向井理vs横浜流星! 朝起きたら隣に恋のライバルが『着飾る恋には理由があって』6話

文・釣木文恵 — 2021.6.1
着飾る女子とミニマリスト男子の恋を描く『着飾る恋には理由があって』。真柴くるみ(川口春奈)と駿(横浜流星)、二人がようやくしっかりと気持ちを確かめあったと思ったところに、よりによって真柴の初恋の相手である葉山(向井理)が帰ってきてしまいます。

初恋の人・葉山の帰還


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葉山に長年思いを寄せていた真柴。この笑顔にやはり気持ちが揺らぐことも?(7話より)。©TBS

朝起きたら横に思いがけない人が寝ている、という描写はときどきドラマで見ることがあるけれど、朝起きたら隣にいるのが恋のライバル、というのはなかなか珍しいかもしれません。真柴が偶然出会った葉山は社長退任後、単身トルコに渡っていて、帰ってくるやスーツケースをなくしてしまったとのことで、真柴たちのシェアハウスに泊まることになったのでした。

最初こそ「今日はやけに着飾っちゃって、いきなりレベル10」と嫉妬っぽい発言をする駿ですが、その後は真柴の目から見る限り、葉山の存在に焦るようなそぶりも見せません。それどころか、かつて駿が働いていたスペインのレストランに葉山が行ったことがあることがわかり、すっかり打ち解けたようす。

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葉山が真柴の実家にやってくる!?(7話より)。©TBS

ミニマリストが捨てきれなかった好きの感情

6話では陽人(丸山隆平)と彩夏(中村アン)の関係にも変化が。ギャラリーに「人物画も見てみたい」と言われた彩夏は陽人にモデルを依頼。できあがった絵を見た葉山に「好きなんだね、この人のことが」と言われた彩夏は、しばらく陽人を避けますが、やがて自分の気持ちを確信したのか、ランドリールームで突然陽人にキス! 彩夏が去った後、陽人の「おっと?」のリアクションが何とも脱力系でかわいい!

かつて店を持っていた頃の恋人が今もなお同じ店名で店を続けていることを知った駿は、悩んでしまいます。これまで、駿はいつも本編では本当の気持ちを視聴者にもあまり見せることなく、私たちが駿の本心を知るのは次回予告の後の「その頃駿はこんなことをしてました」コーナーが主でした。けれど6話では、嫉妬の心を打ち消そうとしている様子や、葉山の真柴への思いの片鱗を聞いてしまったときの表情など、気持ちが本編でも少しずつあふれてきているように見えました。

「これ以上何かなくすのはイヤやから、最初から持たへん。すぐ手放して、平気なフリしよんねん」

陽人は駿のことをそう評します。けれど今回は真柴が手放すことを許しませんでした。真柴の幸せを思って身を引こうとする駿の口を手で塞いで「黙れ」と言う真柴。「藤野さんが好き」と言う真柴にホッとして、気持ちのままにバックハグする駿! 6話では、その後数日実家に帰ることになった真柴に対して「まっすぐ帰ってくるんだぞ!」と大きな声で呼びかけ、飼い犬・こうじの手をとって真柴に向かって振るシーンにいちばん心温まりました。自分が帰ってくることを待っている人がいること、「行ってきます」と言える、帰ったら「おかえり」と言ってくれる人がいることの喜びがこのシーンには詰まっていました。

二人はなんとか関係を修復して、前よりも強い絆で結ばれたかのように見えますが、葉山は真柴を特別に思っているようだし、駿の元彼女の問題も解決していません。実家の真柴の元になぜか葉山がやってくる展開も? どうなるのか、7話は今夜。

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真柴がいない間、駿は何を思う? 陽人は答えをくれるのだろうか(7話より)。©TBS



文・釣木文恵
ライター。名古屋出身。演劇、お笑いなどを中心にインタビューやレビューを執筆。


https://youtu.be/L_PlTQv4Gxo

Information

『着飾る恋には理由があって』

脚本:金子ありさ
演出:塚原あゆ子、棚澤孝義、府川亮介
出演:川口春奈、横浜流星、丸山隆平、中村アン・向井理、夏川結衣 他
放送日:TBS系毎週火曜日夜10時〜