歓喜のサプライズ発表! なにわ男子横浜アリーナ最終日レポ
なにわ男子が初のアジアツアーとサブスク音楽配信決定をサプライズ発表!
なにわ男子が世界に羽ばたく一歩を踏み出す、初のアジアツアー開催というスペシャルな発表があったこの日。横浜アリーナに集まった観客たちは、始まる前から彼らの登場を待ちわびるかのようにペンライトを灯していた。開演定刻時間の12時30分を迎えると、軽快なクラシック音楽が流れる中、メンバー紹介の映像がスクリーンに映し出されるOvertureが。
煌びやかな衣裳を着た7人がリフターでズラリ横一列に並んで登場した瞬間、道枝駿佑さんが「今から俺たらがスペイシーで、スペクタルで、スペシャルなライブを始めるから、最後まで楽しんでいこうぜ!」とファンに呼びかける。1曲目は、ヴィヴァルディ「四季」の春をモチーフにした「NEW CLASSIC」から。運命を変える旅立ちに向かう心のときめきを歌うドラマティックな曲は、ドキドキをあおるオープニング楽曲にぴったりだ。
ライブ前に行われた会見では、今回のステージのこだわりについて大西さんが「’+Alpha'(+α)というテーマなので、自分たちのキラキラ+α、カッコ良さであったり、しっとりバラードであったり、いろんな自分たちの一面を出せるように考えました。今まで以上の輝きを皆さんに提供するために謙杜が考えてくれた衣装もキラキラ全開です!」と解説。
キラキラ衣裳のデザインを考案したという長尾謙杜さんは、「それこそalphaは“輝き”という意味もあるので、オープニング衣装は、これまでにないぐらいキラキラにしようと思って。1人3万個ずつ石をつけて、すごくキラキラにしています」ということで輝きを+αするパープル×水色のキラキラ衣裳にも注目だ。
オープニング曲だけでなく、ベートーヴェン「第九」第4楽章をモチーフにした「Live in the moment」など、クラシック音楽が融合された楽曲を炎の特効が激しく吹き上がる中で届け、これまでのなにわ男子とはひと味違う楽曲もセットリストにプラス。スタンドマイクを前にジャジーな曲を大人っぽく披露するなど、デビュー3年目からのなにわ男子は、キラキラやキュートさや爽やかさに磨きをかけつつ、多彩な表情で観客を魅了していく。
今回は3枚目のアルバム「+Alpha」を引っ提げたツアーということでセットリストもアルバムの楽曲中心。3組に分かれて歌ったユニット曲もアルバム収録曲だ。“チーム・ポジティブ”を名乗る高橋恭平さん、長尾さん、大橋和也さんの3人は、ニットキャップにサングラスなど個性的な衣裳を身に包み、「ウルリルラリラリ」をノリノリダンス。ロープパフォーマンスをしたり、ダンサーに肩車をしてもらったり、奇想天外なパフォーマンスにクギ付け状態に。
西畑大吾さんと大西流星さんコンビは、「恋やけどめ」を披露。火傷しそうなくらいホットな恋心を歌う可愛らしい曲で、持ち前のキラキラアイドル力をフル発揮。甘いキュートなキメ台詞を発したり、ほっぺハートを作ったり、怒涛の“可愛い”攻撃を仕掛ける2人に会場から黄色い悲鳴が。
道枝さんと藤原丈一郎さんのユニット曲は、ラブバラード「Precious One」。歌う前に「僕らどういうユニット曲にしようかなと話をしたときに、カッコいい曲とか可愛い曲がいっぱいある中で、ふたりで『せーの!』でやりたいことを言ってみようということになり。それがふたりともラブソングだった。そこからラブソングでも片思いとか、両想いとかいっぱいあるやん。ここは結構悩んだ」と、制作秘話を語った藤原さん。
楽器にも挑戦しており、道枝さんがギター、藤原さんがハーモニカを担当。「楽器の音色はもちろん、歌詞にもぜひ注目していただけたら」と藤原さんが呼びかけてから、運命の人だと思っていた君への恋心を引きずる切なすぎる失恋ソングを披露。歌った後に藤原さんが「すみませんね、みっちー担。めちゃめちゃ見つめ合っていました(笑)」と報告していた。
MCでは、「横アリ、ラストですよね。色々な会場で盛り上がってきたけど、子どもも結構いらっしゃるよね。ちょっと声、聞きますか」と西畑さんの提案で藤原さんが「まずは子どもから声を聞きたいと思います。お母さん、お父さんは『あんた、今から大きい声出すんやで~!』って説明してあげてください」と前フリをして、大西さんが「子どもなにふぁむ、イェイ!」となにふぁむ(なにわ男子のファンネーム)に呼びかける。可愛らしい子どもたちの声に、大橋さんは「おもちゃ買ってあげる。1人2体までな(笑)」とご満悦。ここから男性ファン、女性ファンともコール&レスポンスでコミュニケーションをとる場面も。
MC中に公式YouTubeチャンネルの生配信があったこの日。配信が始まると、「僕たち、なにわ男子からお知らせがございます。なにわ男子、最新アルバムと、これまでにリリースしたシングル曲の音楽配信が決定しました」とサプライズ発表する西畑さん。「着信音であったり、アラームであったり…『恋やけどめ』(西畑さんと大西さんのユニット曲)にするわ。“大好きだよ”から起きるの、最高! “大好きだよ”で起きたい!」と興奮気味の西畑さんに「いいけど。勝手にして(笑)」と大西さんがツンデレなツッコミを入れると会場に笑いが起こる。
さらには、「なにわ男子アジアツアーの開催が決定いたしました。日本でのツアー終了後、11月から1月にかけて、台北、ソウル、香港のアジア3都市のアリーナでアジアツアーを開催させていただくことになりました」と初のアジアツアー『Naniwa Danshi ASIA TOUR 2024+2025’+Alpha’』を発表。「日本、出ちゃったね。嬉しい!」と喜ぶメンバーたち。
「宿泊先のホテルで、『いつか海外でライブしたいね』っていう夢を語りあったじゃないですか。そこから叶えることができて、嬉しいですね」と、しみじみする西畑さん。藤原さんは、「これはホントにね、今この会場にいるなにふぁむや日本中にいるなにふぁむ、海外にいるなにふぁむのおかげ」とファンに感謝しつつ、「恭平がASIA TOURを“芦屋”? って言ってた(笑)」とメンバーへのツッコミも忘れず、盛り上がる7人。
YouTube配信のラストに歌ったのは、今回のツアーで初披露となった新曲「コイスルヒカリ」。大西さんの主演映画『恋を知らない僕たちは』の主題歌となっているラブソングを、肩を組むなど、青春感満点に歌う姿が爽やかだ。
ラストスパートは疾走感あふれる楽曲でダンスパフォーマンスを魅せる楽曲がたくさん。「名もなき旅人」では、最新の映像テクノロジーを使用した7本のシールドがメンバーの頭上に登場。スケルトンタイプで、歌唱中にメンバー1人ひとりを覆い映像が映し出される。パフォーマンスと一体となったSFチックな演出に驚かされた。
最後のあいさつでトップバッターを飾ったのは、西畑さん。「楽しんでいただけましたか? これからもなにわ男子は皆さんの人生の+αでいられるように精進いたします。これからも応援よろしくお願いします」。
続いて藤原さんが「今日は、たくさんのなにふぁむがここ、横浜アリーナに来てくれました。本当にありがとうございます。これから僕たちなにわ男子7人は、もっともっとたくさんの夢を叶えていきたいです。そのためにもなにふぁむの力が必要です」と、ファンへ熱いメッセージを届ける。
大橋さんは、「本日はご来店いただきまして、誠にありがとうございました。皆さんの拍手だったり、うちわフリフリ~だったりで僕たち、このステージに立てて良かったなって、めちゃくちゃ思います。その気持ちを皆さんにぶつけて、皆さんに喜んでもらえるように僕たち精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします」。
「本日は僕たちに会いに来てくれて、本当にありがとうございました。今日1日楽しかったですか?」と会場に呼びかけたのは、長尾さん。ファンの「イエーイ!」という声に「僕も最高に楽しかったです。こうやって幸せな空間で遊べたらなと思っていますので、これからも応援よろしくお願いします。僕たちについてきてください」。
大西さんは、「本日はありがとうございました。めちゃくちゃ幸せな時間で、僕たちも皆さんからたくさん勇気をもらっているので、もっともっとその勇気を100倍にして返していきたいです」と笑顔に。高橋さんは「本日はありがとうございました。皆さん、幸せでしたか? 俺たちのこと、大好きですか?」と会場に尋ねてから、マイクなしの地声で「俺もみなさんこと、めっちゃ大好きやねん」と大阪弁で愛を叫ぶ。
「皆さんからのたくさんの愛を感じて、すごく幸せでした」と笑顔をのぞかせた道枝さんは「次、いつ会えるか分からないけど、寂しかったら、僕たちの曲を聴いてください。僕たちは、皆さんのすぐそばにいます。これからも皆さんと一緒にいろんな景色を見て行きたいと思っています。これからもなにわ男子の応援をよろしくお願いします」。
最後に西畑さんが「皆さんを見つめると笑顔で見返してくれる。この時間が僕たちは本当に大好きです。これからもなにわ男子は、たくさんの+αを身につけて、皆さんを笑顔にしていきたいと思います。今日という日をいつまでも、どこまでも一緒に…!」とあいさつを締めくくった。
ラストソングは、「Alpha」。「Snap!」の歌唱時にはパシャリとシャッター音が鳴り響く中、ポージングを決めた7人。そのビジョンに投稿されたメンバーの集合写真、約5万枚が「Alpha」ではアリーナの客席に降り注ぐサプライズが…! いろんな驚きと工夫が詰まった楽しい演出が盛り込まれたステージにファンは最初から最後まで、笑顔だ。
初のアジアツアーも決定し、グループの活動の勢いの加速が止まらないなにわ男子。今の自分たちがいるのは、なにふぁむのおかげと感謝の思いを伝えていた7人。終盤、西畑さんが「この公演は僕たちの力だけではできなかった公演です。見えているところでも、見えてないところでもたくさんのスタッフさんたちが僕たちを支えて下さっています。そんな、なにふぁむスタッフの皆さんに大きな拍手を。そして、何よりも横浜アリーナに来てくださったなにふぁむ、全国、全世界にいるなにふぁむに、大きな拍手を!」と支えてくれているすべての人に拍手を呼びかける姿もあった。
大橋さんは、ステージを立ち去る最後まで「俺らのヒーローはお前らだ。みんな幸せをありがとう」「マイハニー、愛してるよ」など、愛の言葉を伝える姿が印象的だった。
ライブ前の会見では、長尾さんが「僕たち、デビュー日に飛行機で会見があったのですが、そのときに『なにわ男子から世界へラブを届けたいです』って言っていて。ようやくアジアツアーで世界にラブを届けるようになったので、これからはより多くの方々にラブを届けていけたらなと思います」と、世界中へ愛を発信していくことを約束。
大橋さんも「3都市、回らせていただくっていうことでね、日本中、世界中、宇宙中まで愛を届けて皆さんを幸せにしたいっていう気持ち。この愛を日本中だけじゃなく、世界中まで飛ばせるように精一杯僕たち頑張りますので、応援よろしくお願いします」と気合じゅうぶんに意気込みを語っていた。
サブスクでの音楽配信も始まり、なにわ男子の音楽を世界に届けていく。日本から、アジアへ。アジアから世界へ…なにわ男子が世界に羽ばたく、その日を楽しみにしたい。
Information
https://starto.jp/s/p/artist/56