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命が繋がりました…飼い主が驚愕した保護施設出身の猫さまの驚くべき生命力とは

取材、文・Manabu Matsunaga — 2024.9.21
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第270回目はのプー(Purr)さまの登場です。

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ママンが大好きな猫さまの物語

【フレンチ猫さま】vol.270
猫さまの話をもっと聞かせて!
こげ茶トラのプーさまは2歳の女性猫さま。


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<プーさまが語ります>
私はしもべの人間とふたりの小さな人間と一軒家に住んでいますが、ここのママンが怖すぎるので外に出ません。
私たちが出会ったのは、ママンが私のホストファミリーになるために協会(L’Arche de Ninie et ses amis)にボランティアとして参加し、その後私に恋をして養子縁組したからです。
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私の典型的な一日は、ママンが起きるのを聞くとすぐにそばに行くところから始まります。私に朝の食べ物を与えなければならないことを示すために2階に駆け上がり、それから用を足します。再び眠りにつくと、ママンが私を悩ませに(邪魔しに)来ます。少し寝てから、おやつの合間におもちゃで遊んでいます。


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ママンが出かけて戻ってくると、私はいつも出迎えに行き、ニャーと鳴きながら愛を示します。私は『ピュリナワン』のサーモントラウトまたは鶏肉のカリカリだけを食べます。私は寝場所を頻繁に変えるのですが、今のところ私のお気に入りは人間のソファの近くにある美しいクッションです。
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お気に入りのおもちゃは、動く蝶です。電池で動く、布製の動くおもちゃで、大好きです。私は落ち着いていて、他の猫をほとんど無視します。小さな猫はあまり好きではありませんが、いつもママンが助けてくれるのでリラックスしています。
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特技はニャーとゴロゴロと、口をとがらせることです。何か欲しいものがあったり、ママンが私に近づくとすぐにニャーと鳴きます。ママンにとって、私は彼女のゴロゴロ人形です。
<飼い主から見たプーさまとは>
私は以前にも猫をたくさん飼っていました。プーはペットを飼わなくなってしばらくしてから私の元にやって来ました。フェイスブックで動物保護団体の広告を見て、里親になることを志願しました。完全に傷ついた小さな黒猫を引き取ろうと思っていましたが、近くで保護された重症で餓死寸前の猫が協会の助けを借りて、ボロボロになった体を直して世話をされていたのです。その子がプーでした。
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たくさんの愛情を与えて元気になったプーを見ていると、私が引き取ったことに間違いはありません。


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プーのゴロゴロ音は私に喜び、幸福、平穏をもたらし、私を落ち着かせ、悪い雰囲気から私を守ってくれるのです。これからも毎日プーには敬意を払い続けます。
ーープーさまが保護された時は栄養障がいで毛並みも悪く、やせ細っていたそうです。とても怖がりで猫さまバスケットからなかなか出られなかったようです。しかし飼い主の必死のお世話のおかげで、今ではゴロゴロと喉を鳴らして甘える猫さまになりました。この夏にやってきた黒白猫さまとも、いつかは仲良くできる日がくるでしょう。
著者情報
松永学
猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!