たんぽぽの綿毛のような子猫時代を経て…飼い主に抱かれてふわとろになる超美猫さま
取材、文・Manabu Matsunaga — 2023.9.18
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第170回目はバーマン猫のシラタマ(Shiratama)さま。
かまってちゃん猫さまの物語
【フレンチ猫さま】vol.170
猫さまの話をもっと聞かせて!
シラタマさまは1歳半の女性猫さま。

<シラタマさまが語ります>
私はパリ7区のアパルトマンで、レストランのパティシエをしている飼い主と生活しています。通りを挟んだ向かいはアイスクリーム屋さんです。鳩ウオッチングしながらお店の入りもチェックしています。

平均的な1日は朝5時に飼い主を起こしに行ってご飯をおねだり、その後はブラッシングでまったりタイム!

その後8時くらいまで 窓のそばで入念なニャルソック! 仕事に出かける飼い主をお見送りして16時頃までお昼寝をします。飼い主が休憩時間に帰ってきたら一緒に遊んだり、ブラッシングをしてもらいます。17時半からはお留守番です(時々レストランのスタッフルームで寝ていることもあります)。23時半に飼い主が帰宅、飼い主が寝る25時くらいまで遊んでもらいます。

食事は2種類あって、毛長用と高タンパクのものをちょこちょこと1日かけて食べています。プラス、ウエットフードを食べますが、こちらの量は少なめです。

私の美貌を保つために飼い主はバランスの良い食事を提供してくれます。例えば以下のような献立です。
朝:お魚の缶詰(サーモン)
昼:poulet dinde(チキン、ターキー)などのお肉が入ったウエットフード
夜:お肉系のパテに水を加えたもの

飼い主がお休みの日は19時~22時までシラタマ運動会。おもちゃでたくさん遊びます。遊ぶのが好きなので、あの手この手を使って遊びます。
<飼い主から見たシラタマさまとは>
私が小学生の頃、目がブルーのシャム猫のような野良猫を拾いました。お腹に赤ちゃんがいて、4匹ほど飼っていた時期があります。

シラタマを飼うきっかけになったのは、去年のバカンスの時に借りたアパートの部屋に毎日遊びにくる三毛猫があまりにもかわいく、人懐っこい子で、とんでもなく癒されたこと。その後猫を飼うことを決めました。ブリーダーさんの家に生後2か月の猫を見に行って出会いました。小さくてほわほわのたんぽぽの綿毛みたいでした。

私の仕事柄、平日は仕事時間が長いので、お休みの日は、散歩に出たりほとんどシラタマのために使っています。彼女の居場所は『Muuto』のboxの中。とにかく箱が好きなようです。ベットの上ではコロコロご機嫌で転がったり、へそ天で寝ます。

大好きなおもちゃは私のヘアゴム、ティッシュを小さくまるめたものには目がありません。他に『ヨロコブラ』(日本の作家さんの猫用おもちゃ)や、ネズミのおもちゃで遊びまくっています。

性格は人懐っこく、時にはわがままでやんちゃ、そしてかまってちゃん!! 箱入り娘として大切に育ててます(こんなに可愛くなると思ってなかったです!)。私の人生に欠かせない存在になりました。抱っこすると、ふわふわでとろけそうな柔らかさが気持ち良いです。

私と似ている一面は、頑固なところでしょうか! 粘り強くて、一度外に出る! と決めたらずっと鳴き続けます。シラタマは私のことはお母さんもしくは、親友? と思っているでしょうね。私には猫を被らず言いたいことを言ってきます。私のベッドの上で一緒に寝ることが多いのでやっぱりお母さんかな?

一番楽しかったエピソードは一緒にサンセヴァスチャン(スペイン)を旅行して、リュックサックに入れて街中をお散歩したり、バルに行ったり海を見に行ったこと。街中の猫さま好きに可愛がってもらいました。

シラタマがいるお陰で絶大な癒しがもらえ、生き物を大切に扱うことを教えてくれます。
言葉が通じなくても気持ちを察することは可能なんですね。
ーー飼い主は、シラタマさまが小さな頃からリュックサックに入れて、公園やカフェに散歩に行き、移動や外の環境に慣れさせていたとの事です。今では4時間くらいの列車の旅ならお利口にできるようになりました。サンセヴァスチャンには2度も行ったそうです。街を一緒に散歩してシラタマさまも飼い主とお出かけして嬉しかったというお話も聞けました。
著者情報
松永学
猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!