宇賀なつみ「旅の原体験、聖地のような場所」 旅の魅力&忘れられない思い出とは?

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2023.07.01
旅を愛する人たちが薦める、出合ってほしい、もの、こと、景色。ここでは、アナウンサー・宇賀なつみさんが、旅の魅力と記憶に残る思い出を語ってくれました。

宇賀なつみ「物より思い出が欲しいんです」

自身の人生と旅について綴ったエッセイ本を手がけるほど、どこかに出かけることが好きだという宇賀なつみさん。

「旅は常にしていたいです。同じ場所でじっとしていることが苦手で、したことのない体験をしたいという欲や好奇心が強く、時間ができたら“この街を歩いてみようかな”と出かけていきます。目覚めたきっかけは、二十歳の時に行ったLA。100%自分で決める旅の楽しさを知りました。旅に出ている時は、普段知らず知らずのうちに演じている役割や年齢を忘れて、自分としてそこにいるという感覚になれる。好奇心のまま、思うがままに過ごせることが心地いいです」

幼少期から旅は身近な存在だったそう。

「両親が旅行好きで、子どもの頃は毎年、長野にある蓼科高原の白樺湖に行っていました。絵を描いたり、シロツメクサの冠を作ったりと絵に描いたような休日を過ごした思い出深い場所です」

心に強く残る貴重な体験も多い。

「『ニセコビレッジスキーリゾート』でのスキーは忘れられません。大晦日の朝6時に起きてゴンドラに乗って誰の手も付いていない雪上を滑ったのですが、まるで片栗粉の上を滑っているようで、キュキュッみたいな音さえもせず、今までのスキーとは全く違うものでした。『星のや竹富島』に泊まった時は、プールに浮かびながら星空を見るという初めての経験を。そして、ロケで訪れた秋田では、『駒ケ岳温泉』で日帰り入浴をしました。お湯がとろっとろで、まるで化粧水に浸かっているみたいでした」

宿で心惹かれるのは、歴史を感じるクラシックホテル。

「タイムスリップしたような気持ちになれる洋館のような世界観が好きです。特に伊豆の『川奈ホテル』は海が眼前にドーンと広がり、東京から程よい近さで、静けさもあっていいんですよね」

宇賀さんの「忘れられない思い出」

「ニセコビレッジスキーリゾート」の朝いちばんのふわふわの雪。

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羊蹄山を望むパウダースノーの聖地。様々な雪山のアクティビティが楽しめる。「スキーがすごく上手くなった気になれる雪です(笑)。一番最初の滑走のためには寒く眠い思いをしますが、滑るとまるで時間が止まったようでした」

北海道虻田郡ニセコ町東山温泉 TEL:0136・44・2211 アクセス/新千歳空港から車で約2時間半。定期運行バスやニセコビレッジ・エアポートエクスプレスなどを利用すると便利。シーズンなど詳細はHPで確認。https://www.niseko-village.com/ja/ ※ゴンドラは現在8:30~運行。

タイムスリップをした気持ちがした伊豆の「川奈ホテル」。

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1936年開業のリゾートホテル。ゴルフや温泉が楽しめ、マリリン・モンローが宿泊したことでも知られている。「ホテルにフレンチレストランが入っているところも好き。たまに、正統派のコースを食べると背筋が伸びます」

静岡県伊東市川奈1459 TEL:0557・45・1111 2名1室・1泊2食の1名料金¥30,129~ チェックイン15:00 チェックアウト11:00 アクセス/JR伊東駅から無料のシャトルバスあり。

地元の人に教えてもらった秋田の「駒ケ岳温泉」。

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水沢温泉郷にある隠れ宿で、渓流沿いの貸切露天がある。「うっすら白濁した美肌の湯で気持ちよかったです。地元の人に教えてもらいました」

秋田県仙北市田沢湖生保内字下高野80‐68 TEL:0187・46・2688 2名1室・1泊2食の1名料金¥9,800~ チェックイン15:00 チェックアウト10:00  アクセス/JR田沢湖駅より車で15分、およそ9km。田沢湖駅より羽後交通バスの乳頭温泉行きに乗り、田沢湖畔経由で休養センター前下車。バス停より700mほど。http://www.komagatake.com/ 日帰り入浴時間9:00~19:00(水曜16:00~) 定休日なし 入浴料金¥600

子どもの頃の旅の原点、蓼科高原の「白樺湖」。

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標高約1400mの場所にある、白樺の木に囲まれた湖周3.8kmの湖。夏は鮮やかな緑や花々、冬は白銀の世界が広がる。「私にとって旅の原体験というか聖地のような場所です。白樺を見ると家族旅行のことを思い出します」

松本市街から美ヶ原高原を結ぶルート・ビーナスラインの沿線に白樺湖・蓼科高原エリアがある。茅野市ちの旅案内所 TEL:0266・73・8550

「星のや竹富島」でプールに浮かびながら見た空。

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竹富島の伝統的な建築を踏襲した48棟が並ぶラグジュアリーホテル。プールや島ならではの文化体験などが堪能できる。「24時間入れるプールに浮かんでいると、水と空にサンドされた気分に。“地球”を感じる体験ができます」

沖縄県八重山郡竹富町竹富 TEL:050・3134・8091(予約) 1泊素泊まり1室¥112,000(通常は2泊より) アクセス/石垣港離島ターミナルより、竹富港行きのフェリー乗船。詳細は出発前にフェリー会社HPより最新の情報確認を。竹富港到着フェリーに合わせ、星のやの専用車が待機。https://hoshinoya.com/taketomijima/

※『anan』2023年7月5日号より。取材、文・重信 綾

(by anan編集部)

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