飼い主家族も動物もオールOK!…周辺から溺愛される猫さまの女王っぷりとは

取材、文・Manabu Matsunaga — 2023.7.1
フランス在住のカメラマン、松永学さんによるフランスの猫さま紹介! 第148回目はトラ猫のフィフィ(Fifi)さまの登場です。

夏のバカンスはブルゴーニュで過ごす猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.148
猫さまの話をもっと聞かせて! 
フィフィさまは10歳の女性猫さまです。


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フィフィさまが語ります。

私はパリの街を見下ろすシュレンヌの丘の上にあるアパートの最上階の5階で、家族5人に愛されまくって過ごしています。夏のバカンスはブルゴーニュの家の庭で過ごしています。
普段のごはんは、パテとカリカリ。特別な日のごはんは、飼い主が唐揚げ用に鶏肉の骨を外している時にありつける生鶏肉。おやつは、これも飼い主が肉や魚をさばいているときに出る切り落とし。季節によってジビエなどにもありつけます。


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好きな居場所は洋服の上。とりわけ飼い主のブラジャーに乗っかる頻度が高いです。大好きなおもちゃはスーパーボール! 投げてもらうと咥えて戻っていきます。靴下を丸めて投げてもらうとジャンプしてキャッチします。びっくりするほど人間に寄り添うので、犬のようと家族からは言われています。
飼い主から見たフィフィさまとは。
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フィフィは、ブルゴーニュにある夫の母方の実家で、シャロレ牛の牛舎で生まれました。私は生まれてからほぼずっと猫のいる家に暮らしています。フィフィは私と似ていると思います。やっぱり女性同士ですね! フィフィは家族のそれぞれと、親密な関係にあります。マジで美人です。
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ブルゴーニュの家に住んでいた時には、庭にアンゴラウサギも飼っていました。そのウサギとフィフィとの追いかけっこが、まるでサバンナのライオンの狩りのようでスリリングで最高でした! フィフィは田舎の家に行くと、今でもモグラの子どもや野ネズミ、トカゲなどを捕まえては、私たちに自慢します。その野生さとは裏腹に、まるで子犬のように家族好きで、今も私の隣にいます。
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フィフィから、私たちの生活に安らぎと愛情をいっぱいもらっています。3人の子どもたちは、ブルゴーニュ時代からフィフィとずっと一緒に育っています。彼女には、人間には退化してしまった野生の第六感のような測定不可な能力が確かにあって、私たち家族とつながっていると確信しています。
ーーフィフィさまは牛舎で生まれたせいか、他の動物と共存するのが得意そうです。食事もなかなかのソバージュ系で、生魚、生肉とジビエまで召し上がるグルメ猫さまです。いつもはパリ近郊で過ごし、夏はブルゴーニュの家でバカンス生活する、絵に描いたようなフレンチ猫さまでした。
著者情報

松永学
猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!