楽しく生きるための“捨てる” のススメ。実際に「捨てて幸せになった」イラストレーターの松尾たいこさんが “30歳前後の女性に捨ててほしいもの”を提案。心理カウンセラーの小高千枝さんからもアドバイスをもらいました。
松尾たいこ

適当に選ぶを捨てる。

「ブータンで現地の方に“選択肢が多いほど幸福度は下がる”と言われ、ハッとさせられました。持ち物は多ければ良しではなく、厳選した少数を持つほうが、便利さも上がり、結果、快適に暮らせます」(松尾さん)

「たくさんの物を持つことで、自尊心を満たしている人も多い。ただそれは本質的に満たされているのとは違います。買い物も生き方も、迷ったときにはしっかり向き合い、見極めることが大事です」(小高さん)

不機嫌顔を捨てる。

「八方美人の必要はないですが、周囲から応援される人生のほうが幸せ。笑顔の人は、つい応援したくなりますよね。なので私も口角を上げる練習をしています。笑顔は劣化しないので、やって損はないです」(松尾さん)

「コミュニケーションにおいて、言語情報は7%しか伝わらず、残りの93%は、視覚や聴覚など言葉以外の情報の影響が大きいという法則があります。そういう意味でも、笑顔の視覚効果は大きいですね」(小高さん)

謙遜を捨てる。

「褒められたら、“そんなことありません”と謙遜するのではなく、素直に“ありがとうございます”と言いましょう。相手もきっと嬉しくなり、また褒めようと思い、結果“良いループ”が生まれます」(松尾さん)

「謙遜は、自分を卑下して相手を持ち上げ、コミュニケーションを円滑にする一つの迎合行動。悪いことではないのですが、そこに感謝の気持ちを付け加えることで、相手にポジティブな感情が生まれます」(小高さん)

努力への期待を捨てる。

「努力しても全て叶うことはないです。私もそうでした。過剰な期待は、結果が出ないとき必要以上にくじけます。たまに報われることも…くらいがちょうどいい。そこで得た知識や経験は無駄にはなりません」(松尾さん)

「大きな夢も素敵ですが、同時に小さなサブゴールを多数持つことが重要。それをクリアすることで自信を積み上げ自己承認を重ねることができます。また、道筋を振り返ることで、目指す道も見えてきます」(小高さん)

全部自分でやるを捨てる。

「周囲の人を見ていると、一人で完璧に仕上げようとする人ほど、失速する傾向が。一つの仕事の中にも苦手なパートはある。抱え込まず、そこは別の人に任せるほうが、結果的に物事は上手く回ると思います」(松尾さん)

「なぜその仕事に自分は執着してしまうのか、まず考えてみて。人に任せると問題も増えますが、経験値も確実に上がり、一人ではたどり着けない結果が手に入るのも事実。思い切って執着を捨ててみては」(小高さん)

まつお・たいこ アーティスト、イラストレーター。約10年の自動車メーカー勤務の後、35歳でイラストレーターに。企業の広告や書籍の装丁などで、幅広く活躍中。様々なものを捨てた経験を記した著書『35歳からわたしが輝くために捨てるもの』(かんき出版)が話題。2/12まで六本木ヒルズ A/Dギャラリーで、個展を開催中。

おだか・ちえ 心理カウンセラー。メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表。著書に『心理カウンセラーが教える 本当の自分に目覚める体癖論』(主婦と生活社)。『ナカイの窓』(日テレ系)への出演も。

※『anan』2018年1月31日号より。イラスト・micca 取材、文・河野友紀

(by anan編集部)


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