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ビーチヨガで美活、パワースポットで恋愛祈願! 女を磨く秋の旅

中村朝紗子 — 2015.10.24 — Page 3/4

秋が旬! 絶品伊勢海老に涙する!

下田の海沿いに佇む『磯料理 辻』。
下田の海沿いに佇む『磯料理 辻』。

お昼ご飯にやってきたのは『磯料理 辻』。昭和30年創業、海産物卸業(伊勢海老、あわび、さざえ等)の直営店。店の前に大きないけすを構えており、鮮度を売りにした磯料理の名店です。

まだ元気に動き回るとれたての伊勢海老!
まだ元気に動き回るとれたての伊勢海老!

はじめに、生きた伊勢海老を見せてもらいました。カゴの中で豪快に暴れております。迫力満点……! そして数分後……

先ほどの海老が…真っ赤に…!
先ほどの海老が…真っ赤に…!

その数分後、テーブルに運ばれてきたのは真っ赤になった伊勢海老。焦がし醤油の香ばしさが食欲をそそります。

おいしさのヒミツは、ずばり20年以上も継ぎ足しされてきた秘伝のつけダレと、その塗り方。他店では、焼いた海老の表面にハケなどでタレを塗って味つけするところが多いものの、ここでは海老を秘伝のタレ壷の中にどぷんとつけてから焼きあげます。タレが身全体にほどよく染み込み、ほかにはない香りの高さを実現しているのだとか。

お刺身にもこだわりが。
お刺身にもこだわりが。

さらにお刺身には、魚本来の味を引き出すため、2種類の醤油にみりん、昆布、鰹節を加えたオリジナルの刺身醤油をご用意。海鮮の旨みたっぷりの上品な味に2人もご満悦の様子。

歴史のロマンに浸る昼さがり

海の幸いっぱいの贅沢御膳にお腹を満たされたあとは、下田の駅に移動。

下田といえば、ペリーの黒船来航や日米和親条約の締結、坂本龍馬が脱藩の罪を許され活躍の一歩を踏み出すなど、歴史のターニングポイントの舞台となってきた街です。

やってきたのは宝福寺。巨大な龍馬の木像が迎えてくれました。

立派な坂本龍馬像がお出迎え。
立派な坂本龍馬像がお出迎え。

このお寺には、唐人お吉の墓および遺品と、坂本龍馬の脱藩の罪が許された、勝海舟と山内容堂の謁見の間が展示されています。

「唐人お吉」ってどんな人?

本名、斉藤きち。14歳で芸子デビュー。「新内明烏のお吉」といわれるほどの美貌の持ち主でしたが、それが奉行所の目にとまり、17歳でお付き合いをしていた鶴丸と別れ、アメリカ総領事ハリスに仕えることとなります。その後、京都祇園での芸子を経て下田に戻るも、アメリカ人に仕えた女性として差別され、「唐人お吉」と誰もが彼女を避けるように。世間の罵声と嘲笑をあびながら貧困の中に身を持ち崩し、ついに川へ身を投げみずからの命を絶ってしまいます。

勝海舟のエピソード

文久三年、土佐藩主の山内容堂は江戸からの上洛途中、季節はずれのシケによりここ宝福寺に投宿していました。時を同じくして東帰の途の勝海舟が下田港に避難。海舟入港の知らせを知った容堂は、勝海舟を酒席に招きます。そこで海舟は、容堂に龍馬脱藩の罪を解き、その身を自分に預けてほしいと頼みます。容堂は許すことを条件に、お酒を飲めない海舟に大杯のお酒をのむよう命じます。これを勢いよく飲み干した海舟は、赦免の証にひょうたんを求めます。容堂はみずからの白線を取り出し、そこに「ひょうたん」を書いて海舟に渡しました。

住職さんが代々語り継がれる2人の逸話を話してくれました。
住職さんが代々語り継がれる2人の逸話を話してくれました。

荒波に立ち向かった幕末の風雲児・坂本龍馬と、開国の影にひっそりと咲き差別の中に一生を終えた唐人お吉。歴史の偉人の波乱に満ちた人生にふれて、2人もズーンと胸に響くものがあったよう。

時代が大きく変わるきっかけとなった「謁見の間」。
時代が大きく変わるきっかけとなった「謁見の間」。

平田 接点はない2人だけど、まるで光と影みたいに交差して、波瀾万丈な人生を歩んだんだね。
能美 そうだね。住職さんのお話を聞いて、こういう場がずっと守られてきたことに感動しちゃった。
平田 いままで日本史の教科書でしか聞いたことのなかった歴史的事件の舞台に立ってるとわかると、なんだか鳥肌が立ってきちゃった。
能美 本当だよね。あの龍馬や勝海舟も、まさにこの場にいたなんてね。

歴史の皮肉と運命の不思議にふれて、表情が引き締まりました。