文・平野絢子 イラスト・宮本志保
フードロスにもつながる! 長もちする野菜の保存方法
【最近やってるecoなこと】vol. 94
食品の高騰が続き、なるべく食材を無駄にしないよう気にしている方も多いのではないでしょうか。ダメになりやすい野菜は、保存方法次第で長もちさせることができます。ご家族に元板前さんがいる山口さんに、野菜を新鮮に保ち長もちさせる方法を教えていただきました。
山口さん 大前提として、買ったものを腐らせて捨ててしまっては大きなフードロスにつながりますから、捨てないことが単純にエコだと思います。また、私には子どもがいるので「食べ物は大切に」ということを教えている親が、食品を簡単に捨てることをしてはいけないと思っています。少し手間ではありますが、長もちする保管方法に意識をもって取り組んでいます。
元板前の義父から教えてもらった、野菜の保存方法を紹介します。
野菜の保管方法
トマト・キュウリ
キッチンペーパーに包んで、冷蔵庫の野菜室で保存。
なす
キッチンペーパーに包んで、冷蔵庫の野菜室で保存。
切った大根
切った部分をラップに包み、頭を上にして立てて冷蔵庫の野菜室で保存。
じゃがいも・玉ねぎ
新聞紙に包んだうえで袋に入れて、湿度の低い風通しの良い冷暗所で保存。
りんご
袋に入れて密封して冷暗所で保存。りんごは周りの食品の傷みを早めてしまうそうなので必ずそうしています。キウイがあれば一緒に保存。キウイと一緒に保存することでよりキウイの甘さが増すそうです。
山口さん 長もちする野菜を買いたいのはやまやまですが、最近の食品高騰を受けて、そういったものばかりを買えるわけではないので、買ったものを長もちさせることに意識を向けています。
ーー新聞紙やラップ、キッチンペーパーなど、保存する野菜を包むものを分けることもポイントだそうです。新聞紙は土がついていたり大きいものを冷蔵庫ではないところで保存するときに使います。キッチンペーパーは小さいものを冷蔵庫で保存するときに使い、湿らせて大葉やレタス・キャベツの芯の部分などを包んでおくと長持ちします。気温が高くなる夏場は、じゃがいもや玉ねぎは冷蔵庫の冷蔵室で保存することをおすすめします。
失敗した保管方法
山口さん 保存が長いといわれるさつまいもを買って袋のまま冷暗所に保管していたら、気がついた時にはカビが生えていました。口をしっかり縛った状態だったため、袋の中が蒸れてカビが生えてしまったんだと思います。面倒くさがらずに、しっかり管理しないといけないなと感じました。
いかがでしたか?
新鮮な野菜は美味しく食べられ、栄養価も高いのでなるべく早く使いましょう。保管する際にそれぞれの野菜に合った保存方法を実践することで、買った野菜の新鮮さを長く保つことができ、腐らせて捨ててしまうことも少なくなりフードロスにもつながります。ぜひ、皆さんも試してみてくださいね。
山口寧乃さん
静岡県出身、2児の母。営業事務として働く。最近はアニメにハマって時間を見つけて観ています。おすすめはブルーロックです。
ecoco代表 平野絢子
エコをテーマとし全国の女性を集めた団体「ecoco」を立ち上げ、身近にできるエコ活動、エコを通した地域活性とウーマンエンパワーメントを推進している。
また岡山県の観光特使として東京を拠点に行き来するデュアルライフを行いながら、せとうちの農園や市場、工場などに自ら足を運び、創り手の‟想い”を伝えるため、商品開発、営業、PRなどを企業と一緒に行っている。
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