文・平野絢子 イラスト・宮本志保
プラントベース食品を使った簡単美味しいごはん
【最近やってるecoなこと】vol. 59
プラントベース食品とは、動物由来を使わず、植物由来の原材料だけで作った食品のことです。
食肉を作る過程で地球温暖化の原因となる、温室効果ガスが排出されることが、環境的に問題視されています。また、牛が出すゲップや排泄物にはメタンと一酸化二窒素(亜酸化窒素)が含まれています。(※1)
畜産には水も大量に必要で、例えば牛の餌になるトウモロコシを1キログラム生産するには1,800リットルの水が必要となります。それを餌とした牛の肉1キログラムを生産するにはその約2万倍もの水が必要となります。(※2)
そのため、地球環境を配慮して、動物由来の食品のかわりにプラントベース食品を取り入れる活動が注目されています。
宮本さん プラントベース食品を食べるきっかけになったのは、知り合いがミートフリーマンデーという、毎週1日動物由来の原料を控える日を作って実践しているのを聞いたからです。動物性食品から植物性食品の生活に切り替えるきっかけとして、ミートフリーマンデーをはじめてみたくなりました。取り組むうちに家畜をめぐる環境問題を知り、SDGsの観点からもプラントベース食品を選択するきっかけとなりました。豆乳ヨーグルトや甘酒などは子どもの食後のデザートとして日常的に食べています。
普段宮本さんが買い物する際に意識していることは、使用されている原材料に農薬が使われていないものであること。ただ、記載が無く農薬が使われているかどうかわからないものを購入することもあります。以前は国産という表記を信用していましたが、いろんなニュースや情報から、今は国産記載があるからといって信用することができなくなり困っているとのことです。
宮本さんおすすめのプラントベース食品を教えてくれました。
オススメのプラントベース食品
1. スジャータ 無調整豆乳 ¥210(税込)
冬場は温めて甘酒を混ぜて飲みます。
2. 神楽坂美人発酵堂 オーガニックセラミド甘酒 ジンジャー&シナモン ¥1,980
ジンジャーシナモン甘酒は、甘みに加えてスパイスが効いているので、味噌田楽に使ったりお肉料理の味付けに使っています。
3. マルコメ ダイズラボ大豆のお肉 ¥341(税込)
大豆ミートはニラと島豆腐と一緒にピリ辛味の炒めもの(チャンプルー的な)を作ります。王道の麻婆茄子にしたり、ポテトコロッケにしています。
4. 旭松 新あさひ豆腐 ¥1,342(税込)
高野豆腐はかなり使い勝手がいいプラントベース食材です。また、切り干し大根もおすすめです。味噌汁に入れるといい出汁が出て美味しいですよ。
今回ご紹介するのは、高野豆腐をダイスカットしたコブサラダです。
リモートワークをしている夫のランチに作りました。
「高野豆腐のコブサラダ」
〈材料〉
パプリカ赤 1/4個
フリルレタス 6枚
きゅうり 1/4本
ゴールドキウイ 1/2個
オリーブオイル 大さじ1
塩麹 小さじ1/2
[作り方]
1.旭松のレシピ通り、高野豆腐を適度に水で戻したら絞って水気を切り、だし汁で15分ほど煮る
2.粗熱がさめたら、ダイス状にカットする
3.お好みの野菜の上にのせて、オリーブオイルと塩麹をあわせたドレッシングをかけてできあがり
お好みで砕いたナッツや黒胡椒、フライドオニオンをかけるのもおすすめ。
塩麹は愛用している玄米塩麹。スープの味付けにしても美味しいし、切ったきゅうりに和えて置いておくと浅漬けになるし、万能です。
植物性由来の食品は最近商品数が増え、美味しいものがたくさん入手できます。栄養価も高くスーパーなどでも気軽に購入できるので、ぜひ試してみてくださいね。
宮本志保
イラストレーター、オシャレ大好き母さん、母親5年目、35歳。
最近は、ゴミ拾い、podcast「オーバーザ・サン」を聴く、下半身トレーニング、バターサンドを食べること、梅酒を飲むことにハマっています。
Instagram:@mymtsh