【32000人参加】「大阪マラソン2015」挑戦記。ふたりは完走できたのか…。

2015.11.11 — Page 4/5

完走できたのか?

-ゴール寸前の状況はいかがでしたか? 

斉井 ゴールが中々見えてこなくて、まだかまだかっていう思いでした(笑)。だんだんと沿道の応援の人も増えたので、走りきるしかないという思いで必死にラストを走り抜けました! 最後のゴールへの直線でDJのお姉さんのアナウンスが耳に入ってきました。応援の人だかりの壁も益々熱くなって、本当に終わる!! って思いました。ちょっと遠くに見える電光掲示板のタイムを見て落ち込んだところはあるのですが、待っていたゴールが来た!! って思いました。

ゴール直前、能美さんがどこかにいるよ。
能美さんがどこかにいるよ。

能美 やっと終ったーーーという思いでした。でも、ゴール地点は人であふれかえっていたので、大阪マラソンの人のすごさを改めて実感。また、ジャニーズの方とゴール時間がほぼ同じだったみたいなので、アナウンスの声がものすごく聞こえたのを覚えています。ただ、どこですれ違ったのかもわかりませんでした(笑)。

ゴール!
ゴール!

斉井さんは、4時間10分52秒。能美さんは、4時間35分13秒でゴール。

斉井 歓声と声と応援陣の厚い壁。思い出すだけで舞い上がります。何より嬉しかった!! 達成感!!! 「やっぱりゴールできるじゃん!!」その2秒後に「さっきなんで頑張れなかったんだーー」「終わりがあるんだから、もっと粘るべきだった」という粘れなかった自分への悔いも出てきちゃいました。ゲートの先は走り終わったランナー達の充実感に満ち溢れていました。ゲート先は応援の人は一切入れないので、順路に従って、屋内でメダルやタオルをもらいに長い列を歩きました。その後屋外でコールドスプレーの配布。受け取った瞬間のその時です。足に急な異変。

-どうしたのですか?

斉井 立てなくなり地面に座り込みました。36キロ地点で倒れていた人の状態を初めて理解したのです。両足と太ももが一瞬で全部攣りました。あらがえない「ピシ」というやつ。マラソンシューズを脱いだら、アーチ型に両足が湾曲した状態で硬直。触りたいけど太ももピシで動けない!! 遠くからコールドスプレー噴射。意味ない!! ということで痙攣と攣りの本気バージョンをはじめて経験。さっきまでマラソンしてたので、我慢してくれた足に感謝しました。好きなだけ痙攣しててみたいな感じで見守っていました。

-記録、全体の走り、コースを含め、終わってみて感じたことを教えてください。

斉井 ハーフ超えたあたりで、ネガティブだったなって反省しています。ラスト5キロで頑張れたから、ちょっと前から頑張れたんじゃないかってことを思います。最後の坂いらないって思ってましたけど、ゴールが近いことを知らせるサインで、逆に切り替えができたのは良かったです。記録は「こんなもんだろう」という想定内でした。本番のアドレナリンがもし出るなら「4時間1~5分」で行けるかもって思ったのですが、練習で出来ない事は本番も出来ませんでした。ただ「また調整してまた走りたい」って思うコースでした。フラットなところも多いので、走りやすい方だとは思いました。

斉井さんは、4時間00分00秒でゴール。
斉井さんは、4時間10分52秒でゴール。

能美 ペースをほぼ緩めることなく、一定で走ることが出来たので本当によかったです。また、ゴールした自分が以外と元気だったことが自分でも驚きました。また、エイドが充実していたので水分補給をしっかりととることができました。そして、何より沿道の応援の数がものすごく多くて、本当にびっくりしました!!! この声援のお陰で頑張れたと思います。また、MIZUNOの岩田さん、大西さんが追いかけて応援して下さったことは、自分の中一番感謝したいことでした。みなさんの応援地点まで頑張ろうと思えた自分がいたので、ゴールができたのも3人のお陰です。大声で名前を呼びかけて手をふってくれたのが本当に嬉しくて涙ものでした。

能美さんは、4時間00分00秒でゴール。
能美さんは、4時間35分13秒でゴール。

斉井 あとコーチがネットで走る状況を連絡くれていたのですが、携帯電話不携帯でした。すごくいいアドバイスがのっていたので、携帯みたかったなって思いました。それを後で読んで思ったのですが、苦しい時ほど上半身を使いたかったけど、今回最初から足でばかり走っていたかもと思いました。何も考えずに走っていました。

能美 また、スタート地点で会いに来てくださった橋本さん、ゴールも見届けて下さっていたみたいで、ゴールした瞬間にラインをくれたのが嬉しかったです。それと、小野塚さんにも本当に感謝です。携帯を見ることはできなかったけど、ずっと「ランナーズ・アイ」で追いかけて下さり、ラインを送ってくれていました。最後に、anan総研マラソン部のみなさんの応援でした。一人ではやっぱり完走することが難しいと改めて皆さんのお力添えに気づかされました。本当に本当にありがとうございました。

こちらが「ランナーズアイ」。選手の現在地点とタイムをリアルタイムで表示。メッセージも送ることができる。
こちらが「ランナーズ・アイ」。選手の現在地点とタイムをリアルタイムで表示。メッセージも送ることができる。