
心もとろける、なめらかで美しいパフェを口に運ぶ幸せ。自分のために手間をかけたその時間すらも至福の時間に。お菓子研究家の本間節子さんが、自分のために作りたいご馳走パフェを教えてくれました。
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Profile
本間節子
お菓子研究家、日本茶インストラクター。少人数制のお菓子づくり教室「atelier h」主宰。著書に『おうちで作る お店みたいなフルーツタルト 極上の生地とクリームで季節の果物を味わう』(家の光協会)などが。
美味しさを足して重ねる、至福の時間
「私はアイスクリームをよく食べるのですが、そこに、ケーキやクッキーなど“ちょっと残ったお菓子”を足したり重ねたりするのが大好き。自分のためにパフェを作る喜びとは、そういうことなのでしょう。今回はプリンやパンナコッタ、アイスクリームも手作りするレシピですが、もちろん買ってきたお菓子を重ねて作るのも立派なパフェですよ」
と言うのは、レシピを教えてくれたお菓子研究家の本間節子さん。
「パフェは写真に撮る楽しみもあるスイーツ。素材を重ねていくときは、側面を見ながら丁寧に、でもクリームなどは大きめのスプーンを使って一回で盛り付けるのが美しく仕上げるコツです」
プリンパフェ
秋色の果物で、大人のプリンアラモード

recipe
材料(1人分)
プリン…1個 カステラなど市販のケーキ生地(厚さ1cm程度)…1切れ いちじく…1と1/2個 砂糖…小さじ1 黒・赤系のぶどう…4粒 泡立てた生クリーム…30mL アイスクリーム(バニラやヨーグルト風味、ミルク系など)…40~50mL タイムやミントなどのハーブ…適宜
作り方
① プリンを作る(A、後述)。
② ケーキ生地をプリン型の口と同じ形にカットする。
③ いちじくの皮を剥き、1/2個分はスライスして盛り付け用に取っておき、1個分に砂糖を加えフォークでピューレ状に潰しソースにする。
④ ぶどうは皮を剥き(皮付きで食べるタイプはそのまま)半分に切る。
⑤ 飲み口が広めのグラスに③のソース、生クリームを適量ずつ重ね、真ん中にアイスクリームをのせ、④のぶどう、盛り付け用のいちじくの順に盛り付ける。

アイスクリームを真ん中にのせたら、その周囲にぶどうを置き、ぶどうの上にいちじくを。果物で、プリンを支える台座を作るイメージ。
⑥ 冷蔵庫から取り出したプリン型の底を湯などで温め、②をかぶせて蓋をし、そっと上下を返してプリンを取り出したら、グラスの中央にのせる。
⑦ 生クリームをスプーンで盛り、あればハーブを添える。
Aの材料(90mLのプリン型4個分)
牛乳…240mL 砂糖…40g 卵…2個 生クリーム…20mL バニラ(ビーンズまたはエッセンス)…少々 カラメルソース[砂糖…30g 熱湯…小さじ3]
Aの作り方
下準備:プリン型の内側にバターまたはサラダ油(分量外)を薄く塗る。湯煎用の湯を沸かしオーブンを140℃に予熱する。材料を室温に戻しておく。
① カラメルソースを作る。鍋に砂糖と熱湯小さじ1を入れ蓋をして弱火にかける。砂糖が溶けて茶色く色づいてきたら蓋を取り、残りの熱湯を2回に分けて優しく加え、ヘラでなじませる。出来上がったら1/4量ずつプリン型に流し入れる。
② 牛乳と砂糖を耐熱容器に入れ、電子レンジ(または小鍋)で湯気が立つ程度まで温める。
③ ボウルに卵と生クリームとバニラを入れ、泡立て器で混ぜる。②の牛乳を注ぎながら混ぜ、一度別の容器にざるで濾して移し、1/4量ずつプリン型に注ぎ入れ、1つずつアルミホイルで覆う。
④ ③をバットに並べて1cmほど湯を注ぎ、天板にのせオーブンで15~20分、表面が揺れなくなるまで蒸し焼きにする。
⑤ オーブンから取り出し、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
※ オーブンがない場合は、深めのフライパンまたは鍋に布巾(ペーパーナプキンなら2枚重ねる)を敷いて湯を張り、1つずつアルミホイルをかぶせた型を並べ、ごく弱火で15~20分ほど加熱。粗熱を取って冷蔵庫で冷やす。
ぶどうゼリーとパンナコッタのパフェ
爽やかさとミルキーさが、とろりとろける…

recipe
材料(1人分)
パンナコッタ…1人分 ぶどうゼリー…適量(Bの約1/4量) シャインマスカット(他の緑系のぶどうでも可)…1粒 洋梨…1切れ(約1/10個) 泡立てた生クリーム…20mL 国産レモンの皮…適量 タイムやミントなどのハーブ…適宜
作り方
① グラスでパンナコッタを作る(A、後述)。
② ぶどうゼリーを作る(B、後述)。
③ パンナコッタが入ったグラスに、ぶどうゼリーをスプーンで崩して入れる。
④ 皮を剥きスライスした洋梨とシャインマスカットを盛り付ける。
⑤ 生クリームをスプーンで盛り、レモンの皮をすりおろして振りかけ、あればハーブを添える。
Aの材料(4人分)
生クリーム…70mL 砂糖…50g 牛乳…250mL プレーンヨーグルト(牛乳でも可)…30g 粉ゼラチン…5g
Aの作り方
① 粉ゼラチンを水大さじ1に入れ5分置き、ふやかす。
② 鍋に生クリーム、牛乳、砂糖を入れて温め、沸騰したら火を止め①を加え混ぜる。
③ 鍋底を氷水にあて、粗熱を取り、プレーンヨーグルトを加えて混ぜる。
④ ③をグラスに1/4量ずつ注ぎ入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
Bの材料(作りやすい分量)
シャインマスカット(他の緑系のぶどうでも可)…100g 水…340mL 砂糖…50g 粉ゼラチン…5g レモン汁…10mL 国産レモンの皮…1/4個分
Bの作り方
① 粉ゼラチンを水大さじ1に入れ5分置き、ふやかす。
② 鍋に水と砂糖を入れ火にかける。沸騰したら火を止め、①を加え混ぜ溶かし、レモンの皮とレモン汁を加える。
③ 容器に移し底に氷水をあてて冷やす。粗熱が取れたらレモンの皮を取り除き、シャインマスカットを薄く切って入れる。冷蔵庫で3時間冷やし、固める。

パンナコッタは、パフェを作るグラスに液を注いで冷やし固める。ぶどうゼリーは、バットに冷やし固めたものをスプーンで崩して盛る。
焼きりんごと紅茶のババロアのパフェ
サクッ&とろり、まるでアップルパイ!

recipe
材料(1人分)
焼きりんご…適量 紅茶のババロア…1人分 市販のバニラアイス…50mL 市販の冷凍パイシート…2×10cm分 泡立てた生クリーム…20mL 皮付きのりんご…1切れ シナモン…適量
作り方
① 焼きりんごを作る(A、後述)。
② 紅茶のババロアを作る(B、後述)。
③ パイシートを1×5cmにカットし真ん中で2回ねじり、オーブンペーパーの上に並べる。200℃に温めたオーブンで15分焼き、取り出して冷ましておく。 ※オーブントースターでも可。加熱中にふくらんできたらアルミホイルをかぶせてさらに8分焼く。

パイ生地はカットしたあと真ん中を2度ひねって焼くと、リボン型に焼き上がる。グラスの中に入れるときは、適度な大きさに砕いて。
④ ②のグラスに③を砕いたもの(1個は飾り用に取っておく)、焼きりんご、バニラアイスを重ね入れる。
⑤ 生クリームをスプーンで盛り、シナモンを振りかける。
⑥ 飾り用のパイ、皮付きのりんごを添える。
Aの材料(作りやすい分量)
紅玉など赤い皮のりんご…2個 バター…10g 砂糖…20g
Aの作り方
① りんごは12等分のくし形切りにし芯を取り除く。
② フライパンを火にかけ温め、材料をすべて入れて中火で両面を焼き、しんなりしたら取り出して冷ます。
Bの材料(4人分)
牛乳…270mL 卵黄…1個分 砂糖…50g 生クリーム…100mL 紅茶(ティーバッグ)…1個 粉ゼラチン…5g Aの焼きりんご…12切れ
Bの作り方
① 粉ゼラチンを水大さじ1に入れ5分置き、ふやかす。
② 紅茶に熱湯大さじ1をかけておく。
③ 鍋に牛乳、卵黄、砂糖を入れ泡立て器でよく混ぜ、②を入れて弱火にかけ、ヘラで混ぜる。湯気が上がったら火を止め②を取り出し、①を加えて混ぜ溶かす。
④ 鍋底に氷水をあて粗熱が取れたら、八分立てにした生クリームを加えて混ぜる。
⑤ グラスの底に焼きりんごを3切れ敷き、④を1/4量流し入れ、冷蔵庫で冷やす。
ティラミス風パフェ
舌触りなめらかな、冷た〜いティラミス

recipe
材料(1人分)
コーヒーゼリー…適量 チーズアイスクリーム…適量 カステラ…厚さ1cmのもの1枚 泡立てた生クリーム…20mL ココアパウダー…適量 スパイス風味のビスケット…1枚
作り方
① コーヒーゼリーを作る(A、後述)。
② バットに小さく切ったカステラを並べ、Aの工程で取り分けたコーヒーゼリーの液(100mL)を注ぎ入れ、カステラに染み込ませる。粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて冷やす。
③ チーズアイスクリームを作る(B、後述)。
④ グラスにコーヒーゼリーを崩して盛り、その上に②のカステラ、チーズアイスクリーム、コーヒーゼリーをそれぞれ適量ずつ繰り返し重ねて、最後に生クリームをスプーンで盛り、ココアパウダーを振りかけ、ビスケットを添える。
Aの材料(作りやすい分量)
コーヒー豆(中挽き)…25g 熱湯…400mL ラム酒…小さじ1/2 粉ゼラチン…5g 砂糖…40g
Aの作り方
① 粉ゼラチンを水大さじ1に入れ5分置き、ふやかす。
② 熱湯でコーヒーを淹れ、ラム酒を加えたら①と砂糖を加え混ぜ溶かす。100mLを別の容器に取り分け、残りをバットに入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫でよく冷やす。

コーヒーゼリーの液はすべて固めず100mL分を取り分けておき、カステラを入れたバットに注ぎ、カステラにゼリー液を吸わせる。
Bの材料(作りやすい分量)
クリームチーズ…50g 牛乳…200mL 卵黄…1個分 砂糖…50g 生クリーム…100g
Bの作り方
① ボウルにクリームチーズを入れ、室温に戻しなめらかになるまでよく混ぜる。
② 小鍋に牛乳、卵黄、砂糖を入れ泡立て器でよく混ぜ、弱火にかけ混ぜながら温める。湯気が上がったら①に少しずつ加え、さらによく混ぜ、バットに移して冷凍庫で冷やす。
③ 固まりかけたら冷凍庫から取り出し泡立て器でよくほぐし、しっかりと泡立てた生クリームを加え、全体をよく混ぜて再び冷やす。
※ 市販のバニラアイスクリームにクリーム状に練ったクリームチーズを混ぜてもOK。バニラアイスクリーム4:クリームチーズ1の割合で)
anan 2514号(2026年10月7日発売)より































