文/寒川あゆみ
食べても太りにくい人は、3つのバランスが整っている!
太りにくい体質の人や、スマートな体型を維持している人には、共通点があると筆者は考えています。
それは「日々の食事でしっかり栄養が取れている」「基礎代謝が高い」「筋肉量がある」ということ。日常的にこれら3つのバランスが上手に取れているのです。
1.日々の食事による栄養バランス
普段食べている食事内容を振り返ってみましょう。糖質や脂質が多く、食物繊維やたんぱく質、ビタミン、ミネラルが不足していませんか? 食べたものが体を作り、エネルギーとなるので、日頃からバランスよく摂取することが大切です。
2.栄養をエネルギーに変える基礎代謝
基礎代謝は年齢とともに低下したり、運動不足によって下がりやすくなります。適度に運動を取り入れながら、基礎代謝を落とさないように心がけてみてくだい。また、1日の総カロリーが基礎代謝量を大幅に超えないように意識することも重要です。
3.血液やリンパの流れを促し、体を支える筋肉
運動不足によって筋肉が低下すると、血液やリンパの流れが悪くなり冷えやむくみを招く可能性があります。また、食べたものを燃焼しづらくなり脂肪がつきやすくなることも。適度に運動を取り入れて、筋肉量を落とさないようにしましょう。
この3つを意識した生活をおくれば、食事制限をしなくても体型を維持しやすくなります。必要な栄養をエネルギーとして燃焼することで、老廃物(むくみ)を溜めこみにくくなり、太りにくい体ができるのです。
“痩せ体質”の人がやらない5つのこと
ファストフードや揚げ物を頻繁に食べる
スピーディでお手頃価格なコンビニ弁当やファストフード、お酒のお供にぴったりな味付けの濃いものや揚げ物など、こういった食事は塩分や脂質が多くハイカロリーになりがち。さらに食物繊維、ミネラル、ビタミンが不足しやすくなります。
太りにくい人は野菜や魚、肉をバランスよく取りながら、生・蒸し・炒め調理のメニューを多く食べている傾向があります。味付けは薄めを意識して、揚げ物を食べる回数を少なくしましょう。外食をする際も、野菜が多いメニューや和食系のおかずを選ぶといいですね。
毎日のようにお菓子やスイーツを食べる
夕方のブレイクタイムや夕食後のデザートなど、お菓子やスイーツを楽しむことが習慣になっていませんか? スイーツは糖質が多く、脳が“また欲しい!”と繰り返し求めてくるため、毎日食べることが習慣になりやすいのです。
また、夕方以降は副交感神経が優位になり、燃焼力が低下。糖質をとりすぎると体内に溜め込み、太りやすくなる原因になります。おやつやデザートの回数を減らしたり、糖質の少ないものに変えたりしてみましょう。
シャワーだけで済ませる
夏になると、暑いし面倒だからという理由で湯船につからない人も多いのではないでしょうか。しかし、夏は汗が引いたあとに肌が冷えたり、エアコンによって体温が下がりやすくなっています。
体が冷えていると、血液やリンパの流れが悪くなり、むくみを招きやすくなります。また疲労や倦怠感など、あらゆる体調不良の原因にも。お風呂はシャワーだけで済ませず、湯船に浸かってしっかりと体を温めるようにしましょう。
むくみを溜める
1日の終わりになると脚のむくみを感じる人も多いですよね。むくみは「座りっぱなしや立ちっぱなしなどの運動不足」「冷え」「水分の摂取不足」「汗やトイレ回数が少なく水分がめぐっていない」「塩分接種量が多い」ことで起きやすくなるといわれています。
老廃物によるむくみを放置すると、体内に停滞して肥満の一因になることも。脂肪の周りに老廃物が絡みつき、セルライト化しやすくなるようです。
仕事や家事の合間や寝る前など、ちょっとした時間にストレッチやマッサージをおこないましょう。不要な老廃物、むくみを溜め込まないようにすることが大切です。
姿勢を悪くする・運動をさぼる
太りにくい体質の人は、体の太い筋肉である腹筋、背筋、太もも、ふくらはぎをよく動かしている傾向があります。座っているときも腹筋や背筋が緩んだ姿勢になっており、ひじ下やひざ下しか使っていない人も多いはず。するとお腹や腰回り、太もも、ヒップに脂肪がつきやすくなってしまいます。
1日30分〜1時間でいいので、ウォーキングやジョギングをしたり、エクササイズ習慣をつけたりと、体を大きく動かしましょう。筋肉が動くことで食べたものを消費し、余分な脂肪を燃焼しやすくなります。おのずとボディラインも引き締まってくるはずですよ。
いかがだったでしょうか? 自分の体のバランスが乱れていないか、日々のライフスタイルを見直してみましょう。“無理なくスマートな体型を手に入れたい”という人は、今回ご紹介した5つの習慣はやらないように意識してみてくださいね。
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