文・三谷真美
高騰する電気料金を徹底的に節約する方法!
電気料金を節約して、家計への負担を減らしましょう。
1. 電力会社を切り替える
電気料金は、各電力会社が決定する「基本料金」と「電力量料金」、さらに、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーに必要な費用を負担する「再生可能エネルギー発電促進賦課金」で構成されています。
「再生可能エネルギー発電促進賦課金」は、どの電力会社も一律の価格になっていますが、「基本料金」と「電力量料金」は、各社が自由に価格を設定できるので、他社へ切り替えるだけで電気代が安くなることがあります。
特に、2016年の電力自由化によって参入した新電力会社は、ターゲット層を絞ったプラン設定をしていることが多いので、ご自宅の電気使用量に合わせた電力会社を探しましょう。
2. 契約プランの見直し
各電力会社は、オール電化向けのプラン、使用する時間帯によって電気料金が安くなるプラン、電気使用量が多い世帯向けや電気使用量が少ない世帯向けのプランなど、いくつかの契約プランを用意しています。
まず、家庭で使うことができる電力の最大量である、アンペア(A)数が適正かを確認しましょう。電気の使用量に応じて課金される「従量電灯」というスタンダードなプランの場合、アンペア数を下げると月額料金も下がります。かといって、過度に下げ過ぎてしまうと、ブレーカーが落ちてしまうので、現在の使用量を確認した上で検討してください。
また、「以前は平日の日中はオフィスに行っていたために、夜の時間帯が安くなるプランにしていたけど、現在は在宅ワークが基本」というように、生活スタイルが変わった人も、契約しているプランが適正かを確認することをオススメします。
3. 特典内容の変更を確認
電気料金プランには、ポイント還元や特定の条件によって割引をするなどの特典が付いていることがあります。
契約してから数年経っている場合、特典内容が変更されているケースがあるので、確認してみましょう。
4. 省エネ家電への買い替え
10年以上前に購入した家電と、現在販売されている省エネ性能が優れている家電とでは、使用する電力量に大きな差があります。
経済産業省 エネルギー庁の「機器の買換で省エネ節約」によると、電球形LEDランプは一般電球と比べると約86%の省エネ、冷蔵庫は10年前と比べると約40〜47%の省エネ、テレビは9年前と比べると約42%の省エネ、省エネタイプのエアコンは10年前と比べると約17%の省エネにつながるとのことです(※1)。
購入するためにはお金がかかりますが、長期的にみると節約につながる可能性があるので、古い家電を使用している人は、一度検討してみましょう。
5. 節電をする
当然ですが、電気代の節約には、節電に取り組むこともオススメです。
遮熱効果のあるカーテンや扇風機を使用することでエアコンの使用量を減らしたり、テレビの明るさの調整、冷蔵庫内に食品を詰め込みすぎない、1時間早く寝て部屋の電気をつけている時間を短くするなど、できることから始めてみましょう。
この夏は、電気代の節約を意識してみましょう!
コロナ禍が落ち着き、旅行やお出かけが増える人が多いはず。これから値上げが続くと思われる電気代を節約して、自由に使えるお金を増やしましょう。
※1 経済産業省 資源エネルギー庁「機器の買換で省エネ節約」
(C)Ergin Yalcin/Getty Images