Q、生理痛を我慢した経験はありますか?
YES…74%、NO…26%
生理痛を我慢したことがある人は7割以上。「仕事の都合上、休むことができない」「出張と生理が重なり、代わりが利かなかった…」といった声の他、デートや友人との約束など、大事な予定と重なってしまった場合は、薬を服用して生理痛を緩和させるなど、何とか耐える人が多いのが現状のよう。
生理痛を我慢したことがある方。エピソードを教えてください。
- 楽しみにしていたデートと生理が重なり、断れずに痛いまま行くことに。薬を飲んでなんとか凌ぎました。(20歳)
- 出張と生理が重なってしまいました。一日中立ちっぱなしで辛かったけれど、代わりが利かないので、薬を飲んで腰にカイロを貼って乗り切りました。(35歳)
- 生理初日と2日目が特に痛みがひどいため、毎回ロキソニンなどの鎮痛剤を飲んでます。(27歳)
- 高校3年生のとき、信じられない痛みの生理痛を経験しました。結局原因はわからないままなんですが、大学受験のときだったのでストレスだったのかな。薬を飲んでも効かず、ほんときつかったです。(26歳)
- 薬を飲んでもピルを飲んでも毎月動けず、気持ちが辛くなるほど生理が重かったので、会社員のときは常に我慢していました。(38歳)
- 男性ばかりの職場で伝え方に困ってしまい、あれこれ悩む時間すらも苦痛で、結局我慢しました。ほとんど集中できないなかで、ケアレスミスだけは起こさないようにと必死で、そんな馬鹿馬鹿しい状況にとても辛い気持ちになった記憶があります。(29歳)
Q、生理についての悩みはありますか? 悩みの種類を教えてください。
1位:生理痛、PMS
3位:周期の乱れ
4位:経血量
生理に関するお悩み第1位はやはり生理痛とPMS。症状も人によって異なり、理解してもらえないこともあるのが難点。また、月経の前になると情緒不安定や腹痛など、心身の不調を感じるPMSが辛い女性も多いよう。
Q、現在、低用量ピルを飲んでいますか?
YES…13%、NO…87%
生理不順の改善、さらには、この先の妊娠・出産を想定して排卵を抑えるためといった理由から、医師に相談の上、低用量ピルを使用している人も。「排卵は女性の体にとって負担がかかることなので、それを低用量ピルで抑えるというのは悪いことではないと思います」(潮田さん)
使っている方の理由はなんですか?
- 生理不順のため、ホルモン剤を使って体のバランスを保っています。(25歳)
- 排卵を抑えるため。作られる卵子の数が限られているので、排卵を抑えるのも将来のための一つの方法だと聞いて。(28歳)
- 今後の妊娠のことを考えて。(26歳)
- 生理不順の改善。(25歳)
Q、生理に関する悩みを周りの人と共有していますか?(複数回答)
家族…86人、友人…41人、恋人…17人、医師…14人、その他…16人
親やパートナーなど、家族に話して理解を得ているという人が一番多く、2位の友人とは倍以上の差。「家族間の共有はとっても大事。私は子供たちにも『今日は生理でお腹が痛いので、お休みします』と伝えています(笑)」
Q、生理休暇を利用したことはありますか?
YES…10%、NO…90%
【YESの場合】
- 会社として生理休暇の制度がありましたが、部署によって使えたり使えなかったり差がありました。営業事務のときは、繁忙日を避ければ、仕事量を調整できたため、生理休暇を毎月取ることができていました。(37歳)
- 仕事量を調整して、生理休暇を取得できた月もありました。(36歳)
- 私の部署では先輩方が積極的に生理休暇を取得していたため、私も辛いときは生理休暇を取得することが普通になっていました。(24歳)
【NOの場合】
- 制度を利用できるかは職種によりけりで…。私は今のところ一度も利用できていません。(34歳)
- 利用している人を全く見たことがないので、取りづらいのが現状です。(26歳)
- 上司が男性ばかりのため、申請しづらい。(28歳)
- 会社の制度としてあまり浸透しておらず、使いづらい。(29歳)
過去に生理休暇を利用したことがあるという人はたったの1割。生理休暇は法律で定められた権利であり、申請すればすべての従業員が利用できる制度だが、伝えにくい、浸透していない…などの理由から利用者は少ないよう。
私も現役時代は生理の痛みをただ我慢して競技に取り組んでいましたが、大事なのは周囲の人と悩みを共有すること。私は娘や息子にも生理の辛さを伝えています。そうすると子供たちも気遣ってくれて、ストレスも軽減される。ただ、今でこそ夫にも正直に伝えていますが、昔は言えず、ナプキンも隠していました。でも、「Woman's ways」を始める際、夫にもセミナーを聞いてもらったら「男性ももっとこういう話を聞くべきだよね」と共感してくれて。それからは体の不調を話せるように。男性側も知識がないから、どこまで踏み込んでいいかわからない。まずは“知ること”が大事なんですよね。
しおた・れいこ 1983年生まれ。元バドミントン選手。引退後はアスリートをサポートする事業に携わり、2021年、「Woman's ways」を設立。情報番組『シューイチ』などのコメンテーターとしても活躍中。
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※『anan』2024年10月16日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・今井聖子(Canna) ヘア&メイク・浜田あゆみ 取材、文・関川直子
(by anan編集部)