不倫 浮気 顛末 代償 末路 結末 社内 年下

「上司から守ってくれた後輩と不倫関係になりました」38歳人妻が辿った「虚しすぎる顛末」【前編】

文・菜花明芽 — 2024.1.13
誰かの優しさに触れて嫌な気がする人はいないのではないでしょうか。今回は、上司から自分をかばってくれた年下男性と不倫関係に陥った38歳女性のエピソードをご紹介します。

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夫に不満を抱きつつも何も言えず…仕事と育児に追われる日々

紀子さん(仮名・38歳)は結婚しているにもかかわらず、とある独身男性(佑さん・仮名・28歳)と現在不倫関係にあると言います。なぜ紀子さんは先行き不安な恋に走ってしまったのでしょうか。

「うちは夫(克敏さん・仮名・40歳)と娘(朱莉さん・仮名・13歳)の三人家族です。夫は亭主関白の上嫉妬深くて、一緒にいても安らぎを感じることができません。しかも、子育てに協力的でないので私はずっとワンオペ育児を強いられてきました。

それでも、おとなしい性格ということもあり、夫に不満を抱いていても文句ひとつ言えず…。ですので、この現状を仕方なく受け入れて生活するしかなかったのです」

ここまで話を聞いても、浮気の気配すら感じないのですが…。

「私は長年企画部で働いています。自分のアイデアが商品化されることにとてもやりがいを感じていました。しかしある日突然『君の企画を通す代わりに俺とカラダの関係を持たないか?』と上司に言い寄られて。

最近私の考えた案はことごとく不採用になっていて…ちょうど自信を失っていたところだったのです。『そんなこと言われても困ります』と誘いを断るも、結局上司にしつこくされることに。それを見兼ねた後輩の佑さんが『あなた既婚者でしょう! なんてことを言うんですか!』と上司に釘を刺してくれました」

その日を境に、上司は紀子さんに何も言ってこなくなったそう。

「私は、身を挺して守ってくれた佑さんに思いを寄せるようになりました。『自分は既婚者だから…』と気持ちを押さえようとするも、それを止めることができなくて。でも、積極的なタイプではないので、最初は彼と休憩時間に談笑するだけで精一杯。

その内容は夫の愚痴から始まり、近頃は悩みを相談する仲に。ある日『「娘の誕生日プレゼントを買いに行こう」と夫を誘ったけれど断られてしまった』と話すと、佑さんが『俺で良かったら一緒に行きますよ』と言ってくれたのです。思いがけない展開に私は心が躍りました」

紀子さんは「ただ二人きりで会うだけだから何も問題はない」と考えていたのだとか。

「彼は『今どきの中学生は大人っぽいものを好むようですよ』と言って、プレゼントにアクセサリーを勧めてくれて。『これなんてどう?』『もっとシンプルなデザインがいいのでは?』と二人で話し合って、娘に似合うネックレスを購入。

その後、プレゼント選びに付き合ってくれたお礼に彼に食事をご馳走して…気がつくとあっという間に日が暮れていました」

佑さんと楽しい時間を共にしたことで、紀子さんは家に帰るのが忍びなくなったと言います。

「次の瞬間、私の気持ちを察したかのように彼がギュッと手を握ってきました。『もっと紀子さんと一緒にいたい』『これから二人きりになれる場所へ行きましょう』と誘われたのです。

私は佑さんに好意があったので、言われるがままカラダの関係を持ってしまって…。『二人で会うのは一度きり』と決めていたのに、気づいたら毎週末彼と密会を重ねるようになっていました」

そんなある日、紀子さんは再び上司に呼び出されます。

「私はまた上司に誘われたらどうしようと思い悩んでいました。すると『次の企画は君に任せるよ』と言って、上司は私の肩をポンっと叩いたのです。

地道な努力が認められ喜んだのもつかの間…私を心配して後を追ってきた佑さんがこの現場を見ていて。それが思わぬ出来事を引き起こすことになりました」

上司との不倫を疑われて…その時彼が放った衝撃的な言葉とは…?

「翌日、いつも通り彼とデートする予定でした。しかし、佑さんは鬼のような形相で現れて…私が『何かあった?』と聞くと『よくもそんなしらじらしいことが言えるな!』と怒鳴ったのです。さらに『昨日上司と廊下で見つめ合っていたじゃないか』『俺に隠れて二人は付き合っていたんだろう』とすごい剣幕で怒り出して。

上司とは仕事の話をしていただけで、カラダの関係はないと説明しても、彼は聞く耳を持たず。『上司と好きなだけ不倫関係を続ければいいだろう』『俺たちもう終わりにしよう…君とは別れる』と捨て台詞を吐くと彼は足早にその場を去っていきました」

本来の不倫相手である佑さんに「上司と不倫している」と誤解されたまま、突然別れを告げられた紀子さん。夫に不満があったとはいえ、自ら不倫に走ったのだから悲しい結果になっても仕方ないのではないでしょうか。


この後、さらに大きな渦に飲み込まれることになるとは、この時はまだ知る由もなかったのです。

続きが気になる【後編】はコチラをどうぞ。


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