文・平野絢子 イラスト・宮本志保
コンビニで買えるエコなもの ファミリーマート編
【最近やってるecoなこと】vol. 83
各社コンビニエンスストアでは、環境に配慮した商品開発や取り組みをしているようです。各チェーン店の様子を、ecocoメンバーが見つける3回シリーズ。今回は高木さんが近所のファミリーマートで見つけたエコをご紹介します。
普段購入するものが実はエコに関連したものかも!
高木さん ファミリーマートはコラボ商品が多くて見ていると楽しいです。ファミチキはジューシーで好きで、時々購入しています。環境に配慮されたマークなどは大々的にパッケージに表記されていませんが、ホームページを見てみたら、それが当たり前かのように全体的にエコに配慮された仕様になっていました。サラダやサンドイッチのパッケージを変更しているそうです。
今回ファミリーマートで購入したエコな商品はこちら。
共通揚げ物袋に「FSC®認証」マーク ※1
ーー「FSC®認証」とは適切に管理された森林から生産された木材や再生資源を使用して作られた森林認証制度のこと。ファミチキなどを入れる共通揚げ物袋に、証明する認証マークがついています。
ファミマルKITCHENパウチサラダのパッケージの縮小
高木さん ランチタイムや食卓にもう一品欲しいなと思う時にとてもありがたいパウチサラダ。種類もたくさんあるし賞味期限も長めなので便利です。
ーーファミマルKITCHENパウチサラダの包材の形状を縮小したそうです。幅125mmから115mmと10mm縮小し、石油系プラスチックの年間約4.2トンの削減を見込んでいるとのことです。
おむすびの包材フィルムの一部を「バイオPP」を使用したフィルムに変更
ーー「バイオPP」とは、化学資源ではなく植物などの再生可能な有機資源を使用するポリプロピレンのことです。
直巻おむすびの包材フィルムの薄肉化
ーー直巻おむすびの包材フィルムの薄肉化および、バイオ素材の配合に変更することにより、石油系プラスチック使用量は1個当たり約15%、年間約70t削減されたそうです。
パスタ容器をバイオPP容器へ変更
高木さん 環境に優しい容器を使っているけど、しっかりした作りで安心です。
ーーパスタ商品の一部容器もバイオPP容器に変更しているとのことです。
調理パンの包材の形状変更
高木さん 昔から米よりもパン派なので、おにぎりよりもサンドイッチを購入することが多いのです。中身はそのままでパッケージの形状を変更して、プラスチックを削減していたそうです。気づかないところで企業努力をされているのはとても好感度が高いです。
ーー包材を12.5%薄くしサイズを小さくすることで石油系プラスチック使用量を削減したそうです。サンドイッチの包材のヘッダー部分を四角から台形に変更することでさらに石油系プラスチックが年間12t削減されています。
サラダ全品に環境配慮型容器に変更
高木さん サラダの容器がエコなものになったとは正直気づきませんでした。最近のサラダはドレッシングは付いていませんが、家で食べる時は家にあるドレッシングを使うことでその分ゴミも増えず少しはエコになるかなと思います。他のコンビニでもそうですが、このようにドレッシングが別売りになったことは嬉しいです。
ーーサラダの容器は、バイオマスプラスチックなどを使用した環境配慮型容器を使用しているそう。石油系プラスチックが年間約900t削減されたそうです。
ほかにもいろいろな工夫がされているようです。
持ち手を軽量化したデザインのスプーンを導入
ファミリーマートで配っているスプーンの持ち手部分のデザインを変更し、プラスチック使用量を約12%削減したそうです。それにより、年間でプラスチック使用量が約65t削減されるそうです。
海洋プラスチックごみを原材料の一部に使用した買い物かご
全ての店舗ではありませんが、海洋プラスチックごみを原材料の一部に使用した買い物かごを設置しているそう。また、その告知ポスターを店内に掲示することにより、世界的な課題となっている海洋ごみ問題の啓発活動に取り組んでいるそうです。
レジ袋の有料化
2020年7月から「プラスチック製レジ袋の有料化が義務化」され、ファミリーマートの2021年度の辞退率は76.3%と高い水準を維持しているそうです。
高木さん 今回ファミマのホームページを見て初めてエコな取り組みについて知ることが多かったです。他にも「ファミマ!」ではアイスコーヒーもプラスチックではなく紙コップで提供しているそうなので、どんどん他の店舗でも増えたらいいなと思います。
いかがでしたか?
身近にあるコンビニエンスストアでのお買い物でも、エコな商品を選んだり、取り組みを調べてみたり、普段のお買い物を通して少しでもエコなアクションが起こせるのはいいですよね。ぜひ、ファミリーマートに行った際は参考にしてみてくださいね。
高木晴香
3歳と1歳の女の子2人の子育て真っ最中。4月から復職予定。子連れで行けるカフェを開拓中です。
ecoco代表 平野絢子
エコをテーマとし全国の女性を集めた団体「ecoco」を立ち上げ、身近にできるエコ活動、エコを通した地域活性とウーマンエンパワーメントを推進している。
また岡山県の観光特使として東京を拠点に行き来するデュアルライフを行いながら、せとうちの農園や市場、工場などに自ら足を運び、創り手の‟想い”を伝えるため、商品開発、営業、PRなどを企業と一緒に行っている。
高木晴香さんのInstagramはこちら
https://instagram.com/haruharu___cha
ecocoのInstagramはこちら
https://instagram.com/ecoco_eco/
※1 ファミリーマートによる持続可能な資源利用と環境汚染の防止環境に配慮した商品の開発について
https://www.family.co.jp/sustainability/material_issues/environment/nature.html