妊活カップルの強い味方に! 尿で排卵日を簡単予測『ドゥーテスト』誕生秘話

2023.4.17
ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは、自分らしく始める妊活。いつか「子供が欲しい」と思ったときに知っておくと選択肢がグッと広がる妊活アイテムをご紹介。

【ロート製薬】ドゥーテストLH II 排卵日予測検査薬[第1類医薬品]

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尿をかけるだけで排卵日を予測できる検査薬。採尿部に2秒間尿をかけ、キャップを採尿部にはめ直して水平な場所に置き、5分間待つ。判定窓の基準ラインに比べて判定ラインが濃い、もしくは同等の濃さのときは陽性となる。「尿量確認」ラインがあり、正しく検査が行われているか確認できるのも心強い。次の生理予定日の17日前から1日1回、ほぼ同じ時間に検査を行い、初めて陽性になった日かその翌日が排卵日と推測される。

キャップをつけてスティックを伸ばせるので、尿が手につきにくい。採尿部は独自のスリット構造で尿を逃さずキャッチするなどの工夫が。

1本ずつ個包装されており、持ち運びしやすく衛生面も◎。内袋には検査薬と分からないよう、商品名をあえて印字せず、使用後の処分のしやすさにも配慮されている。1箱12回分入り。¥4,180(ロート製薬 お客さま安心サポートデスク TEL:0120・610・219)

男性用の妊活グッズも登場!

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「ドゥーテストスマートフォン用運動精子濃度テストキット」[雑品]は、スマホを用いて「運動している精子の濃度」を測定。病院の精液検査とほぼ同じ精度の検査を行える。

不妊に悩む女性の切実な声が開発のきっかけに。

「子供が欲しい」と願ったらすぐに授かることができるはずと思っている人は多いかもしれない。しかし、タイミングを合わせて性交渉を行っても1回の周期で妊娠できる確率は20~30%ほどといわれている。早いうちから妊活について正しい知識を持つことが必要だ。

妊活を進める上で強い味方となるのが排卵日予測検査薬。ロート製薬の『ドゥーテスト』ブランドでは、1985年から妊活や妊娠をサポートしてきた。日本で初めて一般用妊娠検査薬チェッカーを発売し、これにより自分で検査をして妊娠しているかどうかを予測することができるように。

「あるとき、妊娠検査薬の問い合わせ窓口に、なかなか妊娠できずに悩んでいる女性からの相談のお電話をいただきました。その切実な声を受けて調査したところ、不妊に悩む多くのカップルが基礎体温が上がりきったタイミングを排卵日だと誤解していることが分かりました。そこで排卵日を自分で検査して予測することができる検査薬が必要だと感じたことが開発のキッカケでした」(ロート製薬 学術情報グループ・樗木真帆さん)

こうして1996年に誕生したのが、「排卵日検査薬ドゥーテストLH」。改良を経て、現在は、一般用排卵日予測検査薬「ドゥーテストLH II」として販売されおり、薬剤師がいる薬局などで気軽に買うことができる。

最も妊娠しやすいセックスのタイミングは排卵日の1~2日くらい前とされており、事前に排卵日を予測することが重要。排卵日予測薬を用いれば、尿をかけるだけで排卵日を約1日前に予測できる。

「排卵を予測する上で大事なのが黄体形成ホルモン(LH)。女性の体内で普段から少量分泌されていますが、排卵前に分泌量が急激に増加します。これが排卵の引き金になり、40時間以内に排卵が起こるといわれているんです」

妊活中は身体のリズムなどを知るために、基礎体温をつけている人も多い。ただ、基礎体温による判定では体温が上昇したこと、排卵したかどうかを排卵後に確認することはできるが、事前に排卵日を予測するのは難しいそう。

「一方で基礎体温をつけ続けていると、身体のリズムが分かるようになってきます。妊娠を考えるなら、基礎体温と排卵日予測検査薬を併用するのが理想的です」

2021年には、『ドゥーテスト』ブランドから「運動精子濃度テストキット」も発売した。

「妊活は女性が一人で頑張るものではなく、男女が協力して取り組むもの。すぐに妊娠を考えていなくても、お互いの身体について知っておくことで、将来的に妊活をスムーズに進めることにもつながると考えています。今後も、商品開発はもちろん、妊活に対する正しい情報提供なども通じて、『子供が欲しい』と願う人たちの想いに寄り添い続けていきたいです」

※『anan』2023年4月19日号より。取材、文・音部美穂

(by anan編集部)