文・平野絢子 イラスト・宮本志保
ソーラーパネルで自家発電! 電気代節約&エコ
【最近やってるecoなこと】vol. 39
最近はテレワークや外出規制でおうち時間が増え、エアコンなどの暖房、テレビ、水道など光熱費が上がったと実感している方も多いのではないでしょうか。山口さんは子ども2人の4人家族、毎月はね上がる電気代に焦りを感じていたそう。
LEDライトにしたり、水道をこまめに止めたり、便座の蓋を閉めたりと普段から節電を心がけていますが、昨年からソーラーパネルを設置したとのこと。最近、自家発電ができるソーラーパネルは環境にも優しいとまた注目されています。実際の生活について、お話をうかがってきました。
ソーラーパネルで電力を作る
どのくらいの電力が作れる?
山口さん 年間予測発電量は4,552kwhです。装着したのが2021年9月だからまだ1年経ってないのですが、大体このぐらいになりそうです。
初期費用は?
山口さん 工事費やパネル代も含めて提示価格が120万円でしたが、交渉して約80万円にしました。蓄電池をつけるかつけないかで大きく変わってきます。省エネ住宅の助成金や減税があるので、全額自己負担ではないです。
地形や日当りは?
山口さん 家は車一台通れる程度の幅の道路に面していて、さらに南向きだから日当りはとってもいいです! だからソーラーパネルをつけたというのもひとつの理由です。
どのくらいの広さ?
山口さん 日が当たる屋根全体にソーラーをつけました。装着後の写真はこんな感じです。
自家発電しようと思った理由は?
山口さん 2人目を産んだのが2021年4月。子どもを外に連れて行きたくてもコロナ真っ只中で外出できず、自宅に引きこもっていました。夏に家で過ごす時にエアコンをつけないわけにはいかず、跳ね上がる電気代に毎日焦りを感じていました。
その気持ちを夫に話したところ、夫はエコや自然を大事にすることにとても興味のあるタイプなので「電気も自分たちで発電すれば電気代も気にならないし最大のエコになるんじゃない?」と言い出し、自宅の屋根にソーラーパネルをつけて、自分たちの電気くらい自分たちでまかなおう! という流れになって自家発電が始まりました。
どうやって調べたの?
山口さん 自分たちの要望に合わせていくつかのソーラーパネル会社を紹介してくれる紹介会社があって、そこに相談したところ3社紹介してくれました。その3社の話を聞き、いちばん私たちと相性が良さそうなところに決めました。
会社によって保障内容や取り扱っている機器が違うので比較検討は大変でした。でも、ある会社の担当者さんが、勉強のため新卒入社の新人を連れてきて「こいつの初決定に力を貸してください!」って言ってきたのが好印象だったので決めました。もちろん製品も対応もいちばん良かったからですが。
つけてみて良かったことは?
山口さん いちばん良かったことは、日中の電気は自分たちで作っているから電気代がかからないということ。もちろんその日の天候によりますが、曇りでも発電できるので思った以上に発電ができています。子どもがいるとどうしても洗濯回数が増えたりと電気を使うことは多くなりますが、自家発電だから後ろめたさが少なくなりました。
また、自家発電をすると今自宅で使っている電力以上に発電できた場合、それを電力会社に売ることができるので「今日はいくら電力売れたかな〜!」という今までにない感覚があるのもとても楽しいです。
初期費用はやっぱりかかりましたが、長い目で見れば電気代の減少+売電での収入で我が家の計算では10年位すれば元が取れるんじゃないかということで設置しました。先行投資だと思っています。
自家発電した電力は電力会社に売れる
山口さん 作られた電力はこんな感じで表示されます。家で使わない分は電力会社に売ります。
先月は自宅で利用した電気量の半分は自家発電でまかなえてるという感じです。
我が家は単価19円/kwくらいで買い取られていると思います。いつ売電を始めたかの年度によって単価は変わるようです。
CO2削減などの環境貢献度も表示されるので、実際に目で見てエコを感じられるのは励みになります。昨年2021年の9月〜12月だけでも環境貢献度はこんな感じになりました。
設置したあとは20~30年、特にメンテナンスも必要がないので、手間も掛からないのが良いですね。気になっている方も多いと聞くので、参考になれば嬉しいです。
山口寧乃
都内在住/34歳
人材紹介会社にて営業事務(現在育休中)。3歳と10か月の2人の男の子の育児に奮闘中。最近は、子ども向け番組のダンスを子ども達と一緒に踊ったり、『鬼滅の刃』にハマっています。
Instagram:@sunosuno_0117
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