阿吽の呼吸で繋がっています…猫さまと飼い主が通じ合っていると感じる瞬間とは

取材、文・Manabu Matsunaga — 2023.8.20
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第163回目はシャム猫のシッチェス(Sitges)さま。

名前の由来になった街へ行ってみたい猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.163
猫さまの話をもっと聞かせて! 
シッチェスさまは2歳の男性猫さま。


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シッチェスさまが語ります。

僕の名前はシッチェス(Sitges)といいます。スペインのバルセロナから近い海沿いの街名から名付けたらしいです。どうしてなのか飼い主は教えてくれません。でも飼い主はとても優しくて、よくいろんなところへ連れて行ってくれます。車で森まで行き散歩したり、飼い主のリュックサックに収まり田舎道を歩いたり。寂しがり屋で長時間の留守番はできないのでいつも飼い主にべったりなんです。


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誕生日には大好物のパテをいただいたのですが、蝋燭が大きすぎてどこから食べたらいいのかわからず苦労しました(笑)。


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いつもはテラス付きのアパルトマンに住んでいるのですが、飼い主の休みの日が待ち遠しいんです。次はどこへ連れて行ってもらえるのかな? 名前の由来の街シッチェスにはいつかは連れて行ってもらいたいと思っているのです。
飼い主から見たシッチェスさまとは。

友人のおかげでシッチェスがやってきました。シッチェスのお母さんから産まれた何匹かの中からプレゼントされたのです。一番最初に飼った猫で、子どものように思っています。


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私は大手スーパーの青果部門マネージャーを任されているので、シッチェスの食事はほとんどここのお店で調達しています。
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アパルトマンでは、普段はテラスとベッドの行き来ですが、実家への散歩などによく連れて行くのです。性格は初対面の人には最初は遠慮します。甘えん坊でいつも私の隣にいて、トイレに行く時も見守ってくれと言います。とてもおしゃべりで、私が元気でないときはそばにいて私にパワーチャージをしてくれます。
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一緒にいていちばん幸せなひとときは、森でリードをつけて散歩しているときです。お互い深呼吸をして会話して、季節を感じ合える相棒に出会えて毎日が最高です。
ーーシッチェスさまの飼い主は初めて猫を飼ったとのことですが、シッチェスさまの性格を含めて毎日が愛に満たされているようでした。果たして海の街シッチェスへはどんな旅になるのでしょうか? 初めて見る海は? その様子も知りたくなりますね。
著者情報

松永学
猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!