井上真央、石田えりから「サーフィン、うまくなったわよ」と聞いた時の本音とは

写真・山本嵩 文・田嶋真理 スタイリスト・百々千晴 ヘアメイク・星野加奈子 — 2022.11.18 — Page 1/2
いつもイケメンに注目している、このコラムですが、今回は卓越した演技力と変わらない美貌で魅了する、憧れの美女が登場! わかりあえない娘と母の葛藤を描く映画『わたしのお母さん』に主演した、井上真央さんにお話をうかがいました。

「母と娘の関係はいろいろな形があると思います」


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【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 130

母との関係が苦しい娘、悪気なく娘を追い込んでしまう母が登場する『わたしのお母さん』が描くのは、親子のリアルな姿。家族だからこそ言葉にできない、複雑で繊細な心情を丁寧に紡ぎ、ひとりの女性が葛藤を乗り越えて前へと進む道のりを静かに見守る物語となっています。

母との間にわだかまりを抱える娘・夕子を演じるのは、映画『八日目の蝉』(2011年)で25歳にして日本アカデミー賞最優秀女優賞を受賞し、確かな演技力が絶賛される井上真央さん。

母・寛子役には、実力派俳優としてキャリアを重ね、映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』(2021年)でハリウッド進出を果たした石田えりさん。

そして、夕子の妹・晶子役に阿部純子さん、弟の勝役に笠松将さんと、注目の若手俳優が勢揃いしたほか、宇野祥平さん、ぎぃ子さん、橋本一郎さんといった個性派俳優が脇を固めています。

前作『人の望みの喜びよ』(2015年)がベルリン国際映画祭ジェネレーション部門でスペシャルメンションを受賞し、人間ドラマを描く手腕が高く評価された杉田真一監督がメガホンを取っています。


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ーー夕子をどのように演じようと思いましたか?

井上さん 夕子は自分自身の気持ちを表に出さないので、彼女がどんな人物でどんな思いを抱えていたのか、違う誰かになるのではなく自分の中の夕子を探してひとつひとつの余白を埋めていきました。

ーー煙草を吸うシーンや、お風呂のなかで歯磨きをするシーンなど、意外なシーンもありました。

井上さん どちらのシーンも、撮影での疲れがそのままでているかもしれません(笑)

ーーだからこそ、シーンに説得力があったのかもしれませんね。実際の井上さんは……

井上さん お風呂に入りながら歯磨きはしません(笑)。


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ーー完成披露上映会の際に石田えりさんが、井上さんとの初共演を楽しみにしていたけれど、楽しい雰囲気の現場ではなかったといったことをジョーク交じりにおっしゃっていました。実際はどのような現場でしたか?

井上さん たしかに楽しむというよりも、みんながそれぞれ静かに集中しているような現場でしたね。

ーー夕子は母との間にわだかまりを抱える娘です。現場では石田えりさんとどのように接していましたか?

井上さん えりさんとは、あえて距離を取るようなことはしませんでしたが、夕子と向き合って対話しているような時間の方が多かったように思います。


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夕子(右・井上さん)の妹・晶子(中央・阿部純子さん)と並んで歩く母・寛子(左・石田えりさん)。母と夕子の距離感を象徴的に表した場面写真


ーー初共演された石田えりさんについてどのような印象を抱いていましたか?

井上さん 杉田監督から、お母さんはえりさんのイメージだとお聞きし、楽しみにしていました。子供の頃から映画で拝見していて大好きな女優さんでした。

ーー石田さんは還暦でハリウッドデビューを果たしました。撮影の空き時間の会話などから、石田さんが挑戦する姿勢を垣間見たことはございますか?

井上さん えりさんは、サーフィンをやっていらして「全然、(ボードの上に)立てないのよ~」と仰っていたのですが、この前久しぶりにお会いした時にお聞きしたら「だいぶうまくなったわよ!」と。普段の生活でもいろいろ楽しみを見つけていらっしゃる方ですね。


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ーー井上さんの最近の楽しみは何ですか?

井上さん 私はそんなにアクティブではないので(笑)子どもの頃、メダカや金魚を飼っていて、また最近飼いはじめました。癒されてます。

ーー近年では、高価なメダカも人気を集めていますね。

井上さん 100万もするような高価なメダカは緊張してしまって癒されないと思います(笑)。私が飼っているのは、一般的な鑑賞用のヒメダカです。小さい子どもが生まれるとかわいいんです。

ーー最後に、本作を観る方にどのようなことを感じてほしいですか?

井上さん 母と娘の関係はいろいろな形があると思います。親子関係に限らず「普通」という事に違和感を感じたり合わせるのがしんどいなぁと思っている方にも見て頂きたいですね。

インタビューのこぼれ話

石田えりさんのほかにも、そうそうたる名女優たちが井上さんの母親役を演じています。井上さんにとって、特に印象に残っている母親役の女優さんは?「みなさん、それぞれ思い出があるので誰かおひとりを選ぶのはとても難しいのですが……NHKの連続テレビ小説『おひさま』で共演させていただいた樋口可南子さんは、一緒に過ごした時間も長かったですし、撮影が終わっても気にかけてくださったり、とても温かい方でした」(井上さん)。

Information


わたしのお母さんメイン

映画『わたしのお母さん』
全国順次公開中
出演:井上真央、石田えり、阿部純子、笠松将、橋本一郎、ぎぃ子、宇野祥平
監督・脚本:杉田真一
公式サイト:https://www.watahaha-movie.jp/
©2022「わたしのお母さん」製作委員会

衣装協力:デニム 15,400円(Levi’s®︎/LEVI STRAUSS JAPAN 0120-099-501)、ネックレス 35,200円&左中指リング27,500円&(上)左小指リング(イヤーカフ)20,900円&(下)左小指リング29,700円&右人さし指リング(イヤーカフ)13,200円・右中指リング19,800円(以上、すべてARTIDA OUD 03-6804-8090)、そのほかのアイテムは、スタイリスト私物

写真・山本嵩 文・田嶋真理  スタイリスト・百々千晴 ヘアメイク・星野加奈子