アリスがゆく!日本のモンサンミッシェル「壱岐」で過ごす夏休み-前編-
【アリスがゆく!】vol.5 文・斉藤アリス 写真・吉野英昌
こんにちは!「NO 旅,NO LIFE」の旅モデル、斉藤アリスです。私の旅の記録をゆるりと綴っていくこのコーナー。
第2回目の目的地は「壱岐島」。
みんなが一斉にバカンスをはじめる夏休み。「どこへ行っても人でいっぱい。結局やすらぐ隙もなし。トホホ」、なんて悲しすぎる夏休みをおくる前に、チェックしてほしいのが今回の特集。
韓国と日本の間にある小さな楽園「壱岐島」

韓国と長崎のちょうど真ん中あたり、対馬の南東にある小さな島が「壱岐島(いきのしま)」。
壱岐へは、博多港からフェリーで2時間20分、高速船なら65分で到着。壱岐に住む島民の数は3万人弱。非常にのどかな島で、24H営業のコンビニはポプラが一軒だけ。面積は東京都の16分の1程という小ささながら、太古の昔から大陸と日本を繋いできた「日本で一番歴史の深い島」といっても過言ではありません。
今回は、そんな知られざる壱岐の魅力を、2回に渡ってたっぷりご紹介します。前半では、「神々の島」と呼ばれる壱岐ならではの絶景ポイントにフォーカス。
「私、写真の腕があがったかも?」と勘違いしてしまうくらいに、壱岐にはフォトジェニックスポットがいーっぱいなんです。今回はその中から厳選した4つを紹介。
1.壱岐のモンサンミッシェル
壱岐島へ到着して、辺りを見回すと、さっそく気になるものを発見!

「おやっ?あんなところに鳥居が?」
沖の方にひょっこり浮かぶ小島を発見。聞けば、あそこにある「小島神社」へ参拝すると恋愛のお願いが叶うという。なるほど。これはどんな手を使ってでも行かなければっ。
でもどうやって?

な、なんと!しばらくすると参道が出現!神社を参拝できるのは、干潮で海の水位が下がったとき、一日のうちほんのわずかな時間だけ。太陽と月の引力によって守られている、とっても神秘的な神社なんです。

すかさず小島へ上陸。
普段は海に沈んでいる参道では、突然の干潮に逃げおくれた蟹さんが慌てていました。海に囲まれた小さな空間は地球のおヘソに来たような、なんとも言えないしっとりとした雰囲気。小島神社は、小枝すら持ち帰ることが禁止されている神域。蟹さんも神様のペットというわけです。
あれ? でも「小島神社」なのに、神社がない!?

ぐるりと島の反対側へまわったところに、灯籠(とうろう)を発見! きっとこの階段が、小島神社の本殿に続いてるに違いない。

ついに辿り着いた「小島神社」。なんと立派なお札まで売っていました。誰もいないのでお支払いはセルフサービス。入念に恋愛祈願をしたところで、足早に退散。早くしないと参道はまたすぐに海の底へ沈んでしまうからね。渡れるかどうかは、自然のタイミング。小島神社へお参りするには、大きく潮位が下がるタイミングを事前に調べておくことが肝心です。