長続きカップルの秘訣…男がウザいと思う「女の独占欲」を抑える方法 #8

文・おおしまりえ — 2019.3.21
彼のことが好きだからこそ独占したい。でも独占欲ってあまり良い感情とはいえませんが、そもそもどうして起きるのでしょう。実はそこには、自分でも知らないある感情が潜んでいるかもしれません。それはズバリ……。

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 8

彼が好きすぎて独占したい欲が止まらない

彼のことが大好き。1分1秒一緒にいたいし、彼が自分といることで、もっと幸せになってくれたらいいな。

恋愛をしていると、最初はそんなポジティブな気持ちでいっぱいになると思います。でも、なぜか時間が経つにつれ、彼の気になるところが目に付き始めたり、彼が実は自分のことを好きではないのではないか……なんて不安が襲ってきたり。その結果、「彼をもっと独占したい!」という歪んだ独占欲が湧いてきて、苦しくなったりしていませんか?

彼には幸せになってほしい。でも独占したい。相反する気持ちの中にあるのは、実は自分の中にある相手への不信感が原因かもしれません。

心のどこかで「愛は終わる」と思うと、信頼から遠ざかる

「恋愛って、いつか終わるもの」「一生続く愛情なんてありえない」。この言葉に、あなたは「そう思う」って感じますか? それとも、「いやいや、この恋愛はわかんないよ!」と思いますか?

実は誰かを好きになった際、「いつか終わるものだ」といったリスクヘッジの感情が大きすぎると、人は愛情を味わうことよりも「傷つかないこと」という、逃げ腰の発想を持ってしまいます。

そういった逃げ腰の気持ちが強くなるとどうなるのか。相手を信頼し、もっと愛情を深めて幸せを見つけることよりも、とにかく傷つかない関係性を築くことに注力してしまいます。それって本末転倒ですよね。でも多くの人がこれをしてしまっています。

たとえば、彼がLINEをマメに返さない性格で、あなたはそれを嫌だと思っているとします。でも、それを伝えることで彼に面倒な女と思われたら嫌だと思い、あなたは言及をせず、ふつふつと我慢だけを募らせるとします。

これってまさに、相手との関係を深めることより、自分が傷つかないことを優先していると思いませんか。結果として彼の態度が変わるかは別として、好き合う2人なら気持ちを伝えあい、共有した結果どうするかを考えるほうがずっと良いと思うのです。

彼を通して “嫌われる不安” を解消したい

そもそもどうして恋愛を楽しむことよりも、傷つかないようにという不安感が先に来てしまうのでしょう。その理由はいくつかありますが、ひとつに、彼との恋愛関係のなかで、愛し愛されて幸せを感じようとするよりも、「見捨てられる不安感を取り払ってもらおう」とか「彼を通して承認欲求を満たしてもらおう」といった、彼への要求が先に来ていることがあります。

こういった要求が先に立つ恋愛は、実は同時に要求が受け入れられなかった場合の “嫌われる不安” を生み出します。そういった嫌われる不安があるとどうなるかというと、彼が信じられなくなり、信頼できないけど、彼が好きだし彼に愛されたいと願い、結果として「彼を独占したら満たされるかもしれない」といった、歪んだ答えにたどり着くのです。

本来愛は縛ったり要求したり独占したりして手に入るものではありません。でも不安が先に立つので、それをしないと不安感が和らぐことはありません。しかし、当の彼は独占欲を出されるほど、実はあなたに窮屈さを感じることもあります。この先は、どんな未来が待っているか、わかりますよね。

独占欲を感じたらできる気持ちの整理術とは

とはいえ、不安がない人のほうが少ないように、独占欲が皆無の人のほうが世の中稀です。ではそういった、抱き続けると彼との関係を悪くするような独占欲に気づいたらどうすれば良いのでしょう。

ひとつは、そういった独占欲を持ち、彼を攻め立てようとする自分の気持ちを許して受け止めてあげることです。嫉妬も不安も承認欲求も、良くないものとして考える人も多いですが、本来的にはどんな勘定も良いも悪いもありません。だから一旦は、そこに「不安感からくる独占欲がある」ということを認めてあげましょう。

そうして自分を受け止めたら次にすることは、「好き」「愛しい」というポジティブな今の感情に集中することです。先程もお伝えしたように、彼への要求や不安感は、全て未来や過去の失敗を見ているからこそ抱く感情です。今この瞬間に集中できれば、実は不安感のほとんどは抱く余裕がないはずなのです。

もちろん言葉で言うほど簡単ではありません。でも気づいて意識するのとしないのとでは、感情の揺れは大きく違います。独占欲とは全然関係ない場所の話と思うかもしれませんが、ひとつひとつの感情は個別に生み出されていても、実は裏側で全てつながっています。

そして、その感情のもつれは、気づくことでほぐすことができます。どうか不安感を怖さからそのままにせず、一旦静かに向き合ってみませんか。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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