
左から、カモシタサラさん(Vo/Gt)、本多秀さん(Gt)
メジャー1st EP『その瓶を覗けば』をリリースする「インナージャーニー」にインタビュー。
“誰かの居場所を作ること”を意識して書きました
ピュアさと情景的な歌詞、郷愁的で優しい歌声、ときに心地よく、ときにエモーショナルなサウンド。一度聴いただけですっと心に入ってくる音楽を鳴らす、2人組バンドのインナージャーニー。メジャー1stEP『その瓶を覗けば』は、彼らがこれまで表現してきたアイデンティティを凝縮したような一枚。
「家、学校、職場など、どこにも自分の居場所がないと感じている人に、歌の中に安らげる場所を見つけてもらいたいと思って、“誰かの居場所を作ること”を意識して書きました。あとは、生きているだけであなたは愛されるべき存在なんだよ、と歌で表現したかった。それはインナージャーニーが届けたい音楽の根幹でもあります」(カモシタ)
今作は楽曲を通してレレ(ジャケットのキャラクター) の物語が紡がれる、テーマ性の高い作品でもある。
「海王星で孤独を抱えて生きていた不思議な生き物・レレが、どこからか流れてきたメッセージボトルを拾い、“その瓶”を覗くと歌が聞こえてきて、『音をたどった先にある、あの惑星に行ってみよう』と地球を目指していく。その気持ちの昂りを表したのが1曲目『その瓶を覗けば』です」(カモシタ)
「最初はレレが地球に引かれて降り立つ様子をイメージしてアレンジを考えていたんですけど、一枚通して聴くと、レレの希望が広がっていくようにも感じました」(本多)
「海底ランデヴー」は深めのシンセを取り入れた楽曲で、まるで海の中にいるような音作りが印象的だ。
「声が奥まって聞こえる理由は、ボーカルを4人分重ねているからなんです。真ん中に2人のハモリ、両サイドにメインのメロを囁くように歌う2人がいる。そうしたことで、独特な響きが生まれています」(本多)
「ある日、『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』を観まして。劇中、しずかちゃんと水中バギーの恋が描かれたシーンがあるのですが、生きる場所が違う二人が感情を伝え合い、分かり合おうとする姿にとても感動しました。住んでいる時代や国が違っても、その境界線を超えて繋がることはできるんだ。そう感じて書いたのが、この曲です」(カモシタ)
メジャーアーティストとして歩みを進める中で、これからも二人が大切にしていきたいことは?
「私たちの音楽を聴いてくれる人に“あなたはここにいていいんだよ”と歌い続けたいです」(カモシタ)
Profile
インナージャーニー
カモシタサラ(Vo/Gt)、本多秀(Gt)。2019年に高校の同級生でバンドを結成。映画やドラマなどの主題歌を多数担当し、今年5月にメジャーデビューシングル「Toi toi toi!」をデジタルリリース。11月12日から全国5都市でツアーを開催。
information

メジャー1st EP『その瓶を覗けば』
孤独を抱えながら生きていた小さな生命体・レレの冒険の記録を描いた全8曲。10月21日発売。【初回限定盤(CD+BD)】 ¥6,800 【通常盤(CD)】 ¥3,000(キングレコード)
anan 2515号(2026年10月14日発売)より
































