朝イチの顔のアイロンがけでリフレッシュ! 流すメソッド
たとえ寝不足や食生活の乱れなどが原因で顔がむくんでも、マスクをすれば目立たないから大丈夫。こうした心理こそ“顔パンツ”から脱却できない最大の理由。
「むくみの正体は体の老廃物。生きている限り、エネルギーを生み出すときに老廃物が作り出され、それを取り除いてくれるのが、筋肉の収縮で促される静脈の血流やリンパの流れ。ところがマスク生活で顔の筋肉を動かさないと、ポンプ作用が働かず、老廃物はどんどん蓄積されてしまいます」
と言うのは、パーソナルフェイストレーナーの木村祐介さん。顔がむくむ→マスクで隠す→顔の筋肉を動かさない→ますます顔がむくむ、という悪循環に。
「むくみが気になる人は、朝一番のリフレッシュプログラムを。顔の筋肉をアイロンがけするようなイメージで余分な水分や老廃物を取り除くことから始めましょう」
首横リリース
むくみ体質の人にとってはマスト。首の横の血管とリンパを刺激するメニュー。
1、右手の指先を右肩に置き、左手で右の側頭部全体を覆う。
POINT:左手で右の側頭部を掴む。薬指がこめかみ部分に当たるようにするのがポイント。
2、口を「お」の形にする。このとき顔全体を縦方向に伸ばすつもりで。そのまま右手で肩を押さえながら左手で頭を左真横方向に引っ張る。首の横を天井に向けて引き上げるようなイメージで10秒キープ。ゆっくり元に戻り、逆も同様に行う。
首のシワ&むくみ取り
唇、デコルテ、鎖骨を引っ張って気になる首の横ジワやむくみを取り去る。
1、口を「お」の形にして、両手を重ねて左の鎖骨の下に添える。
2、両手でしっかり鎖骨を押さえて顔を右斜め上に向かって突き出す。左の鎖骨とデコルテ、「お」の形にした唇をアイロンがけするつもりで10秒キープ。両手を右の鎖骨下に移して逆も同様に。
3、両手を鎖骨の中央に置き、「お」の口で首を真上に伸ばして10秒キープ。
耳のリンパ流し
耳まわりに集まるリンパ節を刺激して溜まった老廃物をしっかりと流し去る。
耳を左右の手の指でつまんで上、下、後ろ方向、外側に引っ張る。ぐるぐると回してもOK。後ろ45度くらいに引っ張ると、耳がよりキレイに伸びる。力加減はイタ気持ちいい程度で。最初は痛みを感じやすいが慣れてくると快感に。10秒程度フリースタイルで耳を全方位的に刺激して。
耳まわりシェイク
続いて耳の後ろにある顔面神経を刺激。食いしばりのリリースにも効果的。
唇を「お」の形にして左右の耳を指で挟んだら、そのまま上下にシェイクさせる。フェイスラインに沿って指をゆっくり抜き、次は耳の後ろの骨をピースで挟み、上下にシェイクさせる。このとき中指が顔面神経を触れるので、今日一日の顔の動きも活性化。全部で10秒程度シェイクしたら終了。
POINT:指でピースの形を作って耳を挟む。人差し指を耳の後ろにある骨に添わせるように。
口まわりアイロンがけ
唇を基点に手のひらで口まわりをアイロンがけ。筋肉と皮膚を顔にしっかり貼り付けるように。
1、唇を「お」の形にする。
2、手の親指と人差し指でL字を作り、鼻の際にぴったり当てる(写真は片手ずつで解説。行うときは両手で)。
3、手のひらを内側に回転させながら耳方向に向かってずらしていく。唇と手を引っ張ってアイロンがけをするイメージ。
NG:手のひらは開かない!
4、最後は手のひらを頬から鎖骨まで下ろす。10回繰り返し。
顎まわりアイロンがけ
手のひらを顎からエラに向かってずらし無表情になりがちな頬にハリを。
1、下唇を吸って口をしっかりすぼめる。
NG:唇は横に開かずすぼめる
2、左右の手のひらの小指側を顎に当てる。
3、そのままフェイスラインに沿わせて手のひらを耳の下までゆっくりずらし、老廃物を流す。エラまで流し切ったら2に戻って10回繰り返し。唇は最後まですぼめたままでアイロンがけの基点を崩さないこと。
POINT:手のひらの小指球を使う
毎日続けるためのコツは日々の習慣に紐づけること!
むくみ改善のリフレッシュプログラムはぜひ、朝イチの習慣に。習慣に組み込むと続けやすいという。「最適のタイミングは鏡の前のメイクオフの状態。朝、化粧水を塗った後、乳液を塗る前の習慣にしましょう。朝シャワーを浴びるという人はシャワーの間に行うのもおすすめです」
きむら・ゆうすけ アスリートのトレーナーを経て顔や体の整体、矯正技術を習得し、日本で唯一のパーソナルフェイストレーナーに。独自の技術で定評を得る。
※『anan』2023年2月1日号より。写真・小笠原真紀(モデル) ヘア&メイク・yumi(Three PEACE) モデル・ベッドナルツ玲奈(LIGHT management) イラスト・山中玲奈 取材、文・石飛カノ
(by anan編集部)