人に与える印象と、使い心地のよさが両立するものを。
元銀行員という異色の経歴を持つ、スタイリストの川上さやかさん。会社勤めの経験を生かしたスタイリングは、多くの働く女性たちの共感を呼んでいる。そんな彼女のお仕事小物へのこだわりは?
「いろんな人の目に触れるお仕事小物は、目立ちすぎないアイテムを意識しています。例えばビビッドなカラーよりも、ニュアンスカラーの方が好印象に。個人的には、ずっと使いたいと思える上質なアイテムへとシフト中。いいものは気持ちがアガる上に、丁寧に扱うので愛着も湧いてくるんです」
とはいえ、デザイン性だけで選ぶわけではない。仕事で使うものだからこそ、機能性も重視する。
「バッグの中身は、すぐ取り出せるように気をつけています。文房具、アクセサリー、コード類など、ジャンル別にポーチに分ければスッキリ。クリアなポーチなら中身も一目瞭然で、忙しい朝でも忘れ物を防げます。そして、効率よく働くためには、整理整頓が不可欠。名刺や領収書も、溜め込まずこまめに分類することで、後々グンと楽になるはず。それに、仕事道具を乱雑に扱うと、相手にもよくない印象を与えてしまいます」
川上さんのマストアイテムは、のちほどご紹介。最後に、自分に似合うアイテムの見つけ方は?
「20代はいろんなものを試す時期。そこからひとつずつそぎ落とすうちに、自分らしいアイテムがわかるようになります。とはいえ、高価なものは躊躇することも。判断基準は、それを持った自分をイメージできるかどうか。ピンときたら、迷わず挑戦してみては?」
信頼感を底上げするスクエアバッグたち
主張の強いバッグは、仕事の現場ではいやらしくなりがち。お仕事バッグに選ぶなら、「シンプルで上質なバッグを。スクエア型なら、相手に信頼感も与えられます」
写真上はレギュラーで愛用している『セリーヌ』のバッグ。同右は、約10年前に『コム デ ギャルソン』で購入。レザー×籠の組み合わせが特徴的な一品は『エバゴス』で。「上質なバッグは長く愛用でき、経年変化によって表情が変わるのもお気に入りです」
川上さやかさん 大手銀行に約7年働いた後、スタイリスト佐藤佳菜子氏に師事。元会社員の視点を生かしたスタイリングに定評があり、雑誌『Oggi』やウェブマガジン「mi-mollet」など、多方面で活躍している。
※『anan』2018年4月25日号より。写真・多田 寛(DOUBLE ONE) 取材、文・野村紀沙枝
(by anan編集部)
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