アソコをいっぱい触って…エッチ上級者になれる「セックスの鍛え方」

文・三松真由美 — 2021.2.25
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、ナンパから始まり、エッチする関係となった彼と、ステイホームがきっかけで連絡が途絶えた26歳女性。自分はセフレでしかなかったと落ち込むが…。三松先生が、出会い激減の今だからしたい、エッチの鍛え方を伝授します!

【レスなひとびと】vol. 109

出会いレスのこの美(26歳)マッチアプリにナンパスポット全部試していたらステイホームでさらに出会いレス。しかし!

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コロナが蔓延する前の2人の女性の「ナンパ物語」です。

銀座のアパレルショップで働く、この美とアヤの口癖は「出会い、ほしい」。有名なマッチングアプリにはひと通り手を出しきったが、ピンとくる男性はなし。デートまでにたくさんのメッセージのやり取りする作業にいい加減疲れていた。

この美「メールで自分を盛るって、大変な作業だわな…」 

アヤ「久々にコリドーでも歩いてみる? 私もアプリ疲れたわ」

この美「いいねえ」

銀座と新橋の間にある出会いスポットを歩けば、たくさんの男性から声がかかる。証券マン、外資系、同業のアパレル系、サービス系。公言する職種がほんとかどうかよくわからないが。2人はアイコンタクトを取りながら、OK、NGを確認しながら動く。

そのうち、業界で働いているという男性2人組に声をかけられた。清潔感があり見た目良し。主張はしないが高価そうな時計。女性の扱いも慣れてそうだ。アヤとのアイコンタクトの結果はOK!

近くのバーに移動し、自然と男女のペアに別れる。この美とペアになったのは短髪の黒いジャケット。「ナンパされるの待ってたんだろ?」みたいな意地悪な物言いをする。Sが好きなこの美にはグッとくる。名前は洋平。

アヤのほうは銀縁でネイビーのジャケットと、あつ森の話題で笑い合っている。取り合いなしのスムーズなペアリング。終電逃し、全員でタクシーに乗って、到着したのはマンスリーマンションだ。

なんと2人は名古屋に住んでいるというではないか。月1回、2人で出張することになったので、マンションを借りたという。部屋のソファに座り、4人で語り明かす。洋平はいちいち皮肉を言うし、やさしいタイプではないが、嫌ではない。この美のほうから「また会いたいな」とアピールした。

それから1週間、そのマンションに通って洋平とエッチすることになる。エッチない歴、3年半。久々の連日エッチに燃えまくる。腰痛がなおり、お肌の調子がいいではないか。ナチュラルメイク、ランジェリー選び、ムダ毛の手入れ、臭い対策にアクティブになり、女子力ってやつが蘇っているのを感じる。

銀座には、恋愛応援アイテムが山積みで売られているので超便利。

「やっぱ、オンナには恋とエッチが必要ってことよ」

ところが1週間後、洋平が名古屋に帰ると連絡が途絶える。

「あらら? セフレ扱い?」

アヤは、ネイビーのジャケットとは何もなかったので無傷。

「この美が3年ぶりにエッチできるカラダかどうか確認させてくれただけでもよかったことにしよう」と苦しい慰めをしてくれる。

そして…ステイホームの世の中に。「ますます出会いなくなるしっ」とつぶやきながら、Zoom婚活に必死で動いていると、洋平から連絡が!

「ほっといてごめん、やっぱ会いたいわ。宣言終わったら会おう」と、オンライン告白。

「あああん、いきなり放置されたから怒るとこだけど、私って冷たくされるのが好きなのよう」

Mッ気満載のこの美には、放置期間と外出自粛がさらに燃える要素となったのだ。S男くんとM子ちゃん。ミスマッチな始まりから、待ち望んだマジ恋が始まった? のかもしれない。


【三松さんからのコメント】

出会いの場でナンパされて、いい雰囲気になってワンナイト。そのあとに住んでいる場所を聞いてみたら、実は地方住みというのはよーく聞くお話です。出張のときに羽を伸ばしたい男性と、ナンパ成功した女性のエア恋愛。それでマジ恋に発展するか、セフレで終わるかは本人たちの心がけと運命による。

ピュアな女性をだますヤリモクもいます。既婚者が独身のフリをしてワンチャン狙うってのも許せませんよ。彼らにバチが当たる様子をいくつも聞いてますからね。これは女性側にも言えます。わざと既婚男性をナンパして「嫁、ざまあみろ」みたいなゆがんだ優越感を持つひとも少なからずいる。ダメよ、バチが当たるわよ。

ストレス発散の邪悪な出会いでなく、お互いが楽しめてハッピーなら、素敵な恋につながる可能性があるので出会いの場に出かけるのはGood。しかし、ステイホームや自粛期間で出会い激減の昨今。

セルフプレジャーで自分の気持ち良いところを探求して、エアセックスするのを推しています。が、やはり愛するひとと肌を触れ合って、自分ひとりじゃ到達できない快感を得ることはかけがえのない瞬間ですよね。

彼がいないひとは、その日を夢見て、オンライン婚活やらClubhouseやら、Zoom飲み会などどんどん動いてくださいね。

「彼氏ほしい乙女達、自粛要請でさらに出会いレス。落ちこんではいられない。その日のためにエアセックスでエッチを鍛えておこう」

三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。


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三松真由美 note 恋と結婚とエッチのテーマ更新中
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