なんか部屋が臭い…! 掃除のプロが教える「嫌なニオイを生むNG家事」と夏の消臭対策

ライフスタイル
2024.07.26

文/のぞみ

エアコン使用時に窓を閉め切ることが多い夏場は、お部屋の中に嫌なニオイがこもりやすいですよね。気温と湿度が高いためキッチンやリビングで雑菌・汚れ等によるニオイが発生しやすく、「なんだか臭うけど具体的な原因が分からない」とお困りの方も多いかもしれません。そこで今回は掃除のプロである筆者が、夏のお部屋の消臭対策をご紹介します。

部屋に嫌なニオイがこもる原因

生ごみの腐敗や雑菌の繁殖が進みやすいキッチン周り、汗や皮脂汚れが染み込みやすいソファやクッションなどの布類、付着した汚れを放置しがちなゴミ箱など、気になる部屋のニオイはいくつかの要因が重なり合って発生していることが多いです。

ニオイの原因を解決せずに芳香剤やアロマなどの強い香りでごまかそうとすると、様々なニオイが混ざって余計にきつく感じてしまうことも…。部屋のニオイ対策には、まず部屋の換気を十分に行い、掃除や洗濯をした後で除菌消臭剤を利用してニオイの原因をしっかり撃退していきましょう!

部屋の換気のコツ

©のぞみ
©のぞみ

部屋の消臭で一番大切なのは、換気をしっかり行うことです。部屋の空気がこもったままだと嫌なニオイが充満しやすくなります。十分に換気することでニオイを外に放出し、新鮮な空気が入ってきてニオイも気にならなくなるでしょう。

換気のポイントは、1か所の窓だけでなく対角線上の2か所を開けること。空気の通り道を作ることで、部屋の空気がスムーズに循環します。窓が2か所ない場合は、キッチンの換気扇を回しましょう。扇風機やサーキュレーターを同時に活用するとさらに効果的です。

キッチン周りのニオイ対策

三角コーナーに生ごみを溜めたままにしない

©のぞみ

©のぞみ

濡れた肉や魚の生ごみを三角コーナーに放置していると雑菌が繁殖しやすく、嫌なニオイが強く発生してしまいます。生ごみは濡らさず乾いたまま処分することが、雑菌を増やさないポイントです。シンク内に三角コーナーを置くのはやめ、ビニール袋に直接まとめるようにすると生ごみが濡れて余計に重くなることもなく、ゴミの量も削減できます。

筆者は「BOS」という防臭袋を生ごみ入れとして愛用中です。袋の空気を抜き、口をねじってからしっかり結ぶと嫌なニオイが漏れなくなると感じます。普通のビニール袋より少し高価ですが、夏だけでも防臭袋を取り入れてみてはいかがでしょうか。

換気扇の掃除をして油っぽいニオイを撃退する

キッチンの換気扇を付けているのに、なんだか空気が十分に換気されていない気がする……。そんなときは、換気扇の汚れが原因で吸気が上手くできなくなっている可能性があります。

油汚れがゆるみやすい夏は、換気扇掃除の絶好のチャンス! 換気扇にフィルターを付けている場合は、2~3か月に一度は新しいフィルターに交換しましょう。セスキ炭酸ソーダ水やアルカリ電解水などアルカリ性の洗剤を使用し、換気扇周辺の油汚れもしっかり拭き取ると、さっぱりキレイになりますよ。

台ふきんは不織布の使い捨てダスターがおすすめ

©のぞみ

©のぞみ

気が付くと生臭いニオイが漂ってくる台ふきん。夏場は特に雑菌が繁殖しやすくなるため、キッチンの衛生面も心配ですよね。台ふきんは漂白剤のつけ置きや煮沸消毒などのお手入れが必須ですが、面倒な方は不織布の使い捨てダスターがおすすめです。

ポリエステルやレーヨンなどの化学繊維を素材としたダスターは、速乾性が高いのがポイント。耐久性も高く、筆者は1週間~10日ほど使ってから新しいものと入れ替えをしています。お手入れの手間を削減でき、ニオイ対策もできるので、ダスターに変えて本当によかったと感じています。

リビングのニオイ対策

ソファカバーやクッションカバーを洗う

©のぞみ

©のぞみ

リビングのソファは、汗や皮脂が付着したり食べこぼしが落ちていたり、日々少しずつ汚れが溜まりがちです。ペットがいる場合は、生地に毛が絡まったり、排せつ物が付いてしまうこともあるでしょう。汚れが染みついたカバーなどの布製品から、嫌なニオイが発生していることも多くあります。

洗えるソファカバーやブランケット、クッションカバーは定期的に洗濯しましょう。洗えない場合は、重曹を使って除菌消臭対策ができますよ。

筆者宅では、粘着クリーナーや掃除機で汚れを取り除き、ソファの表面に重曹を振りかけます。そのまま数時間~一晩放置し、掃除機で重曹をきれいに吸い取ると、重曹が汚れや湿気を吸着してくれるのでニオイ対策にもなりますよ。

ゴミ箱に付いた汚れを落とし、キレイに拭き掃除する

©のぞみ

©のぞみ

リビングに置いてあるゴミ箱。実は中身のゴミからだけでなく、ゴミ箱本体の汚れが原因で嫌なニオイが発生していることもあります。飲み物やお菓子の油、手あかなどがべったり付いていませんか?

ゴミ箱の汚れがひどい場合は、お風呂場でスポンジと中性洗剤で洗うのがおすすめです。軽い汚れの場合は、キッチンペーパーにアルコールスプレーを吹きかけて拭き掃除をすると、手軽に消臭除菌できますよ。

まとめ

嫌なニオイを撃退するためには、部屋の換気をしっかり行うことと、雑菌や汚れを掃除してニオイの元をしっかり断ち切ることが重要なポイントです。特に布製品にしみついた汚れやニオイは意外と気が付かないことも多いので、こまめに洗濯することが効果的ですよ。冷房の効いた涼しい部屋で気持ちよく快適に過ごすため、消臭や速乾アイテムを取り入れてニオイ対策をしてみてくださいね。
【参考】『BOS』公式サイト

筆者情報

のぞみ
シンプル志向の整理収納アドバイザー・ライター。クリンネスト1級。「暮らしもこころも かろやかに」をテーマに、ものとじぶんとゆっくり向き合える、続けやすい暮らしのちいさな仕組みを提案しています。Instagram▶@non.karoyakani

PICK UPおすすめの記事

MOVIEムービー