安くて簡単ダイエット! 医師が紹介する健康的な“卵やせ”

2019.2.5
摂取カロリーを減らすことは、ダイエットの基本のひとつ。でも、偏った食事内容や極端なカロリー制限は長続きしないし、リバウンドや痩せにくい体質になるなど、ダイエットを失敗する原因にも…。ここでは、健康的に無理なく痩せられて、太りにくい体質になれる食べ物をご紹介。
ダイエット

卵で痩せる

食事をしたのに、またすぐにお腹がすいてしまうのは、血糖値の急激な変化が影響している。

「血糖値は急上昇すると、その後急激に下がります。そしてまたすぐお腹がすいて食べてしまうことに。血糖値の急な変化に最も関係しているのが糖質です。血糖値を上げないためには、糖質の摂り方に気をつけた食事を」と、日本抗加齢医学会専門医の今野裕之先生。

そこで、おすすめなのが糖質が少ない“卵を食べる”という方法。

「必要な栄養素が十分に足りていないと、それを補おうと食欲が湧いてしまいますが、卵なら、余分な糖質をカットできる上に、栄養素が豊富に含まれています。特にタンパク質が豊富なので、筋肉量が増え基礎代謝がアップします」

食事のコレステロール値への影響は少ないことがわかったため、卵は1日に1個以上食べてもOK。

「安くて手に入りやすいことも卵の魅力。卵を食生活に上手に活用すれば、健康的に痩せられます」

POINT1:主食を卵に置き換え、血糖値の乱高下を防ぐ。

“卵やせ”の最大のポイントは、卵が低糖質な食品だということ。

「糖質をたくさん摂ると血糖値が急上昇し、インスリンが大量に分泌されます。インスリンは血中の糖を素早く処理するため、今度は血糖値が急降下。するとすぐ空腹を感じるので、手近なお菓子などを食べてしまい、再び血糖値が急上昇する…という悪循環に陥ります。さらに処理しきれなかった糖質は、体脂肪として蓄積されます。そこで低糖質な卵が活躍。ご飯、パン、麺類など、糖質を多く含む主食を卵に置き換えることで、肥満サイクルから脱出できます」

POINT2:太りにくい体を作る、アミノ酸もたっぷり!

卵は食物繊維とビタミンC以外の栄養素がほぼ摂れる完全食品。なかでも豊富なのがタンパク質。

「タンパク質は体内でアミノ酸に変わります。このアミノ酸が筋肉などを作る材料に。タンパク質をしっかりと摂り筋肉量が増えると、基礎代謝が高まり、エネルギーの消費量も上がります。つまり、卵を食べ続けることで燃焼系の体になるということです」 エネルギー代謝に必要なビタミンB群や、女性に不足しがちな鉄分、肌のターンオーバーを促すビタミンAも豊富といいことだらけ。

POINT3:まずは間食にゆで卵。分けて摂ると効果的。

「卵やせの方法は、糖質を多く含む食品を卵に置き換えるだけ。それ以外に制限はありません」 成功させるコツは、一日の中で何度かに分けて食べること。

「血糖値の上昇を穏やかにするためには、1日3回ほどに分けて食べるのがベターです。1回の摂取量が多いと吸収しきれず、せっかくの栄養素を逃してしまうことも。まずは、コンビニのゆで卵などを間食に食べ、自宅では夕食の主食を卵に置き換えてみましょう」

監修・今野裕之先生 ブレインケアクリニック院長。日本ブレインケア・認知症予防研究所所長。医学博士。生活習慣や食事習慣などを考慮し、患者に合わせた診療に定評がある。監修本に『卵やせ』(主婦の友社)など。

※『anan』2019年2月6日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・野崎未菜美 取材、文・高橋瑞穂

(by anan編集部)

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