差がつくのは…イケメン男が「中年以降モテなくなる」理由 #23

文・おおしまりえ — 2019.7.4
最近モテなくなったなあ…と、昔を振り返り思ったりしませんか? 異性が少なくなったから? それとも何かが変わったの? 実は10代〜20代前半までのモテと、大人女子のモテの基準は違います。だからこそ、改めて何が起きているのか知っていきましょう。

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 23

アラサー以上は要注意! なぜだか急にモテなくなる意外な理由

「モテる」とはよく言ったものですが、実際問題みなさんの中で「モテる女子」とは、どんな人を指すのでしょう? 10代20代の頃なら、それは異性に好きと言われる頻度であったり、いわゆる恋愛市場の“勝ち組”と言える存在であったりするかもしれません。

たくさんの人にモテて恋愛をし、そしてすんなり幸せになれれば良いのですが、なかにはそうスムーズに人生のステップが進まない人も多くいます。それだけならまだしも、30代に差し掛かると、なぜかすごくモテていたはずの女性が、ピタリと周りから声がかからなくなる……という謎の現象に見舞われることもあります。

筆者はこれを「モテの引き潮現象」と勝手に名付けているのですが、顔もかわいいし、恋愛経験もある。男性からもモテていた。でも大人になるにつれそういったものと縁遠くなっていく女性には、いったいどんな作用が働いているのでしょう。

30過ぎて未だに彼氏なし! その理由とは

・学生の頃〜20代前半は常にそれなりにモテていたと思う
・学生時代はわりとクラスの中心的な存在だった
・学生の頃は彼氏が途切れたことがない
・「昔から変わらないね」とよく言われる
・自分のチャームポイントがよくわからない

例えばこんな話に覚えはありませんか? 昔モテていたのに今は恋愛話がご無沙汰。そんな人の多くは、いわゆるモテの黄金期を高校時代〜20代前半で迎えています。実は、この成人前後でのモテには、ビジュアルや明るさ、年齢や雰囲気など、元々のポテンシャルが大きく関係しています。言葉を悪くいえば、顔がかわいくて性格が悪くなさそうなら大体モテる。こともある。

そのくらい若い頃のモテの基準って、努力以外のバクっとしたものが関係していました。しかし、年齢が上がり、人にはそれぞれ“ジブン”というものができあがっていき、恋愛相手にも価値観や相性などが重要視されるようになっていきます。

この時、魅力の判断基準はビジュアルや雰囲気だけでなく、「気づかい」「面白さ」「人としての魅力」「包容力」など、後天的に努力で身につけられる能力が大きく関係していきます。

つまり伸びしろがある若かりし頃に努力なしでモテてしまうと、自立した大人女子として認識されはじめるアラサー頃には、てんで努力不足になってしまう。その結果、「どうしたらもっと愛されるか……もっと恋愛がうまくいくか」と悩み改善を重ねてきた女子たちに、モテの軍配が上がってしまうのです。

イケメン男子は中年以降モテない理論

年齢が上がるとモテの基準が変わり、変化についてこられない人はモテなくなる。このトラップは、なにも女性にだけ起きる問題ではありません。実は男性にも起こる問題です。

“脂が乗る”なんてたとえられる40代以降の男性ですが、彼らの中に、「昔俺はモテたんだ!」とばかりに色恋沙汰の武勇伝を語るオジサンっていないでしょうか。またそういう人に限って、今はモテていなかったり…。

ちなみにここでいうモテるとは、既婚未婚に限らず、人として慕われることも含めた人としてのモテ力を指します。もちろん独身男性であれば、恋愛におけるモテも指します。

彼らの言う「昔はモテた」と、女性達が感じる「最近モテなくなった」は、構図としては大体同じです。若い頃の判断基準でモテるから、そのままその手法で異性と接してきた結果、人間力が問われ始める年齢になるとモテなくなっていく。そんな構図があるのです。嗚呼悲しい。

大人女子になってもモテ続ける人になるには

では今からより魅力的になり、これからも異性に大切にされるにはどうしたらいいのか。もちろん日々魅力的な人になるべく努力あるのみ……なのですが、ここではポイントを3点ご紹介します。

・対等に接する

モテについて悩んだり努力したりすることなく大人になった女性というのは、異性に対する立ち位置が「してもらう立場」で止まっていることがよくあります。ごちそうしてもらう。誘ってもらう。もてなしてもらう。盛り上げてもらう。このように相手主体で“してもらうこと”に慣れすぎてしまうと、相手を喜ばせたり気づかったりするスキルが育ちません。

もちろんいきなり今日から宴会部長になれというわけではありませんが、恋愛対象の男性はもちろん、例えば同性の年下女性や年上女性なども、気遣いを意識して接することで、モテにも通じる力は変わっていきます。

・共感力や包容力を意識する

大人の女性に求められるもの。それはズバリ「包容力」や「共感力」です。でもそれって何? って感じですよね。捉え方はさまざまですが、1つは相手の話を受け止め、相手の感情に寄り添う。ということになると思います。

してもらうことや、自分の恋愛パターンに慣れすぎていると、コミュニケーションのとり方もある程度パターン化されていきます。だからこそ、一度自分の対応力や寄り添い力を見直してみると、光が見えてくるかもしれません。

・テクニックなどを一旦捨てる

モテるためには…と悩むと、大体のヒトが「モテテクニック」に走りがちです。彼を虜にするLINEのテクニック。彼にもう一度誘ってもらうためのデートテク。などなど。

でもテクニックを覚えて使えるようになっても、それは付け焼き刃の対応でしかありません。もちろん覚えて損はないのですが、そもそもテクニックは相手に見破られると通じないどころか見下される危険性すらあります。モテは1日にしてならず! ノウハウやテクニックを見ても、そこだけに頼り切らないよう注意しましょう。

モテるって難しいですね。でもキラキラ輝いている人って、男女や年齢に限らずモテていると思いませんか? それは容姿や年齢などに関係のない、純粋なその人の魅力です。そういった魅力は誰しも備えているものですから、ぜひ自分らしさを見出し、磨き、恋愛に限らず、たくさんの人にモテていきたいですね。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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朝・昼・晩、3500時間どんな時もスキンケアタイム&“モテ”時間。ファンデ美容で叶うこと。


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