家康公が愛したまち静岡市を巡る開運旅。

写真・村上未知 イラスト・タダユキヒロ 取材、文・鈴木恵美 PR・静岡市 — 2023.1.5〔PR〕
NHK大河ドラマ『どうする家康』で注目を集める徳川家康公が、人生の3分の1を過ごしたのが駿府(すんぷ)=今の静岡県静岡市。初夢に見ると縁起が良いといわれている「一富士二鷹三茄子」にまつわるスポットを巡り、街の魅力を探ります。
静岡市の見どころを紹介するよ!
家康公が愛したまち 静岡/徳川ホトトギス

徳川ホトトギス 信長に殺されかけ、秀吉に鳴かされ疲れたところを家康に救われ、「鳴くまでいくらでも待つ」と言われたことに感激。以来、家康一筋にさえずる美声のホトトギス。家康の愛したまちの魅力を探るべく市内を飛び回っている。


徳川家康公ゆかりの地・静岡市。江戸時代までの約1200年もの間、駿河国(するがのくに・現在の静岡県の中部と北東部)の国府が置かれていたことから駿府と呼ばれ、中心都市として栄えた。「わが主の家康公は、今川家のもとで育った幼少期、戦国大名として成長した壮年期、大御所として天下泰平の世を築いた晩年と3度にわたり、合計約25年という長い年月を駿府で過ごしたんだ!」と、徳川ホトトギス。

それほどまでに家康公に愛された現在の静岡市には、江戸時代260年余りの歴史を思わせる史跡が数多く残され、神社仏閣や富士山が拝める名勝など、パワースポットも点在。新年の開運祈願をしつつ、家康公に思いを馳せながら歴史の跡を散策すれば、大河ドラマの世界を何倍も楽しめるはず!

開運旅の始まりは、千古の昔よりこの地を見守り続けてきた「静岡浅間(せんげん)神社」。静岡の地名の由来でもある、賤機山(しずはたやま)の麓に鎮座する。

「家康公が元服を行った神社で、以降徳川氏の厚い尊崇を受けました。現在の社殿群は、文化元年(1804)より60年余の歳月を費やして建設された総漆塗りの豪壮華麗な造りが特徴。社殿26棟が重要文化財に指定されています」と権禰宜の宇佐美洋二さんの案内を受け、徳川ホトトギスも感心。高さ21mの大拝殿が圧巻! だが現在、社殿の大改修中で、大拝殿も今年6月から5年以上かけて化粧直しが行われるので、塗り替え前の姿を見られるのは今だけ。しっかり目に焼き付けておこう。


静岡浅間神社

〜家康公の深い崇敬を受けた駿河国の総社。〜

静岡浅間神社

神部(かんべ)神社・浅間(あさま)神社・大歳御祖(おおとしみおや)神社の3社と、4つの境内社を合わせた7社の総称。全てをお参りすると、何でも願いが叶うといわれている。神部神社には、主祭神の大己貴命(おおなむちのみこと)とともに、家康公も祀られる。通常は入れない大拝殿の奥にある神部神社、浅間神社の本殿の特別参拝を土・日・祝日に実施中。●静岡県静岡市葵区宮ケ崎町102-1 ☎054・245・1820

大河ドラマ館が1月27日にオープン

どうする家康 静岡 大河ドラマ館

静岡浅間神社内にあった旧文化財資料館を改装し、「どうする家康 静岡 大河ドラマ館」がオープン。ドラマのストーリーや衣装などの展示をはじめ、ドラマの世界観を静岡市ならではの展示で楽しめる。資料館に飾られていた家康像を活かした展示も必見! ドラマの内容はもちろん、家康公と縁が深い静岡市の魅力を知ることができる。


日本平(にほんだいら)

〜霊峰・富士山を仰ぐ、日本屈指の景勝地。〜

日本平

日本武尊(やまとたけるのみこと)の伝説が残る、絶景スポット。

静岡市の南部に位置する標高307mの有度山(うどやま)の頂にある日本平。その昔、日本武尊が東征の際、草薙の原で野火の難にあい賊を平定した後、この山の頂上に登り四方を眺めたところからこの名で呼ばれるようになったといわれている。

その名勝地に建つ「日本平夢テラス」は、360度の絶景が眺められるビュースポットで、家康公が愛した景色を一望できる。特に、大きく裾野を広げる富士山の眺望は、息を呑むほどの美しさ。

「江戸時代に噴火した宝永山が稜線上に見えるアシンメトリーな富士山は、静岡側からしか拝めない美しい景観なのだ」(徳川ホトトギス)。近くの日本平ホテルから望む、富士山の夕景や夜景も見事。

日本平山頂からロープウェイで行ける、標高270mの久能山は、家康公が眠る地。遺言により、75歳で亡くなったその日のうちに、眼下に駿河湾を見下ろすこの久能山に埋葬され、二代将軍の秀忠公により、当時の技術と芸術を結集して「久能山東照宮」が造営された。家康公が願った天下泰平の世を象徴する神社は、ぜひ参拝しておきたい。

家康公も富士山が大好きだったなぁ
徳川ホトトギス
【コラム】一富士

初夢に見ると縁起が良いとされる「一富士二鷹三茄子」。語源は諸説あるが、そのひとつに家康公と縁のある駿河の名物を並べたという説がある。そのトップバッターの座を勝ち取ったのが富士山。家康公は、自身の存在と重ねるほど富士山を信仰していたという。

日本平夢テラス

日本平夢テラス

3階建ての展望施設と、一周約200mの展望回廊が整備される。静岡県のスギやヒノキ材を用い、周囲の自然景観と調和した建物は、隈研吾建築都市設計事務所によるもの。富士山以外に、清水港、三保松原、伊豆半島から御前崎にかけての駿河湾一帯などを望む。施設内には、日本平の歴史や文化を学べる展示エリアや、ラウンジスペースも。●静岡県静岡市清水区草薙600-1 ☎054・340・1172

日本平ホテル

日本平ホテル
富士山とライトアップされた清水港、街並みが織り成す夜景。

日本平の山頂に建つラグジュアリーホテルは、正面に富士山を望む絶好のロケーション。ラウンジやレストラン、客室など、館内のあちこちから、一日中眺めていても飽きることのない雄大な景色が楽しめる。日々の喧騒から離れ、リゾート感あふれる癒しの非日常空間で、優雅なホテルステイを満喫。●静岡県静岡市清水区馬走1500-2 ☎054・335・1131

日本平ホテル
庭園の緑から続くテラスラウンジで味わえるアフタヌーンティーセット。
日本平ホテル
客室のバルコニーから富士山を独り占めできる「日本平ツイン」。

久能山東照宮

〜東照大権現となった家康公が眠る聖地。〜

久能山東照宮
豊かな自然に囲まれた、境内の入り口にある朱塗りの楼門。

家康公をご祭神とする全国の東照宮の元祖。彫刻、模様などに桃山時代の技法を取り入れた荘厳な造りで、江戸時代初期の代表的な建造物として、本殿、石の間、拝殿が国宝に指定される。本殿の裏手にある神廟には家康公が眠る。葬られた後も東照大権現の名において、平和、開運、学問、厄除けの神と崇められている。●静岡県静岡市駿河区根古屋390 ☎054・237・2438

久能山東照宮
高さ5.5m、外回り8mの石造りの神廟。厳かな雰囲気が漂う。
久能山東照宮
社殿の屋根の葵の御紋。よく見ると、1か所だけ逆さに。これは建物が未完成であることを表し、発展への願いが込められている。
清々しく、心が洗われるなぁ
徳川ホトトギス

鷹匠(たかじょう)

〜家康公に仕える鷹匠が居住した風情ある街並み。〜

歴史を地名に残す、市内有数のおしゃれエリア。

「鷹匠は、鷹狩りのために、鷹を飼いならす人のこと。この街に家康公に奉仕した鷹匠が大勢居住していたことが、地名の由来になっているんだよ」(徳川ホトトギス)

そんな江戸の歴史が息づく街には、徳川ゆかりの名所も残っているが、最近は個性溢れるショップやカフェが続々集まるエリアとして発展中。昔の名残を探しつつ巡ってみると、とっておきのお店が見つかるかも。静岡市歴史博物館や駿府城公園からも徒歩圏内なので、ぜひ足を延ばしてみて。

【コラム】二鷹

「一富士二鷹三茄子」の2番目にくる鷹は、富士山の麓に棲む最高種の鷹を表しているとされる。鷹狩りは、鷹を使って獲物を狩る遊びで、実力の象徴として、公家や武家の間で親しまれた。家康公も鷹狩りを好んだという。鷹は、上にあがっていくことからも縁起が良いとされていたようだ。

一加番稲荷(いちかばんいなり)神社

一加番稲荷 (いちかばんいなり) 神社

「加番」とは駿府城代の下に置かれた江戸幕府の役職のことで、その一加番の守護神として寛永10(1633)年に伏見稲荷より勧請。その後、城に近い横内御門前に一加番屋敷が移されると同時に、この神社も現在の場所へ。拝殿前の常夜灯には、鷹の絵が描かれており、徳川時代の歴史に思いを馳せられる。●静岡県静岡市葵区鷹匠1-8-5

chagama

chagama
chagama

モダンな店構えが印象的なこの店舗は、1877年創業の製茶問屋「マルモ森商店」の直営店。静岡を中心とした、全国の名産地のお茶を100種類以上取り揃える。特に約800年の歴史があり、家康公も愛飲した「本山茶」の品揃えは抜群。全ての商品を試飲することができるため、自分好みのお茶に出合える。50g~購入可。●静岡県静岡市葵区鷹匠2-10-7 ☎054・260・4775

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静岡市歴史博物館

静岡市歴史博物館
静岡市歴史博物館

家康公と、戦国時代に駿府を治めた今川氏の歴史を学べる博物館が、1月13日にグランドオープン。展示室のほか、専門書をそろえた研究室などを設置。1階の無料エリアでは、発掘された戦国時代末期の道と石垣の遺構を公開している。2月26日まで、家康公に関わる品々を一堂に集めた開館記念企画展「徳川家康と駿府」を開催。●静岡県静岡市葵区追手町4-16 ☎054・204・1005

静岡市歴史博物館は
1月13日グランドオープン
注目スポット!
徳川ホトトギス
※1/8、9はプレオープン

駿府城公園

駿府城公園

家康公が天正13年(1585)に築城開始。将軍職を秀忠公に譲った後、大御所として晩年を過ごした駿府城跡を公園として整備。お堀と石垣に囲まれた園内には、東御門と2つの櫓が復元されている。本丸跡にそびえる、鷹狩りに興じている家康公の銅像も必見。土・日・祝日には、お堀を遊覧する葵舟が運航中。●静岡県静岡市葵区駿府城公園1-1 ☎054・251・0016

駿府城公園

三保松原(みほのまつばら)

〜万葉集で詠まれ、羽衣伝説も伝わる世界文化遺産。〜

三保松原 (みほのまつばら)

新日本三景のひとつにも選ばれる名勝地。

最後に訪れるのは三保松原。約7㎞の海岸に約3万本の松が生い茂り、松林越しに富士山を拝める。

「家康公も風光明媚なこの地をたびたび訪れ、船からの絶景を楽しんだんだよ」(徳川ホトトギス)

羽衣伝説の舞台として知られ、天女が羽衣をかけたとされる松も一見の価値あり。さらに万葉集にも詠まれ、歌川広重の浮世絵『東海道五十三次』にも登場する。

今も昔も変わらぬ絶景が残る静岡市を巡り、美しい景色からパワーをいただこう。

【コラム】三茄子
三茄子

「一富士二鷹三茄子」の茄子は、三保半島・折戸地区の特産品「折戸なす」のこと。これもまた家康公が愛したもので、家康公に献上していたという記録が残る。丸い形状と濃厚な味わいが特徴。明治以降、栽培が途絶えたが、100年の時を経て復活した。旬は5~12月頃。ぜひ味わいたい。

三保松原

三保松原
三保松原

海に浮かび上がるような独特の地形をしており、海岸がまるで富士山に向かって延びていくようで、実に神秘的。海岸では、白い線が入った「はちまき石」を探して。見つけると願いが叶うといわれているとか。三保松原の魅力を発信している静岡市三保松原文化創造センター「みほしるべ」にも立ち寄って。●静岡県静岡市清水区三保 ☎054・340・2100(みほしるべ)


家康公が愛したまち静岡
最新情報はこちらから

大河ドラマの世界観が楽しめる「どうする家康 静岡 大河ドラマ館」が1月27日にオープン。開館後は、静岡市歴史博物館とドラマ館を繋ぐ無料シャトルバスが運行するため、市内巡りがぐっとスムーズに。大河ドラマの放送で盛り上がる静岡市の魅力を詳しく知りたい方は、「家康公が愛したまち静岡」のホームページ(https://www.shizuoka-ieyasu.jp)をチェック。Twitter(@shizuoka_ieyasu)もあるのでフォローしてみては。

家康公が愛したまち静岡
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家康公が愛したまち静岡で
待ってるよ~
徳川ホトトギス

問い合わせ先・静岡市大河ドラマ「どうする家康」活用推進協議会
事務局(静岡市観光・MICE推進課内)
054-221-1310(土・日・祝日、年末年始を除く)
https://www.shizuoka-ieyasu.jp