【GU・ユニクロ】今話題の「吸水ショーツ」を徹底比較! 試して分かったコトとは…

ウェルネス
2021.10.05

文/寒川あゆみ

ナプキンを付けずに経血モレを防ぐ生理用品「吸水ショーツ」。気になってはいても、まだ使ったことがない人もいるでしょう。最近は、色んなメーカーから吸水ショーツが発売されていますが、今回は『GU』と『ユニクロ』の吸水ショーツを比較し、筆者が実際に使用してわかったことを紹介します。

GU「トリプルガードショーツ」とユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」の違いとは?

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」
写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

注目度の高まっている吸水ショーツですが「いまいちどういうものなのかよく分かっていない」「そもそも、吸水ショーツを知らなかった」という人もいるでしょう。

吸水ショーツとは「吸水性」「防水性」「抗菌・防臭効果」のある生理用ショーツで、デリケートゾーンに触れる生地が特殊構造になっているため、ナプキンやタンポンを着用しなくてもある程度の量の経血を吸収してくれるショーツです。

今回は、『GU』の「トリプルガードショーツ」と『ユニクロ』の「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」を比較し、それぞれの質感、サイズ、着用感についてご紹介します。

生地の質感、肌触りの比較

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

写真左は『GU』「トリプルガードショーツ」(サイズM、カラー「70 LIGHT PURPLE」)、写真右が『ユニクロ』「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」(サイズはM、カラー「09 ブラック」)です。

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

まずは、身生地部分の素材や質感についてご紹介します。

『GU』は綿95%とポリウレタン5%を配合した透け感のない素材で、薄手のやわらかな綿生地です。ヘソ下から腰回り部分はレース状になっているため、着用時も苦しさは感じません。

『ユニクロ』はナイロン71%とポリウレタン29%を配合した素材で、透け感がなく、エアリズム特有のなめらからでつるんとした伸縮性のある生地。汗をかいてもべたつかず、乾きやすい素材です。

経血を吸収するクロッチ部分の生地の質感、厚さ、サイズの比較

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

経血を吸水するクロッチ部分の生地は、『GU』が少し厚手のパッドに。『ユニクロ』は薄めで水着よりも少し厚いくらいです。

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

どちらもクロッチ部分は3層構造になっていて、『GU』は表面が「さらさらシート」、中間層に「吸水シート」、底には「防水シート」を使用。

『ユニクロ』は表面が「速乾&抗菌防臭機能」を持つ素材で、中間層に「吸水シート」、底には「防水シート」となっており、それぞれ大きな違いはない印象です。

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

ただし、素材は異なります。『GU』はナイロン82%、ポリウレタン18%で布っぽい肌触り、『ユニクロ』はポリエステル57%、複合繊維(ポリエステル)34%、ポリウレタン9%でできており撥水力が高そうな印象です。

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

クロッチ部分の厚みを比較をしてみると、『GU』の方が薄いパッドのような厚みがあり、『ユニクロ』は薄め。

どちらも本体の生地と分かれているため、通気性が良く、経血の漏れを伝えにくいかと思います。

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

クロッチ部分で生地に厚みのある箇所を比較すると、『GU』は約23cm、『ユニクロ』は約28.5cmと『ユニクロ』の方がクロッチ部分のサイズは大きめでした。経血量が多い日や、後ろモレの不安があるときは『ユニクロ』の方が安心できそうです。

中心部分より少し生地が薄くなっているものの、汗や経血を吸収してくれる生地の全長は『GU』が約27cm、『ユニクロ』は約46.5cmと尾てい骨あたりまでありました。

そのため、就寝時や、後モレに不安がある人、お腹や腰周りに汗をよくかく人は『ユニクロ』の方が良いかもしれません。

ショーツのサイズ比較

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

それぞれMサイズで、平置きの状態で前から後ろにかけてサイズを測ってみました。

『GU』は約47cm、『ユニクロ』は約55cmです。

写真上:GU「トリプルガードショーツ」、写真下:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

写真上:GU「トリプルガードショーツ」、写真下:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

2枚を重ねてみたところ『GU』よりも『ユニクロ』の方がサイズは大きめ。しかし、それぞれに伸縮性があるためサイズ感はどちらも丁度よかったです。

『GU』は着心地の軽いショーツを履いている感じで、『ユニクロ』の方が弾力のある生地でガードされているような履き心地でした。

実際に着用した感想

GU「トリプルガードショーツ」
・やわらかな綿素材で肌に優しい
・お腹から腰回りにかけてレース素材でできているので締め付け感が少ない
・クロッチ部分は厚みがあるので、少ない日だと厚みが気になるものの、普通の日〜多い日や就寝時は安心感がある
・着用しているとデリケートゾーンが温かく感じる
・後ろにモレやすい人にとっては少し長さが足りないように感じる可能性がある

ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」
・つるんとした肌触り
・生地が薄く、ズボンを履いてもゴワつきやショーツラインが響きづらい
・Vラインのゴムは少しだけ締め付け感がある
・クロッチ部分は薄いが吸水力はあるので少ない日、普通の日は1枚でも大丈夫そう
・クロッチサイズが大きいので後ろモレも安心
・汗をかいても吸水、速乾性がある

なお、GUもユニクロもデリケートゾーンに触れた際にチクチクすることはありませんでした。

吸水ショーツのお手入れ方法

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

気になるお手入れ方法についてですが、経血がついている場合はもみ洗いや浸け置き洗いがおすすめです。

洗濯機に入れる際は、ネットに入れて洗濯しましょう。ただし、漂白剤、柔軟剤、乾燥機の使用は吸水力の低下を早めてしまうので控えてください。

また、洗った後はクロッチ部分をしっかりと乾燥させましょう。

吸水ショーツを選ぶポイント

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

写真左:GU「トリプルガードショーツ」、写真右:ユニクロ「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」

今回は、『GU』と『ユニクロ』のアイテムを比較しましたが、他のメーカーからも吸水ショーツが販売されているので、何をチェックして選ぶといいのか迷う人もいるでしょう。そのようなときは、次の事項をチェックしてみてください。

・クロッチ部分の厚みがあるものを選ぶ
比較的厚みがある方が「思ったよりも経血が出てしまった!」というときでも安心です。

・汗をよくかく場合はムレにくく通気性の良い素材を選ぶ

・生地によるかぶれが気になる場合は、綿素材を選ぶ
敏感肌で繊維によるかぶれやかゆみを感じやすい、生地にこだわりたいという人は本体部分やクロッチ部分の素材をチェックしましょう。

筆者としては、総合的な使用感では『ユニクロ』派ですが、夜のリラックスタイムやむくみや腰のだるさなど生理痛がしんどいときはゆとりのある『GU』の吸水ショーツを使うようにしています。

ぜひ、吸水ショーツを選ぶときの参考にしてみてくださいね。

【商品情報】
『GU』「トリプルガードショーツ」
サイズ:S、M、L、XL
価格:¥1,490

【商品情報】
『ユニクロ』「エアリズム 吸水サニタリーショーツ」
サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL、3XL
価格:¥1,990

【参考】
『GU』公式サイト
『ユニクロ』公式サイト

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