30過ぎは汚れた女のほうが得をする?

2016.1.16 — Page 1/2
10代の頃から、キレイな体と経歴を大切にするよう言われてきた女子たち。だけど30歳も近くなると、真っ白でキレイすぎる女には微妙なオーラが漂い始める。それって…。時と場合によって逆転する女の価値を、バツイチ女子が自己検証!

anan_bana 仕事に美容に恋愛に、女の人生ってけっこー大変! 私はこのままでいいのかな? 幸せになれるかな? そんなモヤっとした悩みを浄化し、毎日がもっと楽しくなる痛快エッセイを、毎週土曜日お届けします。


10代の頃から、キレイな体と経歴を大切にするよう言われてきた女子たち。だけど30歳も近くなると、真っ白でキレイすぎる女には微妙なオーラが漂い始める。それって…。時と場合によって逆転する女の価値を、バツイチ女子が自己検証!


【恋愛はしたいけれど1mmも傷つかずに生きたい】vol.23

「アラサーで処女は恥ずかしい?」

最近、こんな問題にたびたび遭遇する。正解のない話なのでテキトーなことは言えないが、私たちはティーンエイジャーの頃、汚れのないキレイな体と、キレイな経歴が良いものと教えられ、育ってきた。ところが、今まで大切に守ってきたであろう操は、アラサーになると恥ずかしいモノへとカタチを変えて、持ち主の心を不安にさせることがある。大切だったはずの汚れのない体が、突然やっかいなシコリのような後ろめたさに変化する…

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バツイチはなぜモテるのか

「汚れ」といえば、私は27歳の頃に離婚をして、いわゆるバツイチという経歴上の汚れを背負っている。今でこそ挨拶代わりに話してしまうが、このバツが実際つくまでは、人間失格モノと言われるのではないかと、恐怖心があった。

しかし、いざバツイチの扉を開けてみると、意外と周りは「あ、そう」とケロリと受け止めてくれるし、本音トークも断然しやすくなった。なによりウブな自分を演出する必要がなくなり、結婚への夢や焦りが消え失せた。そのため今では苦いけどいい経験と思えるようになっている…。って、そんな美談になりました〜な話をしようと思ったんじゃない!

巷ではよく「バツイチはモテる」という都市伝説を耳にするのだけど、それはどうもマジらしいと最近とっても感じるのだ。

といっても残念ながら、私がモテモテという話ではない。私のアラサーバツ友が、次々と再婚し、恋愛を楽しみまくっているのだ! 同い年のバツ1女子は、離婚早々に学生時代の友達と交際を始め、少し前に再婚していった。はたまた34歳の子持ちバツ1女子は、離婚してから彼氏が途切れたことはないといい、最近彼からプロポーズされたけど子供がいるから返事に迷っているというではないか。

それまで嘘だろうと思っていたバツイチモテる説であったが、改めて彼女達を見ていると、まんざらでもないように思えてくる。

何が違うのか? 共通しているものを探ると、やっぱりバツという汚れがついたことによる親しみやすさや現実感なのかもしれない。それが男性の母性本能を少しだけくすぐり、ハードルを下げさせているのかもしれない。

アラサーに実は似合わない「純白」

そういえば汚れとは少しちがうけど、女性は年齢が上がるにつれ、“キレイな真っ白”よりも “くすみ”など別の要素が加わった“肌なじみの良い白”に落ち着きを感じるのかもしれない。

たとえば私たちは、お手入れをするときに、“美白”よりもしみシワたるみのない“美肌”を優先して手に入れようとする。はたまた憧れのウエディングドレスは、30歳越えたら純白ではなく、少し黄色みがかった“きなり色”のほうがしっくりくるという話もたびたび聞く。

本当かな〜と思って自分のクローゼットを改めて見てみると、私服で真っ白の服は確かに1着もなかった。その代わりにクリーム色やカーキなど“くすみ色”…ではなくアースカラー(ナチュラルカラー)が断然多かったのには驚いた。

これもある意味、真っ白がもう似合わないと本能的に悟った証拠かもしれない。