婚活の登竜門!街コンで彼氏をつくるは都市伝説?
仕事に美容に恋愛に、女の人生ってけっこー大変! 私はこのままでいいのかな? 幸せになれるかな? そんなモヤっとした悩みを浄化し、毎日がもっと楽しくなる痛快エッセイを、毎週土曜日お届けします。
婚活するならまずは街コン!? そんな情報を信じて、本気で街コンへ参戦。相手の顔を覚えるのに一苦労しながらも、短時間で運命の男性を見つけることができるのか…
【恋愛はしたいけれど1mmも傷つかずに生きたい】vol.10
街コンに本気で行ってみた。取材で何回か行ったことはあったものの、本気の参加が実はなかった。でも1回で数名の男性と知り合えるのは網漁のようで効率がいいし、一人前の婚活女子の登竜門といえば、やっぱり街コン!
ギリギリ会場へつくと、そこでは男女がきっちり列をなしていた。最初に受付を済ませ、スタッフの指示でお店の中へと移動するのだが、この待ち時間がなんとも恥ずかしい。通行人に「この人たち今から街コンするんだぜ」と後ろ指をさされている気がして(実際は外からはパッと見わからない)心の中で違うんです違うんです! 違わないけど…と言い訳する私。
そうして着席すると、こんどはプロフィールカードなる物が待っている。というかこのとき既に目の前には男性2名が着席している。これから仲を深めるために、目の前の人と話すのではなく一生懸命自己紹介カードを書き込む男女…異様な光景である。
いきなり出会う無愛想男
スタッフの乾杯の音頭とともに、一斉にざわめきだす店内。先ほど自己紹介カードを一生懸命書いていた男性が、まずは話しだす。
「こんにちは、よく来るんすか?」
いきなり婚活状況に探りを入れられつつも、怯むことなく応戦。男性陣のことを忘れるまいとして、私は全員にあだ名をつけて覚えることにする。
ガリ・ナル男
イイ人
2人にはこうあだ名をつけた。細身でナルシスト気味の29歳と、イイ人すぎてナルシストに振り回されるただのイイ人。彼等は高校の同級生ということだが、いきなりガリ・ナル男が全く目を合わせてくれないし、話題に食いついてくれないではないか…
「同級生なのに、今もこうして一緒に飲んでいて仲良しなんですね、羨ましい!」
開始直後のため愛想笑いにも覇気がある私。気を使ってガリ・ナル男に話を振るも、可憐にスルーされる。
「あーまあ、たまたまっすよ。っていうか、こういう場、あんま好きじゃないんすよねー」
てめえ、やる気ないなら帰れ!
そんな私のいらだちを察してか、隣のイイ人が素早くフォローを入れる。
「ウチら家が近所なんですよ。だから今も遊ぶことも多くって、2人は休日は何してるんですか?」
おいガリ・ナル男、親友に気を使わせてんじゃねえ!! ちょっと見た目が細身でいい感じだからって、友達をないがしろにするな。
「オレ、休みの日は車でふらっと出かけることが多いかな…」
だ・か・ら・やる気ないなら微妙に車持ってるアピールとかしてくんな! 心の中でいらだちを覚えながら、しょっぱなから愛想パワーを激しく消耗した。