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【クイズ】このコップ、実は紙ではありません! その正体は?

写真・角戸菜摘 文・山本杏奈 — 2020.1.29
anan総研マラソン部部員3名が東京マラソン2020出場決定! そこで、5回に分けて東京マラソンの魅力を出場者目線でお伝えします。今回は東京マラソン財団の方々に、今注目されている“サスティナビリティ”活動について詳しくお聞きしました。

※ この記事は、東京マラソン2020の一般参加中止発表の前に制作・配信されました。

【anan総研マラソン部 東京マラソン2020への道 vol. 2】


そもそも“サスティナビリティ”って?

“サスティナビリティ”とは、1980年代頃から世界的に広まった言葉で、「地球環境保全」「資源開発」「企業貢献」などの観点から、世の中を持続可能にしていくという考え方の総称。日本で一番大きなマラソン大会である東京マラソンも、積極的にこのサスティナビリティ活動に取り組んでいるそう。

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anan総研マラソン部の森田裕香さん(写真左、anan総研メンバーno.355)と浅井裕美さん(写真中左、anan総研メンバーno.80)が、東京マラソン財団マーケティング本部・広報部の関戸麗さん(写真中右)と、運営統括本部・競技運営部の陳麗頴さん(写真右)に東京マラソンのサスティナビリティ活動についてお聞きしました。


東京マラソン2020の給水コップの素材はアレ!

―浅井さんが参加した東京マラソン2017では、サスティナビリティの取り組みがすでに行われていたとか。実際にどんな活動があったか覚えていますか?

浅井さん 走っているときには気づかなかったのですが、給水コップに間伐材が使われていると後から知りました。東京マラソンのサスティナビリティ活動は、いつ頃から行われていたのですか?

東京マラソン財団・陳さん サスティナビリティという言葉が広く使われる前の2008年頃から、東京マラソンでは環境啓発活動を行っていました。ハイブリット車の積極的利用や間伐材使用のコップなどは、初期の頃から導入していたんですよ。

森田さん 10年以上前からの活動だったんですね。

東京マラソン財団・陳さん そうなんです。サスティナビリティの取り組みも、大会を重ねることに変化しています。例えば、長年使用していた間伐材素材の給水コップは、森林保護には有益ですが、コップを作るときに大量の水の消費や二酸化炭素排出が生じてしまうことに近年疑問の声が上がっていて。そこで、2020年大会からは、この新しい給水コップの導入を決定しました。ちなみに、お二人はこの素材、何だかわかりますか?

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浅井さん 触った感覚では、ちょっと質の高い紙コップって感じです(笑)。

森田さん 本当だ! 上質な紙コップの触り心地だ。何から作られているんですか?

東京マラソン財団・陳さん このコップ、LIMEX(ライメックス)という素材で、原料は石灰石です。子どもの頃に体育の授業で使った、運動場に線をひくための白い粉と同じ成分ですね。

浅井さん びっくりです! あの白い粉が、こんなに肌触りの良いコップになるんですね。

東京マラソン財団・陳さん 石灰石からコップを作るメリットは、水の使用量を抑えられること。東京マラソンでは1大会あたり約68万個(スポーツドリンクを除く)の給水コップを消費するので、世界中で水不足が深刻化するなか、水を無駄使いせずに済むのは大きなメリットだと感じています。さらに、この給水コップはアップサイクルもできるんです。

森田さん アップサイクル? はじめて聞いた言葉です。

東京マラソン財団・関戸さん アップサイクルとは、製品を再利用する段階で、全く別のものに変えられること。東京マラソン2020で使用した石灰石の給水コップが、2021年大会で新しい価値を生み出す可能性もあるんですよ。給水コップについては、2019年大会の後、スタッフたちの中で「本気で改善に取り組みたい!」と声が上がり、ベルリンマラソンではシリコン素材のカップを使用していることにヒントを得て、どんな素材が良いのかを何度も会議を重ね、今回世界で初めてとなる素材の導入が決定しました。


かわいく変身した大会フラッグに注目!

街頭フラッグ

©️東京マラソン財団

東京マラソン財団・関戸さん 東京マラソンでは今後これまで以上にサスティナビリティ活動の内容を充実させ、持続可能なマラソン大会を目指したいと考えています。その一環として、東京マラソン2020に向けて、ペーパーレス化のためのオンライン上での「マイエントリーの導入」や、「大会フラッグのリユース」など、さまざまな新しい取り組みも実施しているんですよ。

森田さん 大会フラッグって、沿道に飾られている旗のことですよね? どんなものにリユースされたんですか?

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©️東京マラソン財団

東京マラソン財団・陳さん 2019年大会で製作されたフラッグは、障がい者就労施設で縫製してもらい、ロゴをいかしたバッグに生まれ変わりました。こちらは『ジョグポート有明』で販売をしています。さらに、このバッグの販売収益の一部は寄付もしています。

森田さん 「TOKYO」の文字が入っていて、記念にもなりそうですね。荷物もたくさん入りそうだし、私これほしいかも!

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浅井さん お買い物用のエコバッグにも、東京土産にもいいよね。

東京マラソン財団・関戸さん そのほか、2020年大会での新しい取り組みとしては、「プライドハウス東京(※)」の運営団体と企画した、「だれでも更衣室」があります。これは個室タイプの更衣室で、名前の通りすべての人が対象です。LGBTQの方々限定ではなく、さまざまな事情で開けた場所での更衣を避けたい方のために設置しています。

森田さん 更衣室に“だれでも”って書かれているから、気軽に利用できそう。すべての参加者への配慮を感じますね。


フィニッシュ地点でもらった防寒シートが今でも大活躍!

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―浅井さんと森田さんは、東京マラソン2020に出場予定ということで、大会当日に注目したいサスティナビリティポイントはありますか?

森田さん ランウェアが気軽に寄付できる場所があると聞きました。

東京マラソン財団・関戸さん そうなんです。東京マラソンの大会から派生した年間通して行うサスティナビリティ活動として、「洋服ポスト設置」も行っています。

洋服ポスト

©️東京マラソン財団

浅井さん 『ジョグポート有明』に設置されていますよね。見たことあります!

東京マラソン財団・関戸さん ランナーの方々のウェアや家で眠っている衣類などをお預かりし、海外の古着マーケットで必要な方に届けています。2019年大会では3,740kgの衣類をお預かりして、26,180円を寄付しました。“まだ使用できるもの”が前提にはなりますが、衣類のほかぬいぐるみや靴も対象なんです。

森田さん 靴やウェアって知らないうちに増えてしまうので、うれしいサービスですね。

浅井さん そういえば2017年に参加したとき、フィニッシュ後にかけてもらえるアルミシート、まだ持っています! 走ったあとってけっこう冷えるので、本当にありがたかったです。

森田さん へー! ほかのマラソン大会で配布されたのを見たことないなぁ。

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©️東京マラソン財団

浅井さん そうそう。実はこれ今でも持っていて、昨年、大きな台風がきたときは、窓に貼ってガラス割れに備えたよ(笑)。さらに、ピクニックのときのレジャーシートとしても使えるの。

東京マラソン財団・陳さん 実際に走られた方から、そういう保管や再利用テクニックを聞けて嬉しいです。丈夫な素材を使っているので、1回きりでなく、ランナーの方々にはぜひ再利用してほしいですね。


社会に優しい目線で東京マラソン2020を楽しもう!

―東京マラソンのサスティナビリティ活動についてお聞きしましたが、お二人いかがでしたか?

森田さん これまでマラソン大会=記録を狙うための場と考えていたのですが、今回のお話を聞いて、社会貢献を担うマラソン大会に参加できる喜びを感じることができ、東京マラソン2020に向けて、さらにモチベーションがアップしました!

浅井さん 東京マラソンのサスティナビリティ活動の幅広さに驚きました! 多様な取り組みをされていることを聞けて今日は勉強になり、大好きなマラソンを通じて環境問題や持続可能な社会に対して考えるきっかけを持てました。


国際社会が取り組んでいる持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けてーーー。そんな願いを込めてはじめられた東京マラソンのサスティナビリティ活動に注目することで、2020年大会はこれまでとは違った東京マラソンの良さを感じられるはず。出場者する人も応援する人も、新しい目線から東京マラソンを盛り上げてみては?


※2020年の東京オリンピック・パラリンピックにおける、LGBTQなどのセクシュアル・マイノリティに関する情報発信や期間限定のホスピタリティ施設の設置を通して、多様性に関するさまざまなイベントやコンテンツの提供を目指すプロジェクト


Information

東京マラソンのサスティナビリティの取り組み
https://www.marathon.tokyo/about/sustainability/

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