Aぇ! group激アツ&爆笑&感動のデビューツアー!「Aぇ! group Debut Tour ~世界で1番AぇLIVE~」熱狂のライブレポ

写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子 — 2024.8.23 — Page 1/2
5月15日に「《A》BEGINNING」でデビューしたAぇ! groupが「Aぇ! group Debut Tour ~世界で1番AぇLIVE~」を開催。5月25日の北海道公演から始まったツアーは、8月18日に有明アリーナでファイナルを迎えた。バラエティ豊かな楽曲構成と個性が詰まったダンスパフォーマンスで彼らの魅力を届けたステージをレポートします。

一回一回の公演を“世界で1番AぇLIVE”に! Aぇ! groupの熱量マックスのデビューツアー。

Aぇ! group

Aぇ! groupのデビューツアーが幕を閉じた。デビュー後、初のアリーナツアーは、全国8都市を回るというこれまでで最大の動員規模で、熱狂させたファンはその数37万人。“世界で一番えぇLIVEだった!”と思ってもらえるライブにしたい、という小島健さんの願いが込められたツアータイトル「Aぇ! group Debut Tour ~世界で1番AぇLIVE~」の通り、8月18日有明アリーナでのツアーファイナル公演では、多彩なエンターテインメントを繰り広げ、世界で1番熱いライブに…!

ライブ1曲目は、彼らの初めてのオリジナルソング「Firebird」から。ステージ中央のLEDが開いて登場すると、火花の特効が眩しく燃え盛る中、気合いたっぷりの白熱パフォーマンスを見せつける5人。末澤誠也さんが「騒げ~!」と絶叫すると、会場は大歓声に包まれる。

続いて、ダンスナンバー「アエテオドル」でアグレッシブに踊り、3曲目は明るく陽気な「Aッ!!!!!!」。「みんなで一緒に踊ろうぜ。分かるよね? 行くよ~!」という草間リチャード敬太さんの掛け声で、集まった1万5千人が一緒にダンス。Aぇ! groupの表現力の幅を見せつける、ガラリとタイプの違う楽曲で畳みかけていく。

夢のテーマパークをイメージした“Aぇ! LAND”がステージに再現されたブロックでは、ステージがワクワクドキドキの遊園地に! パンダのかぶりものをした末澤さんと佐野晶哉さん、そしてパンクパンダに扮装した正門良規さんが「パーンク!」と叫んで登場し、なんとギターから花火が噴き出す演出も。3人でキュートに「パンぱんだ」を歌い踊る姿は、遊園地の楽しい雰囲気たっぷり。

黒のハットにメタリックジャケットでマイケル・ジャクソンに扮した草間さんとパンクパンダの正門さん、コスプレ姿の佐野さんの3人は、「ブリュレ」、正門さんと草間さん、佐野さん、幼稚園児の“けんちゃん”になった小島健さんが「だってアイドルだもん!!」、正門さん、末澤さん、草間さん、小島さんで「三十路少年」と、先輩であるSUPER EIGHTの曲を、組み合わせを替えて歌う場面もあり、ファンを湧かせた。

Aぇ! group

そして、YouTubeで生まれた2年越しの企画がついに実現も…。大喜利企画で「爆笑をかっさらった記念すべきAぇ! group10枚目のシングルタイトルは?」のお題に対して、小島さんが答えた「佐野ソロ『愛してるって言わNight』」を小島さん作詞、佐野さん作曲でこのツアーのために制作したという。馬にまたがり、甲冑の衣裳を着てナイトになった佐野さんが剣を振りかざし、パフォーマンスするというユニークな演出で披露。ふたりの笑いのセンスが光る爆笑告白ソングが誕生!

MCの後のアコースティックコーナーでは、佐野さんがカホン、草間さんがサックス、小島さんがキーボード、末澤さんと正門さんがアコースティックギターを演奏し、ゆったりとした空気の中、「ストーリぃ!」を。佐野さんが「みんな、歌ってくれ!」と声をあげると会場も手拍子しながら合唱。みんなで一つになり、エモーショナルな瞬間を生み出す。

続いての「トラベAぇルコーナー」では、デビューツアーで回った8都市・北海道、宮城、東京、静岡、福岡、愛知、福井、大阪のご当地のイメージにぴったりハマる関西の先輩グループの楽曲をチョイスしたセットリスト。北海道なら雪が降る中、SUPER EIGHTの「10年後の今日の日も」、静岡なら湯飲みを持ちながらWEST.の「考えるな、燃えろ!!」、福井はメガネをかけたミステリアス男子(!?)に扮して、なにわ男子の「The Answer」など、関西グループ愛を炸裂させながら披露。佐野さん扮するよし子が乱入するなど、ときおり笑いが盛り込まれるのがAぇ! groupらしさ満点。彼らの観客を楽しませたいという想いがあふれていた。

そして、デビューツアー最高潮の盛り上がりのなか満を持して披露したのが、特別な曲となったデビュー曲の「《A》BEGINNING」。5月15日のリリース後、初週78万枚のセールスを達成、その爆発的人気を証明した。また、オリコン上半期ランキング2024 アーティスト別セールス部門 新人ランキングで1位を獲得し、大ヒット。そんな彼らのとどまることない勢いを表現するかのように、炎の特効がガンガン打ちあがる演出で熱量マックスのパフォーマンス。

「Stray dogs.」の後、まだベースを初めて半年に満たない草間さんがソロでベース演奏を。ピンスポットライトを浴びながら、真剣な表情でベースをかき鳴らす草間さんの姿をみつめるメンバーたち。デビューツアーのために腕前を磨いた努力の結晶が光った。ここからラストスパートは、バンド演奏でありったけの情熱をぶつけ、「PRIDE」では末澤さんのハイトーンボーカルで会場を熱狂の渦に。

Aぇ! group

興奮冷めやらぬ中で、デビューツアーの想いを語ってくれた5人。

まずは佐野さんから。「デビューツアーラスト、楽しかったか? 俺らもマジで楽しかった、ありがとう。Aぇ! groupデビューしたぞ! デビューツアーやってんぞ! デビューツアーはこれで終わりやけど、ジュニア時代の5年間とか比べものにならんくらいAぇ! groupはここから長いぞ。5年、10年、15年、20年、25年、30年…先輩方も見たことないような景色を俺たちで見に行くからさ。マジで大好きなんですね。Aぇ! group。こんな強いグループおらんって本気で心の底から思う。1人1人が大好きですし、5人といる自分も好きで、5人でいる空間が好きです」

さらにまっすぐにメンバーへの愛を語った佐野さん。「朝ホテルから眠そうに出てきてエレベーターに乗っている時間すら愛おしくて。この5人でずっと一緒にいられたら、どんな景色だって、どんなちっちゃい景色だっていい、みたいなきれいごとは言いません。この5人やったら、マジででっかい景色を見に行けると思っているからその時まで、…いや、それが終わってからも、見たことない景色に行けるまで俺たちについてきてください。デビューさせてくれてありがとう。みんなのおかげです。あなたが見つけてくれたAぇ! groupです。これから先もよろしくお願いします!」

続いて小島さん。「世界で1番Aぇ! groupやったか? 楽しかったかい? 声出したかい?めちゃめちゃ、めちゃめちゃ楽しかったかい。明日頑張れるかい? ありがとうございます。みんなが『イエイ!』って言ってくれるから、俺たちも明日も頑張れます。こんな感じでみんながここに遊びに来て、俺たちもこうやって一緒に1つになって遊べるような楽しい時間がこれからもずっと続けられたらと思っております」

そして、ステージに立てる感謝の気持ちを小島さんが熱く語り続けた。「これで今回のデビュー公演は、もうラストになっちゃいますけど、ここまで色々あって、こうやってステージの上でみんなと一緒にライブできる状況っていうのは本当に当たり前じゃないと改めて昨日、一昨日に実感しまして。ステージに立って、みんなとライブできているっていうこの日常を大事にしていけたらなと、改めてライブの大事さが分かりました。そして、みんなの大事さも改めて分かりました。本当にみんながいないとAぇ! groupは何もできないので、これからも僕らと一緒にいろんな景色を……もう本当に俺たちどんな景色が待っているのか、まったく分からんくて。それがめちゃめちゃいいのか。もしかしたら、ちょっと良くないのかも分からへんけど、それでもみんなと一緒に(歩んで)行きたいと思います。これからも楽しいことを一緒にやっていきましょう。今日は本当にありがとうございました。これからもお願いします」

草間さんは、「みなさん今日は本当にありがとうございました。イエイ! 楽しかったか?  Aぇ! groupが好きか? 当たり前や! Aぇ! groupは生が一番カッコええ! 誇りを持って、みんなに言え! こうやってちゃんとノッてくれるの、めちゃくちゃ嬉しいです。雰囲気を作ってくれるみんなが大好きです。今回のデビューツアーで、毎回毎回、違うファンのみんなと触れ合って、これだけの人たちが僕たちのこと応援してくれてるんやって改めて思いました。みんなもAぇ! groupの良さを、Aぇ! group の雰囲気を改めて実感してくれたかなと思っています。実感してくれましたか?」と、ファンとコール&レスポンス。

草間さんは、ベースに挑むことになった気持ちも告白。「ベースも、今回のツアーでソロを入れられることになって、マジで困ってたの。そんなレベルじゃないから、やりたくないってずっと言っていて。でも、やっぱり1番最初の今のタイミングでやるからこそ意味があると言われて。ソロはド緊張! 気づいたら、(みんなが)「リチャー!」って言ってくれるようになって。あれだけ自信満々に弾けるようになったよ。みんなが歓声を出してくれるから、みんなのおかげで自信を持てたよ。もっと上手くなるからな。期待しとけ! 今のレベルは今だけです。次は、度肝を抜いたるわ(笑)。言ったからには、やらなあかん。でも、頑張るから、これからもどんどん進化し続けるAぇ! groupを一緒に隣で見てください。オッケー? デビューツアーはここで終わるけど、これからもAぇ! groupはまだまだ続くから、ずっと一緒にいようね。今日はホンマにありがとう。また会いましょう。ありがとうございました」

正門さんは「みなさん、改めまして、世界で1番Aぇ時間を本当にありがとうございました。本当に、本当にデビューできてよかったと思っています、心から。ホントにみなさんのおかげでデビューはというものを勝ち取ることができて、今このステージに立つことができています。 みんな言っていますけど、本当に僕たち5人だけでは何もできないです。この5人を面白がってくれる、楽しんでくれる、好きでいてくれる人がいないと、僕たちは何もすることができません。僕たちがやればやるほど、出せば出すほどしっかり受け取ってくれる。そして、それ以上のものを返してくれるみなさんという存在がいるから、僕たちは自信を持ってステージに立つことができています」と、ファンの支えを実感している様子。

続けて、「これから本当にどんな物語がAぇ! groupに待っているのかは正直分からないですけども、酸いも甘いも、楽しいも辛いも、このメンバーとなら、そして今日遊びに来てくれたみなさん、そして、このライブに足を運んでくださったみなさん、そして僕らのライブのチケットを求めてくださったみなさん、全員となら、どこまでも行ける気がします。本当にみなさんとこれから作っていく時間、思い出が僕らにとって宝物になりますように。僕たちにとっての宝物になるように、そんな大きいグループに、自信を持って好きと言えるグループにこれから時間をかけてじっくりとなっていきたいと思いますので、どうぞみなさんこれからも末永くよろしくお願いします。いつもありがとう」

最後は末澤さん。「本日ありがとうございました。デビューツアー、終わっちゃいますね。寂しさはめちゃくちゃあるけど、全国を回らせてもらったら、いろんなところで応援してくれている、ファンのみんなの声を聞けて、顔が見られて、ものすごく幸せでした。 自分がこんなにたくさんの人に愛されてるんやっていうのを改めて今回のツアーで実感させてもらって、みんなにすごく支えてもらってるなっていうのを感じたツアーでした。ファンのみんな、そして、僕らのこういうことやりたいとか、わがままをたくさん聞いてくれるスタッフさんとか、ほんとたくさんの人に支えられて、こうやってライブもできていますし、この活動ができてる。…もっとやろうね、楽しいこと。僕たちも頑張ります。何か面白いことをね、5人でできるように、それまでしっかりスキルアップして、また大きくなったAぇ! groupを見せられるように頑張るので、少し待ってください。分かりましたか? よろしい!本日はありがとうございました」

アンコールでは、メンバーの幼き日の写真が1人ひとりLEDに映し出され、続いて京セラドームでCDデビューを発表した瞬間の映像が流れる。ここで10月9日にリリースされる2ndシングル「Gotta Be(ガラビー)」の文字が映し出され、歓喜の声をあげるファン。「Gotta Be」はデビュー曲にさらに疾走感がプラスされたロックダンスチューン。夢を叶え、ここからまだまだ攻め続ける彼らにぴったり重なる歌詞が印象的な、まさにAぇ! groupにしか歌えない曲だった。

そして、アンコール3曲が終わっても、「Aぇ!」コールが鳴り止まない会場。彼らを求めるその歓声の大きさは圧倒されるほど。この日はダブルアンコールもあり、「《A》BEGINNING」で幕を閉じた。今年デビューしたアーティストの中でも、最も注目を集める彼ら。「いつか…」と叶えたい夢を追い、高みを目指して走り続ける5人のさらなる快進撃を見守りたい。

Information

https://starto.jp/s/p/artist/157