【北島さんと握手?】珍展開のうま部シーズン2。的中続出の意外な理由は??
【うま部ニュース】vol.9 文・石川博也 写真・水野昭子
物語の第2章は中山競馬場から。
2015年秋に発足したアンアン総研うま部。昨年は天皇賞(秋)やジャパンカップ、有馬記念へ足を運び、さらにはエリザベス女王杯では京都へ、チャンピオンズカップでは名古屋に遠征。競馬場を舞台に巻き起こる、さまざまなドラマを生観戦してきました。
結成当初はほとんどが競馬初心者だったメンバーたち。馬券の購入を通して、馬たちが織り成す現在進行形のドラマをともに作り上げていく醍醐味に魅了され、いまやすっかり競馬の大ファンに。
その勢い、その感動は、2016年も止まりません! いや、もう止められません! 今回はさらなるステップアップの場として中山競馬場で講習会を兼ねた観戦会を開催。競馬の先生をお招きし、初心者から中級者へと昇格すべく、より深く競馬を楽しむための知識や情報をレクチャーしていただきました。その結果は・・・。
うま部・シーズン2がスタート!
「夢を追いかけるならWIN5で」
今回うま部のメンバーに競馬をレクチャーしてくれたのは、競馬歴35年、馬券購入歴28年の、みみ先生こと、みみなり ももなり先生。
「競馬場はテーマパークですから今日は1日楽しんでください。そして、必ず当たり馬券をゲットして帰りましょう!」
先生の力強いお言葉に士気が上がるメンバーたち。競馬講習会が始まりました。
今回、競馬に初めて挑戦するメンバーもいたため、レクチャーは馬券の種類の説明から始まりました。
3連単は的中させるのがかなり難しく、その反面100円を購入して配当金が100万円や200万円になることもあるそう。さらには、その日の後半に行われる5つのレースの1着をすべて的中させるWIN5という買い方になると、時には100円が2億円、3億円になることもあるとか。桁違いの配当を聞いて、色めき立つメンバーたち。モチベーションがぐんぐんあがります!
先生曰く「確実に勝ちたい人は複勝、夢を追いかけることが楽しい人は3連複、3連単、WIN5の馬券を買いましょう」。ちなみに先生はWIN5を4回的中させたことがあり、最高で上場企業の部長の年収レベルの配当金を手にしたことがあるそうです。すごい!
でも、競馬の王道は1着を予想する単勝馬券を的中させることだと語る、みみ先生。がんばります!
「実は馬券の種類があまりよくわかっていなくて、いつも同じ買い方ばかりでした。あらためて説明してもらえたので今回は初めて色々な買い方ができました」(沖さん)
競馬新聞に並ぶ数字の謎。
レクチャーの後半は、初心者から中級者へとステップアップするために不可欠な、競馬新聞の読み方やパドックの見方を教えてくれました。
競馬新聞に並ぶ数字がどんなことを意味するのか、ひとつひとつ解説してくれたみみ先生。さらに初心者に向けて、その数字を少しだけ深く見られる情報も教えてくれました。
「騎手×馬の相性や、競馬場×馬の相性、休み明けの馬の状態、馬の出走回数などが競馬新聞で読み取れると知れて、色んな視点から予想できることがわかりました!」(尾谷さん)
「記者の予想ではなく、過去の成績や競馬場ごとの成績など、競馬新聞の細かい見方をわかりやすく教えていただき、勉強になりました」(五位渕さん)
「競馬新聞に載っている“あの数字の羅列は何だろう?”と思っていたので、その意味や見方を知ることができて目からウロコでした」(浅井さん)
語呂合わせで馬券を買う?
さらに先生は競馬新聞の詳細なデータには頼らない、ゲン担ぎのような馬券の買い方までうま部メンバーに伝授してくれました。
例えば・・・
・数字のゴロ合わせで買う。例えば、三浦の3といって、三浦皇成騎手が乗る馬の馬番が3番に入った時はその馬の馬券を買う。四位洋文騎手が4番に入った時なども同様。これが意外ときたりするから侮れないそう。
・色で買う。競馬は枠によって騎手がかぶる帽子の色が決まっているので、例えば、白い帽子をかぶる1枠1番にホワイトエレガンスという馬がきたら馬券を買ってみる。
・馬ではなく騎手で買う。昨年は戸崎圭太騎手が年間130勝を挙げて2年連続で年間最多勝となるリーディングジョッキーに輝いた。つまり戸崎騎手が乗る馬は勝つ確率が高いってこと。中には戸崎騎手が乗る馬の馬券しか買わない人もいる。ちなみに今年注目したいのは、昨年最高勝率騎手となったクリストフ・ルメール騎手と最多賞金獲得騎手となったミルコ・デムーロ騎手。
本日が初の競馬となったメンバーにもわかりやすく、またすでに何回か競馬を楽しんでいるメンバーにとって深くておもしろい先生の解説はさすがのひと言。ためになります。
「競馬新聞の見方は本当に勉強になりました。あとゴロ合わせで買うやり方があるなんて驚きました」(大谷さん)
「正直、競馬新聞は記者の方の予想の◎とか△しか見ていませんでした。今回、細かいデータの意味が理解できたので、これからは予想に惑わされず、自分で予想したいと思います」(仲肥さん)
「ルメール騎手が京都の2000m以上に強い、牡牝混合だと牡が興奮してレース展開が変わるかも、枠番と馬の名前が同じだと勝ちやすいなど、初心者でも食いつきやすいネタが溢れていて面白かったです」(鷲巣さん)
パドックの馬の見方にもポイントが!
せっかく競馬場に来たなら、パドックの様子もチェックしたいところ。とはいえ、ただ見ているだけで的中できるほど競馬は甘くありません。先生が調子の良い馬の見分け方を教えてくれました。
「パドックで馬が落ち着かない様子でちゃかついているのと、気合が入っているのは違うんですね。今まで勘違いしていました! 騎手がパドックを回りながらレースでのオッズ(倍率)が表示されるボードをチラチラ見ている場合は複勝がくることがあると聞いたので、これから注意して見てみます」(拝原さん)
「パドックで馬主さんがスーツか否か見るとよい、新聞の予想は参考程度のほうがよい、はとても印象に残っています。競馬新聞の読み方はだいたいわかっているつもりでしたが、表の下あたりにその競馬場での勝率が書いてあるのは知らなかったので参考になりました」(滝沢さん)
「競馬新聞を見れば、すべての情報が載っていることを知りました。ほかにもパドックでスーツを着ている馬主は1着になった時の表彰式を想定しているため気合が入っていると聞いて、そういう見方もあるのかと勉強になりました」(中村さん)。
「パドックで間近に見てから買う馬券は愛着が出るというか、ファンになりやすい気がします!」(浅香さん)
「初心者の頃は馬券の買い方や競馬新聞の見方を理解するだけでいっぱいでしたが、今回はパドックでの馬を見るポイントなど教わり、またひとつ予想する上での引き出しが増えました」(柴本さん)
15人中7人が的中??
先生のレクチャーがひと通り終了したら、いよいよ馬券の購入です。挑むのは第5レース。さきほど教えてもらった情報をもとに競馬新聞をチェック。パドックの様子もモニターで確認しながら自分なりに予想を立ててのぞみます。熱心に学んだ結果は、果たして!
これまではなかなか当たらなかったうま部メンバー。しかし、先生の解説を聞いてからのぞんだ第5レースでは、結果が順当だったこともあり15人中7人が的中の好成績を叩き出しました! みみ先生ありがとうございます!
「先生に教えていただいた、過去のレース結果とパドックで元気のいい馬の見方を参考にして馬券を購入したら的中しました!」(野村さん)
「先生に教えてもらったように、過去の勝利歴や騎手との相性を細かくみて考えて買った結果、第5レースで的中できたので嬉しかったです」(仲肥さん)
「その競馬場での勝率と前走の結果を見ることにして買ったら3連複が当たりました!」(滝沢さん)
競馬場でのランチは、カツ!
ランチタイムは各自で競馬場内の飲食店へ。中には、みみ先生と一緒にランチを楽しんだメンバーも。先生によれば、競馬場では縁起を担いでカツを食べるのが鉄則だとか。先生とのランチは最初、競馬の話で盛り上がりましたが、しだいに話が脱線して最後は恋愛談義に(笑)。
新企画。チーム対抗戦!
ランチタイムを終えたメンバーは、先生の教えを実践すべく9、10、11レースに参戦。そのうち9レースと11レースはチーム対抗戦として、3チームに分かれて馬券の成績を競いました。
チームJ
研究熱心な滝沢さんを筆頭に、浅井さんのビギナーズラックにも期待!
チームR
うま部では初回から勝負強さを見せ続けている尾谷さんがチームを引っ張る!
チームA
初心者の中村さんを木下さんが優しくサポート! チーム力で勝負!
第9レースは芝コース。
競馬新聞のデータを見て、芝とダートの過去の成績の違いにも注目できるようになったうま部メンバー。果たして結果は?
第9レースは、15人中6人が的中という結果に。先生の教えを確実に吸収していくメンバーたち。これはなかなかの勝率ではないでしょうか。
「先生に教えていただいた競馬新聞の分析方法を参考に、9レースで騎乗実績と最近の結果をもとに単勝で掛けたら的中。100円が初めて10倍以上(1180円)になりました!!」(鷲巣さん)
続いて、第11レースの結果は?
第11レースは、この日が初の競馬となった浅井さんと中村さんがふたりとも的中! すごい!
「競馬新聞に今までの競馬場ごとの1着、2着、3着、もしくはそれ以外の回数が書かれている欄があることを教えて頂き、11レースでは中山競馬場で1着に入ったことがある馬を馬単で購入したら見事1着を当てることが出来ました!! みみ先生、ありがとうございます!」(浅井さん)
「11レースで言えば、騎手×馬の状態をみて3番のカハラビスティーが期待できると思い複勝を買ったところ、見事勝ってくれました。人気のない馬だったけど、競馬新聞を読み解くことができたからこそ、馬券の購入に至ることができたんだなと思っています」(尾谷さん)
結果発表!
みみなり ももなり先生による、本日のチーム戦の結果発表です。
3チームによる白熱のバトルの結果、優勝したのは・・・
「優勝は、チームJ!」
優勝したのは、5人のトータルで+530円のチームJに決まりました。おめでとう!
「同じチームに、調子のいいタキハル(滝沢さん)がいたので相乗効果で気分が盛り上がりました。良いときも悪いときも気分を共有できるので孤独にならなくところがチーム戦のいいところですね」(拝原さん)
プレゼンターとしての仕事も。
実はこの日の第9レースから第11レースの表彰式で、うま部のメンバーがプレゼンターをつとめました。堂々とした立ち振る舞いで大役を見事にこなしてくれましたよ。
「表彰式のプレゼンターをできた事が光栄でした。こんな機会二度とないかも・・・」(仲肥さん)
北島三郎さんと握手??
第10レースを制したのはキタサンミカヅキ。実は演歌歌手の北島三郎さんが馬主の馬なんです。表彰式にはご本人が登場しました。
「第10レースの表彰式に参加させていただき、北島三郎さんに握手していただき、トロフィーを渡せて、とても良い思い出になりました! 手の平は厚く、温かかったです!(笑)」(滝沢さん)
「表彰式のプレゼンターをさせてもらえて、優勝馬に触らせてもらえたことが嬉しかったです」(野村さん)
「11レースでプレゼンターをやらせて頂き、ものすごく感動しました」(五位渕さん)
うま部の1日が終了。感想は?
競馬三昧の1日が無事に終わりました。メンバーに感想を聞いてみると・・・
「中山競馬場はフードコートがたくさんあるのが嬉しいですね。人生で初めて吉野家の牛丼を食べました!」(鷲巣さん)
「三連単で1頭だけ違えば当たってたのにーって悔しい結果もありましたが、今日は全敗。次こそは的中できるように頑張ります!」(木下さん)
「単勝とワイドしか当たらなかったので、次こそ3連単や3連複を当ててみたいです!」(遠藤さん)
「初めて的中! 当たったのはあまり考えずに買っていた馬券だったので、これからも穴馬券を狙っていきたいです」(沖さん)
今日が競馬初体験となった浅井さんと中村さんは・・・
「初めて競馬場に来てみて、パドックなどでは間近で馬を見られることや、さらにその馬の毛並みがとてつもなく綺麗だったことが印象に残っています」(浅井さん)
「馬券の買い方が10通りもあるなんて知りませんでした。1日12レースは多いと思っていただけど、あっと言う間でした。食事する場所もたくさんあることにビックリ。また子連れで来ている人も多くて競馬場の印象が変わりました」(中村さん)
先生からのメッセージ
「今日は的中した方も多くいらっしゃって、私も嬉しい限りです。ただ、やはりワイドや枠連、複勝が多かったと思いますので、今度はぜひ3連単を当てたぞ〜って声を聞きたいです。みなさんのさらなる成長を楽しみにしています」
長く短い1日を終えて、初心者から中級者への階段を昇り始めたうま部のメンバー。これから彼女たちにどんなドラマが待ち受けているのか? 全力で頑張りますので、応援よろしくお願いします!
Information
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