美容コラムニスト・福本敦子「自分の体のクセを把握することで、生理との向き合い方が変わった」

ウェルネス
2023.05.21
ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは「私とフェムケアの話」。女性特有の不調に振り回されず自分らしく毎日を過ごすための秘訣を、美容コラムニストの福本敦子さんに伺いました。

前向きでパワフルな生き方が女性たちの支持を集める福本さん。そんな彼女が導き出した不調との心地よい向き合い方とは…?

自分に向き合うことで生理期間も快適に!

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フェムケアについて発信する機会も多い、美容コラムニストの福本敦子さん。かつては、女性特有の不調に悩まされていたという。

「生理前は決まって気分の落ち込みがひどいし、生理中も痛みや不調で体がつらくて、周囲やパートナーに当たってしまうことも。だけど当時は、それが当たり前だと思っていたので、なぜ生理のたびにそうなってしまうのか、原因を考えることもありませんでした。でも考えてみたら、もう10年以上も毎月この不調に付き合ってきているのに、自分は生理のことを全然知らないなって…20代前半の頃に気づいてから、不調に対する意識が変わりました」

生理の仕組みや体の変化について学びを深める中で、フェムケアアイテムにも興味を持つように。

「最初に布ナプキンを試してみたら、ナプキンを変えるだけで、生理中もこんなにリラックスして過ごせるんだと違いに驚きました。ほかにも月経カップや吸水ショーツなどいろんなアイテムを使ってみたんですが、今は使い捨てのオーガニックコットンナプキンを愛用しています。“新しいもの”にただ飛びつくのではなく、何がライフスタイルに合うのかを、自分で選ぶことが大切だと思います」

さらに、自身の体や女性特有の不調と上手く付き合うための工夫を重ねていく中で、生理との向き合い方も変わってきたそう。

「生理のスケジュールをアプリで管理するようになってから、“この時期にはこういう症状が出る”と、あらかじめ自分の体のクセを把握することができるようになりました。そのおかげで客観的に自分を見られるようになって、生理との向き合い方が変わったんです。会社員だったときは、生理中の不調で仕事のパフォーマンスが下がるたび、そんな自分を受け入れられなくて落ち込んでいましたが、できなくて当然なんだからと、自分を責めることがなくなりました。生理を“悪者”にするんじゃなくて、症状が出ているときはそれを受け入れて、できない自分も認めてあげるようになったんです」

フリーランスになってからは、生理に合わせて仕事の予定を調整することで心身ともにラクになり、気分のアップダウンに左右されることから卒業できたそう。

「生理日付近は、撮影や取材などを極力入れないように予定を組むことにしています。調子がいいときにお仕事をしっかり頑張るほうが、クオリティも上がるので。生理日付近は無理をせず、最低限のことだけやればOKと自分を甘やかす期間に。会社にお勤めだとそうもいかない人も多いと思いますが、自分の体のリズムを知って、体調を把握するだけでも、気持ちがラクになると思いますよ」

女性特有の不調に振り回されず自分らしく日々を生きるためには、“自分の体に興味を持つことが何より大切”と語る。

「日々心地よく過ごせるかどうかって、自分の体調によるところが大きいですよね。体が元気だと心も自然と元気になって、物事が上手く進むことも。だから自分がどうすると調子がいいのか、どんなアイテムが合うのかを知るのは大切なこと。何が合うかはみんな違うので、失敗してもいいと思います。その中から、自分の“肌”に合うものを見つけてほしいです」

ふくもと・あつこ 『コスメキッチン』に14年間勤務後、美容コラムニストとして活躍中。SNSなどで独自の切り口で語る「#敦子スメ」には、多くのファンが。Podcast「福本敦子のきくこすめ」も配信中。

ニット¥52,800 パンツ¥46,200(共にディーベック/グローブライド TEL:0120・506・204) ピアス¥44,000 イヤーカフ¥22,000 人差し指のリング¥35,200(以上アサミフジカワ TEL:03・6884・1372) その他は本人私物

※『anan』2023年5月24日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・浦田聡美 取材、文・岡井美絹子

(by anan編集部)

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