審美眼のある大人の女性に! サステナブルな“メイド・イン・ニッポン”上質小物 6選

2023.4.3
バッグやスカーフ、日傘といったファッション小物や、ハンカチやノート、万年筆などのバッグの中身…。家の中のものだけでなく、お出かけに持っていく身の回りのアイテムにも、サステナブルな“メイド・イン・ニッポン”を。

大人の女性のバッグの中にはサステナブルな上質小物を。

大切に長く使うほどにどんどん愛着が湧いてきそうな、ワンランク上の上品な佇まいのものを紹介。人の目に留まることも多い身の回りのアイテムこそ、審美眼のある大人は、地球環境に配慮しながらも、きちんと感のあるいいものを選びたい。

made in japan

1、廃棄野菜や果物から生まれた新感覚のナチュラルなノート。

越前和紙の老舗工房が手がける、廃棄される野菜や果物から作った紙文具ブランドのノート。野菜や果物を漉き込んだフードペーパーは、洋紙とも和紙とも違う独特の風合いと、原料の色がやわらかくあたたかい色合いとなって表れるのが魅力。使用後には土に返すことができる。写真以外に、たまねぎやにんじん、みかんといったラインナップが。野菜と果物からできたノートじゃがいも B5¥550(Food Paper/五十嵐製紙 TEL:0778・43・0267)

2、乾きが早く、肌触りも抜群な木綿ガーゼのハンカチ。

江戸時代から続く小幅木綿布の産地、愛知県知多地方。こちらで織られている太番手の粗めの平織り生地を、2枚合わせの袋縫いにして手で綴じたガーゼのミニハンカチ。洗うたびにやわらかな感触となり、吸水力と乾きの早さ、丈夫さも特徴。ポケットに忍ばせたり、コースターやポット敷き、キッチンクロスとして使うなどデイリーユースに。ミニハンカチ 空五倍子(うつぶし)色21×21cm¥880(ギャルリ百草 https://www.momogusa.jp

3、伝統的な加賀蒔絵の技法と現代的な感性をミックス。

1894年から続く石川県加賀市の蒔絵工房、大下香仙工房。高級筆記具、茶道具を中心に、加賀蒔絵の優美で繊細な装飾を追求している。この万年筆は、同工房から誕生したジュエリーブランド『Classic Ko』とコラボレーション。伝統とモダンな感性が融合したエレガントなルックスは、大人の女性が持つ一本にふさわしい。Classic Ko 蒔絵文房万年筆 Dot’s¥88,000(セーラー/セーラー万年筆 ユーザーサービス TEL:0120・191・167)

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4、素朴で力強い表情の中に上品さを感じさせて。

職人の手で一つ一つ作られるくるみの籠。木の皮は職人自らが採取。節などもあえて残したままセレクトし、1年間眠らせて乾燥させてから使用。木の質感を活かして編み込んだ籠は、素朴さと力強さの中に、品の良さも感じさせる佇まい。一つとして同じものが存在しないこと、使うほどに風合いが増し、自分らしく育てていける特別感も心くすぐる。くるみの籠 約W30×H20×D10cm ¥68,200(一景舎/CA JITSU TEL:03・6810・0187)

5、環境に優しい天然藍の色をおしゃれのポイントに。

化学薬品を一切使わず、自然界で採れた原料を1週間ほど発酵させた液を用いた「天然藍灰汁醗酵建て」。江戸時代から受け継がれる藍染め技法によって仕立てられたミニストールは、ニュアンスのある澄んだ藍色が美しい。天然藍染めの製品は殺菌・抗菌作用やUVカット効果があるとも。使い終わった液は畑に撒いて野菜づくりの肥料になり、余すところなく活用。ミニガーゼストール 41×82cm ¥7,700(藍染工房壺草苑 TEL:0428・24・8121)

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6、シックな甲州織の麻の日傘で暑い夏も涼しげに乗り切る。

日本屈指の織物の産地として400年以上の歴史を誇る、山梨県の甲州織を使用。ナチュラルな色合いに先染めした麻糸を、高密度かつ均一に織り上げてシックなスリートーンに。さらに、今ではとても希少な小幅の織機で織っているので、端にミシン目がなくほつれる心配もない。ナチュラルな焼き色を入れた楓の持ち手も、麻の涼しげな表情にマッチ。折りたたみ日傘 ナチュラルリネン(グリーン)50cm 8本骨¥35,200(小宮商店 TEL:03・6206・2970)

※『anan』2023年4月5日号より。写真・上原未嗣 スタイリスト・野崎未菜美 構成、文・野尻和代

(by anan編集部)