味も栄養も◎ カラダに元気を取り戻す、夏の養生“スープ”レシピ4つ

2023.7.31
一皿で元気チャージ! 暑さでぐったり…なカラダに力を与えるスープ4種のレシピをご紹介。

味も栄養も満足! さらに、カラダの芯を温める一皿。

疲れる、だるい、食欲もない…。暑い時季のカラダはあれこれ問題が山積み。夏はしっかり栄養を摂りたい季節ですが、暑さに疲れたカラダで何品も作るのは大変。そこでおすすめなのが、スープ。

「タンパク質と野菜が一度に食べられ、しかも夏野菜に多く含まれる水溶性のビタミンCやカリウムを、水分とともに摂れる。また、冷たいものの摂取で疲れた胃腸を温めるという意味でも有能です。満足度を上げるためにはよく噛むことも重要なので、ポタージュ以外は具材を大きめにカット。しっかり噛み、飲み、栄養もたっぷり吸収しましょう」(管理栄養士、料理家・新谷友里江さん)

パワー Charge! Soup

カラダに元気を取り戻すには、動物性のタンパク質がキーワード。梅干しやマスタードを使い、風味に変化をつけて、食欲を刺激しよう!

【スタミナCharge】ミートボールとブロッコリーのトマトチーズスープ

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コクも具材も大満足なおかずスープ。
糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が豊富な豚肉のミートボールは、焼きつけてより美味しく。ブロッコリーの鉄分とビタミンC豊富なトマトとともに食べ吸収力アップ。

【材料/2人分】
A[豚ひき肉…200g、酒…大さじ1、小麦粉…大さじ1、塩…小さじ1/4、こしょう…少々]、ブロッコリー…1/3個(80g)、トマト…1個(200g)、カマンベールチーズ…1/2個(45g)、にんにく…1かけ、オリーブ油…大さじ1/2、B[水…200ml、塩…小さじ1/3、こしょう…少々]

【作り方】
(1)トマトはざく切りにする。ブロッコリーは小房に分ける。カマンベールチーズは4等分に切る。にんにくはみじん切りにする。

(2)ボウルにAを入れて手でよく練り混ぜ、8等分にして丸める。

(3)鍋にオリーブ油を入れて中火で熱し、(2)を焼く。2分ほど焼いて焼き目がついたら裏返し、さらに1~2分焼く。にんにくを入れてさっと炒め、香りが出たらトマトを加えて炒める。

(4)トマトが崩れてきたらBを加えてふたをし、沸騰したら弱火にして5分ほど煮る。ブロッコリーを加えてさらに3分ほど煮て、カマンベールチーズを加えてさっと煮る。

【鉄分Charge】牛肉とパプリカの豆乳スープ

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汗とともに流れやすい鉄分を補給。
赤身の牛肉、小松菜に加え、豆乳に含まれる鉄分はビタミンCを多く含むパプリカと食べるのが、たっぷり吸収するコツ。豆乳は分離しやすいので、温めたらすぐに火を止めて。

【材料/2人分】
牛赤身切り落とし肉…120g、黄パプリカ…1/2個(80g)、無調整豆乳…200ml、小松菜…1/2袋(100g)、オリーブ油…大さじ1/2、A[水…200ml、酒…大さじ1、洋風スープの素…小さじ1/2、塩…小さじ1/3…こしょう…少々]

【作り方】
(1)牛肉は大きければ一口大に切る。パプリカはヘタと種を取り除き長さを半分に切り、7~8mm幅の細切りにする。小松菜は根元を切り落とし5cm長さに切る。

(2)鍋にオリーブ油を中火で熱し、牛肉を炒める。色が変わったらAを加え、沸騰したらアクを取ってパプリカ、小松菜を加える。ふたをして弱火にし、5分ほど煮る。

(3)野菜がしんなりしたら豆乳を加えて温める。

【潤いCharge】あさりとパプリカ、じゃがいものマスタードスープ

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新陳代謝を上げて、肌の潤いをキープ。
新陳代謝に必要な亜鉛を含むあさりに、潤いやコラーゲンの生成、肌の酸化を抑える各種ビタミンをプラス。あさりの口が開いたら、いったん鍋から取り出すのが美味しさのカギ。

【材料/2人分】
あさり…150g、赤パプリカ…1/2個(80g)、じゃがいも…1個(150g)、オリーブ油…大さじ1/2、A[水…400ml、白ワイン…大さじ1、粒マスタード…大さじ1、塩…小さじ1/2]、粗びき黒こしょう…少々、アーモンド…5粒

【作り方】
(1)あさりは砂抜きして、殻をこすり合わせてよく洗い、水気を切る。パプリカはヘタと種を取り除き一口大の乱切りにする。じゃがいもは皮をむいて8等分に切り、水に5分ほどさらして水気を切る。アーモンドは粗く刻む。

(2)鍋にオリーブ油を中火で熱し、パプリカ、じゃがいもを炒める。油が回ったらあさりとAを加えてふたをし、沸騰したら弱火にして8分ほど煮る。途中であさりの口が開いたら取り出す。

(3)じゃがいもに火が通ったらあさりを戻し入れてさっと煮る。皿に盛り付けアーモンドをのせ、粗びき黒こしょうをふる。

【エネルギーCharge】鶏肉とカリフラワー、れんこんの梅スープ

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疲労回復効果満点の一杯。
疲労回復&予防効果があるイミダゾールジペプチドが豊富な鶏胸肉がメインのスープ。レンジに入れる際、火が通りにくいものから順に重ね、一番上に鶏胸肉を置くのを忘れずに。

【材料/2人分】
鶏胸肉…1/2枚(120g)、カリフラワー…1/3個(100g)、れんこん…100g、塩…小さじ1/4、こしょう…少々、小麦粉…適量、梅干し…1個(12g)、A[だし汁…400ml、醤油…小さじ1、塩…小さじ1/4]、万能ねぎ(小口切り)…適量

【作り方】
(1)鶏肉は1cm厚さのそぎ切りにして一口大に切り、塩、こしょうをふって小麦粉をまぶす。カリフラワーは小房に分ける。れんこんは皮をむき5mm幅の半月切りにして、5分ほど水にさらして水気を切る。梅干しは種を取り除いてちぎる。

(2)耐熱ボウルにAを入れて混ぜ合わせ、れんこん、カリフラワー、梅干し、鶏肉の順に上に重ねて入れる。ふんわりラップをして、レンジ(600W)で8分加熱する。

(3)火が通ったら皿に盛り付けて、万能ねぎを散らす。

教えてくれた方 新谷友里江さん 管理栄養士、料理家、フードコーディネーター。栄養と美味しさが両立した料理レシピには定評が。『豆腐干でやせおかず100』『作りおき やせスープ』(共に主婦と生活社)など、著書も多数。

※『anan』2023年8月2日号より。写真・津留崎徹花 スタイリスト・古瀬絵美子 レシピ&料理作製・新谷友里江 撮影協力・UTUWA

(by anan編集部)