夏の定番、カレー&麺は具材次第で味わいが多彩に。
夏といえば、カレーと麺。暑くて食欲が落ち気味の時でも、ぺろりと食べられるから不思議。
「ターメリックやコリアンダー、クミンなどカレーに使われる香辛料には、食欲増進や消化を助ける効果のほか、代謝を上げる作用も。発汗を促すことで体温上昇を防いでくれます。麺は喉越しがよくて、水分補給にもなり、食欲がない時も食べやすい。夏にカレーや麺を欲するのは、理に適っているのです」と料理研究家のエダジュンさん。
また、アレンジ次第で、さまざまな栄養を一挙に摂れる手軽さも魅力。
「夏はタンパク質のほか、ビタミン類や食物繊維などもたっぷりと摂れるように具だくさんにしたいもの。具材次第でいろいろと変化が楽しめ、食べ飽きないことも嬉しいですよね」
ここでは、カレーのレシピをご紹介します。
夏のいたわりカレー
和風からタイ風、サラサラスープ系からドライまで。手軽かつ栄養満点、そしてバリエーションも多彩な、夏のカラダが喜ぶカレーのレシピを紹介。
トマトの和風キーマカレー
リコピンと発酵食品のパワーでお肌も腸もイキイキ。
旬のトマトの水分だけで仕上げて旨味をぐっと凝縮したカレー。抗酸化作用が高く美肌にもいいリコピンをしっかりと摂取できる。腸内環境を整える味噌を加えて和風の隠し味にコクもプラス。
【材料/2人分】
ご飯…茶碗2杯分、バター…5g、小ねぎ(小口切り)…適量、A[牛豚あいびき肉…100g、トマト(角切り)…2個(300g)、ケチャップ…大さじ2、カレー粉…大さじ1、味噌…小さじ2、すりおろしにんにく…小さじ1]
【作り方】
(1)耐熱ボウルにAを入れて混ぜ、ラップをして、電子レンジ(600W)で5分温める。一度取り出して全体を混ぜ、バターをのせて、再度5分温める。
(2)器にご飯と(1)を盛り、小ねぎを散らす。
3種夏野菜のラタトゥイユカレー
冷やしても美味しい、夏バテ予防の栄養をたっぷりと。
ビタミンやカリウムなど夏バテ予防にぴったりの栄養素をたくさん含む旬の野菜が主役。トマトの味わいが濃厚なラタトゥイユカレーは冷やして食べても美味。
【材料/2人分】
ズッキーニ(角切り)…1本(100g)、なす(角切り)…1本(80g)、ピーマン(角切り)…1個(30g)、にんにく(みじん切り)…1かけ、トマト缶…1缶(400g)、ケチャップ…大さじ3、カレー粉…大さじ1、塩…小さじ1/2、オリーブオイル…小さじ2、バゲット…適量
【作り方】
(1)鍋にオリーブオイルをひいて、弱火でにんにくを炒める。香りがたってきたら、中火で野菜、塩半量を入れて炒める。
(2)野菜にうっすらと焼き色がついたら、トマト缶、ケチャップ、カレー粉、残りの塩を入れて5分ほど弱めの中火で煮る。
(3)器に盛り、焼いたバゲットを添える。
サバ缶と豆腐のドライカレー
高タンパク&ヘルシーに暑さに負けないカラダづくり。
サバから動物性タンパク質、ひき肉代わりに使った豆腐やミックスビーンズから植物性のタンパク質を。良質なタンパク質のW補給でしっかり体力をつけて。
【材料/2人分】
ご飯…茶碗2杯分、サバ缶…1缶(290g)、木綿豆腐…1パック(150g)、ミックスビーンズ…1パック(50g)、オリーブオイル…小さじ2、目玉焼き…2個、黒胡椒…適量、A[ケチャップ…大さじ2、カレー粉、オイスターソース…各小さじ2]
【作り方】
(1)木綿豆腐をキッチンペーパーで2重に包み、電子レンジ(600W)で2分温めて水気を切る。
(2)フライパンにオリーブオイルをひき、(1)をヘラでつぶしながらそぼろ状に炒める。そぼろ状になったら、サバ缶を汁ごと入れて、こちらも同様にそぼろ状になるまで炒める。
(3)(2)にAとミックスビーンズを入れて炒め、水気がなくなったら、器に盛ったご飯にのせ、目玉焼きを添える。目玉焼きに黒胡椒をふる。
教えてくれた方 エダジュンさん 料理研究家、管理栄養士。レシピ本や雑誌、テレビ、社員食堂のプロデュースなど幅広い分野で活動。お手軽アジアごはんやパクチーを使った料理が得意。「パクチーボーイ」名義でも活動。
※『anan』2023年8月2日号より。写真・清水奈緒 スタイリスト・あずままちこ レシピ&料理作製・エダジュン 取材、文・野尻和代
(by anan編集部)