KAMIGATABOYZ

底抜けパワーが最強! SUPER EIGHT、WEST.、なにわ男子、Aぇ! group …KAMIGATA BOYZの激アツスタジアムライブレポ

取材、文・福田恵子 — 2024.10.1 — Page 1/2
2024年9月22日(日)にヤンマースタジアム長居で開催された『KAMIGATA BOYZ DREAM IsLAND 2024 ~やっぱこの街好っきゃねん~』。KAMIGATA BOYZ として活躍中のSUPER EIGHT、WEST.、なにわ男子、Aぇ! groupの4組とLil かんさい、Boys be、AmBitiousら関西ジュニアが勢ぞろいしたチーム関西のステージをレポートします。

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最強無敵の関西人チーム・KAMIGATA BOYZが浪花から日本を元気にするエンタメを発信!

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明るく無敵なパワーを放つKAMIGATA BOYZは、関西発のファミリープロジェクトとして結成されたユニット。

2024年5月、SUPER EIGHT、WEST.、なにわ男子の3組が、上方魂全開で底抜けに明るく照らす楽曲「無責任でええじゃないかLOVE」をデジタルリリースして話題に。前作時点でメジャーデビュー前だったAぇ! groupは、9月18日に配信リリースされた2枚目のデジタルシングル「世界を明るく照らしましょう」から満を持して参加。さらにパワーアップした彼らの初のライブが、9月21日、22日、ヤンマースタジアム長居で開催された。2日間で11万人を動員したライブは、KAMIGATA BOYZでしかできない豪華絢爛の浪花の夏祭りに…!

この日のヤンマースタジアム長居は、朝からあいにくの雨模様。しかし、定刻の17時を迎える頃には“底抜けに明るく世界を照らしたい”というKAMIGATA BOYZの想いに賛同するかのように雨雲が消え去った。

関西をルーツとするグループとジュニアが一堂に会して開催されたライブは、演出を手掛けた大倉忠義さんがそれぞれのグループへ招待状を送るオープニング映像からスタート。配達人役として、松竹座育ちの永瀬廉、向井康二も映像に友情出演し、チーム関西が大集結。会場に集まった5万5千人が沸いた。

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1曲目は、KAMIGATA BOYZの「無責任でええじゃないかLOVE」を全員揃って披露。道枝駿佑さんが「愛してるよ」、小瀧望さんが「そばにいてよ」と恰好良くささやくと、村上信五さんが「かまへんでぇぇ~っ!!」と関西弁で叫んで笑いを誘ったり、合間にギャグを盛り込んだり。コテコテの関西色を詰め込んだ歌詞の楽曲を明るく歌い踊り、ここから日本を元気にしてくれそうな圧倒的な西のパワーを見せ付ける。

なにわ男子の「なにわ Lucky Boy!!」、WEST.の「ズンドコ パラダイス」、SUPER EIGHTの「前向きスクリーム!」と底抜けに明るい楽曲を畳みかけた所で「僕たちがKAMIGATA BOYZでーす!」とあいさつ。桐山照史さんが「雨が止んで良かったですね」と言えば、晴れ男の重岡大毅さんも「雨止んだこと、もっと喜びましょう! 雨止んだよ~!」と飛び切りの笑顔を見せる。

KAMIGATA SUMMER MEDLEYと題したパートでは、Aぇ! groupがSMAPの「BANG! BANG! バカンス!」を隣にいるメンバーと肩を組みながら陽気に歌い上げる。夕陽が一瞬差し込める中、なにわ男子がHey! Say! JUMPの「ファンファーレ!」、WEST.がNEWSの「恋を知らない君へ」をしっとり聴かせる。

前半のラストは関西ジュニアが歌い継いできた「シルエット」を。「大阪ロマネスク」ではデビュー組の24名が24台のリフターに乗り、夏の終わりを惜しむかのように大阪の夕暮れに想いを届けた。

MCでは、今年20周年を迎えたSUPER EIGHTを関西グループ全員でお祝い。ケーキと花束が贈られると、全員で記念撮影タイム。大橋和也さんが「皆、EIGHTさんに拍手を~!」と会場に呼びかけると、盛大な拍手が巻き起こった。

20年間走り続けた想いをトップバッターで語ったのは、大倉さん。「本当にいろんなことがあって。20年続くとも思わなかったし、途中で終わるかなという日もやっぱりありましたから。それが今日ステージに立てていることが嬉しいです。続いたことが本当に良かった。この背中を見てもらって、これから何年もやって欲しい人たちがいっぱいて幸せです。ありがとうございました」。

安田章大さんは「後ろで(後輩の)皆がステージに立っている姿を見ていると、4年前と比べて遥かに成長していて。すごい頼りになるなって。それぞれがそれぞれの見せ方をちゃんとやっている姿を見て、お父さんのような感覚になりました(笑)。僕たちは20年目ですけど、WEST.は10年、なにわ男子は3年、(Aぇ! groupは)始まったばかり。死ぬまでアイドルやって下さい」と後輩たちに熱く呼びかける。そして、「ついこの間まで、仙人みたいな髪型だったんですけど、こんなアイドルっていうのもいるんだなと思ってもらえるのがSUPER EIGHTだったらいいかなと思っております(笑)。 たくさんの黄色い声を聞かせてくれてありがとう」。

横山裕さんは、「昨日、久々に丸山(隆平)くんとご飯を食べて。何年ぶりかな。こうやってたまにメンバーと集まることも大事かなって思ったんですけど。1つ丸山くんに叱られたことがあって。『裕ちん、マジでファンサしぃや!』って、マジでブチ切れられて(笑)。俺、(今日は)めちゃくちゃファンサするし。それは負けへんから! 後輩にも負けへん。今日もほんとにこうやって後輩の皆さん、そして、皆さんと迎えることができて、本当に感謝しています。ありがとうございました」と丸山さんとのやりとりを再現して笑わせた。

「ありがとうございました。貴重な時間を我々に費やしていただきまして」とお礼を伝えてから語り始めたのは、村上さん。「本当に長くやっていれば、いろんなこともありますし、メンバーに腹立つことも出てきます。それは必ず。でも、長くやっていれば何でも乗り越えられて、僕はグループ結成してから、今が一番メンバーのことが好きやし。胸を張って誇りでしかない。支えてくれる皆さんがいて、いろんな景色を見させていただいていて。みんなでしか見られない、各グループの景色っていうのが必ず出てきますから、ぜひ長く続けていろんな景色をファンの皆さんと見てください」と、メンバー愛を爆発させながら、後輩の活躍を願った。

丸山さんは「20年間、やっぱりいいことばかりではなかった。ただ、それをファンの方々と一緒に共有して、一緒に乗り越えてくれて、ここに本当に今いられるのは、すごくありがたいです。初期の方から歌っている曲も20年続けてくると違う風に響いて聞こえてきたり、歌う時もマインドが変わってきたり。結構、癖が強い曲も多いですけど、それが深みを増していく。長く続けることは本当に簡単なことじゃないんだけど、みんながいてくれたから、祝ってもらうこともできるし、本当に感謝でございます」とお礼を伝えた。

その後、「こういうの、俺に似合わないかな…20周年ギャグ!」と叫んで、「パンパンパカパカパンパンパカパカ♪、皆がいる~、これ天国。今地獄~!」と、ギャグを公開。すかさず、照れながら「俺だけや、涼しいの(笑)。皆の貴重な時間を奪いまくって、罪の意識ドーーン!」とギャグを畳みかける丸山さんの姿に高橋恭平さんが「見習います!」と微笑む。丸山さんはこの日もドキドキしながらギャグ披露したそうで、「20年間ずーっとこんな感じ!」と笑わせた。

後半の目玉は、シャッフルコーナー。なにわ男子やAぇ! groupがまだ駆け出しのジュニア時代に何度も歌ってきた「SUPER ROCKET」を大西流星さん、道枝さん、高橋さん、長尾謙杜さん、佐野晶哉さん、Lil かんさいというメンバーでアイドル力をフル発揮しながら笑顔で可愛らしく歌う。佐野さんがシャカリキに踊る姿も発見!

一方、西畑大吾さん、藤原丈一郎さん、大橋さん、正門良規さん、小島健さんは、レーザー光線が飛び交う演出の中、男っぽく「Midnight Devil」を。“君を奪いたい”と、許されない恋を歌う切ない表情は、“あの頃”より成長を感じさせる大人の雰囲気たっぷりだ。会場の黄色い歓声もひと際大きいものに。

村上さん、濵田崇裕さん、小島さん、岩倉司さん、真弓孟之さんは、白いスモークと共に登場。「LOVE & KING」で、はじけまくって大暴れ。濵田さんがラジカセを持ってあおる姿や「飛べ、飛べ!」と激しくあおる小島さんに会場も大きく盛り上がった。

重岡さん、西畑さん、伊藤篤志さんのメンバーカラー赤の3人が赤色のキラキラ衣裳をビシッと着こなして歌ったのは、「Dial up」。NYC boysの曲でもあるこの曲は、元々は重岡さんが所属していた7 WESTで歌っていた曲。ずっと応援し続けてきたファンは、当時の姿も重なり懐かしい気持ちに浸っていたはず。

グループの中ではやや小柄の安田さん、神山智洋さん、大西さん、末澤誠也さんは、かわいらしいジュニアの千田藍生さん、岡野すこやかさんと一緒に「おおきくな~れ☆ボク!!!」を。神山さんと末澤さんがぶりっこポーズで頬に手を当てるなど、可愛らしいしぐさを振りまく一コマも。末澤さんはハグポーズをしたり、キュートなダンスをしたり、普段とのギャップに驚かされる。ラストは安田さんがお茶目な顔で「これ以上はおっきくならないですぅ」とニッコリ。

そして、白馬の王子様のように「DERA MY LOVER」を歌ったのは、中間淳太さん、小瀧さん、長尾さん、大橋さん、西村拓哉さん。小瀧さんの甘い歌声から始まるロマンティックなナンバーに会場はうっとり。中間さんと長尾さんが見つめ合って歌ったり、西村さんと大橋さんが肩を組んで歌ったり、仲良しぶりにもクギ付けに。ラストは中間さんが「ねぇ、聞いて、愛してる」と告白の台詞をささやき、5人でハートを作ってキメポーズ!

しっとりしたバラード「夏のハイドレンジア」で歌声をのびやかなボーカルで切なく届けたのは、丸山さん、桐山さん、濵田さん、高橋さん、佐野さんだ。リフトでファンのペンライトの輝きをみつめながら歌う姿は、スマート。「ichiban」のイントロが流れ、キャーという声が上がるなか登場したのは、神山さん、藤原さん、末澤さん、草間リチャード敬太さん。花火が吹き上がる中、キレ味たっぷりに激しくダンスする姿が男らしい。

横山さんと正門さんは、ギターをかき鳴らしながら「宙船」を熱く披露。この日横山さんが弾いていたのは黄色のギター。2年前に横山さんが自分のギター買いに行く際、正門さんに付き添ってもらい選んでもらったものだ。ふたりの絆を感じさせるセッションとなった。

大倉さん、藤井流星さん、道枝さんの高身長でスマートな3人の選曲は、「青春アミーゴ」。大倉さんと藤井さんによる“修二と彰”が歌っていると、途中で道枝さんが二人の仲を引き裂くように登場し、ラストにVサイン。この3人は今回のライブのセットリストの話し合いにも参加したという。目まぐるしいセットリストで、それぞれのユニットにハマる楽曲を選曲していたのはさすがの一言。

そして、ラストスパートでは、嵐の「Monster」、WEST.の「ええじゃないか」を全員で歌い、チーム関西のこれまで築き上げてきた歴史と絆、団結力を証明してくれたステージとなった。

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終盤、「私は今、どうしても言いたいことがあります」と突然言い出す横山さんに「なぁに?」と声を揃える会場。「どうしても、今、言わなきゃいけないことがあります。言ってもいいですか。「ねぇ、今もだよ…」と、甘い声で「初心LOVE」の道枝さんのキメ台詞をささやく横山さん。続いて、「そんなことじゃなくて、本当に言いたいことがあります。LOVE & KING!」と今度は村上さんのキメ台詞を叫ぶと、すかさず村上さんが「思いの他、恥ずかしいですよね(笑)」とフォロー。その後、横山さんが「泣いても、笑っても、この時間はもう帰ってきませんよ。思いっきり声だそうぜ。行くぞ~!」と曲フリして「ズッコケ男道」へ。

最後にグループの代表者による挨拶が。なにわ男子からは西畑さんが「大好きなここ大阪で、大好きな先輩方と大好きな後輩ちゃんと一緒にKAMIGATA BOYZとしてこのスタジアムに立ったことを本当に光栄に思います。またいつかKAMIGATA BOYZとして、どこかで集まれるように。その集まりを夢見てこれからも精進していきたいと思いますので、これからも何卒よろしくお願いいたします」と背筋を伸ばす。

Aぇ! groupからは正門さんが「皆さん改めまして、本日は最高の時間、そして、最高の思い出を本当にありがとうございました。Aぇ! groupとしてはですね、デビューイヤーにKAMIGATA BOYZとして参加して、チーム関西で先輩方、そして大事な仲間たちとこういうかけがえのない時間を過ごせたことが本当に幸せですし、一生の思い出になっていきます。今日という日が皆さんにとって最高の思い出に、最高の宝物になっていくように、これからも応援してくれるかと思うアイドルになっていけるよう精進して参りますので、どうぞついてきて下さい」と、頼もしい言葉を。

WEST.からは小瀧さん。「今日はホントにライブがあるのかなというぐらいお昼は土砂降りで…。不安でしたけども、無事こうやって公演をできることができて、本当に良かったなと思います。来て下さっている方もそうですし、配信で今見て下さっている方、ありがとうございます。僕たちは今日こんなに素敵な景色を見られて、素敵な笑顔を見られて、本当に幸せものです。ここで終わりたくないなという気持ちがあるので、またぜひぜひ機会があれば来てください」。

最後にSUPER EIGHTを代表して安田さんが「皆、楽しかったかい? もっと声出していいから! 楽しかった? (「イェーイ!」と会場)KAMIGATA BOYZのライブは皆さん参加してもらわなきゃダメですよ。KAMIGATA BOYZ、元気ですか?」とコール&レスポンスをしてから、「皆さんアイドルは心が折れないと思っているかもしれませんが、ちゃんと1個1個、心がポキポキ折れる瞬間があるんです。だから、みんなが僕たちのことをどうか、どうか救ってあげてください。いいですか? いただいた愛情は、もっとたくさんの深い愛情でお返しするから。僕たちがあなたたちを連れていくから、いろんな景色、いろんな思い、たくさんの経験をさせるから。だから安心してついて来て下さい。この僕たちと新しい未来を明るく照らして、皆で明るく明日も生きていきましょう。嬉しい時も、悲しい時も、全部笑っていってくれ」と呼びかけ、ラストソング「世界を明るく照らしましょう」へ。

この曲は、KAMIGATA BOYZの新曲。日々の疲れや悩みを吹っ飛ばす令和版の“明日があるさ”のような、最強ポジティブソングだ。人情と笑顔で繋がる世界は明るいと歌い、この世を生き抜く活力を与えてくれるチーム関西のメンバーたち。

アンコールでは、ジュニア時代、皆が歌ってきた関西ジュニアの名刺代わりの代表曲「関西アイランド」を総勢106名でパフォーマンス。横山さんが「皆さんのこと、本当に愛しています!」と愛と感謝を伝えて幕を閉じた。

最強無敵の関西人・KAMIGATA BOYZが笑い飛ばしながら、これからも日本のエンターテインメントを盛り上げてくれることに期待したい。

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