実は略語でした! 「カラオケ」、もともとの名は何でしょう?

文:田代わこ — 2022.9.16
ふだん何気なく使っている言葉のなかに、実は略語がけっこうあります。これって略語だったの!? と驚く略語をご紹介。今回は、「カラオケ」です!

【実は略語】vol. 4

「カラオケ」って、何の略?

日本だけでなく海外でも通じる言葉「カラオケ」。コロナ前は、飲み会のあとカラオケに行ったり、友だちと昼間からカラオケボックスで飲んだり歌ったりとした日常がありました。今はストレス解消を兼ねて、ひとりでカラオケに行く人も多いと思います。

そんな誰もが知っている「カラオケ」も、実は略語です。見るからに略語っぽい言葉ですが、ただ何を略したのかと問われると、即答するのは案外難しいかもしれません。

さて、何の略でしょう?

カラオケ、もともとは…?

カラオケ、もともとは「空(から)のオーケストラ」でした!

カラオケの「カラ」がカタカナなので、てっきり英語由来かと思っていましたが、まさかの日本語。辞書によっては「空オケ」と書いてあるものもありましたが、むしろそのほうが慣れなくて、「そらオケ」と読んでしまいそうです。それほどカタカナ四文字の「カラオケ」が定着しているような気がします。

また、カラオケの「オケ」は「オーケストラ」の略でしたが、この略し方についてはご存じの方も多かったと思います。

カラオケの歴史は…

『日本大百科全書』(小学館)によると、もともとカラオケは音楽業界の用語でした。歌手がレコーディング時などに使う伴奏だけ録音したテープを「カラオケ」と呼んでいたそうです。

一般にカラオケ装置が普及したのは1970年代。最初は神戸市のバーやスナックで使われはじめ、全国に広がっていったそうです。

海外でもカラオケ!

日本だけでなく、海外でもカラオケは通じます。主な外国語の表記をご紹介!

英語:karaoke
ドイツ語:Karaoke(中性名詞)
フランス語:karaoke(男性名詞)
スペイン語:karaoke(男性名詞)
中国語:卡拉OK

おもしろいのは、中国語の表記。発音記号であるピンインで書くと、kǎlā’ōukēiとなります。中国語では、外来語を当て字で表すことが多く、カラオケも音から漢字がつけられています。音に合う漢字がないときは、「OK」のようにアルファベットを使用。中国語の新語をいろいろ探してみると、けっこう楽しいです。

カラオケは「空のオーケストラ」!

カラオケは「空のオーケストラ」の略語で、もともとは音楽業界の用語でした。たまに「空オケ」と書いてある場合もありますが、くれぐれも「そらオケ」と読まないように注意してください!

意外な略語はまだまだあります。次回もお楽しみに!