リハビリテーション科専門医・松宮詩依さんが教えてくれました。
体幹を支える脚の安定性
座っている時間が長いと、骨盤、背骨と脚をつなげる腸腰筋が固まり、骨盤底筋群や内転筋を使わない脚の使い方に慣れてしまう。O脚や猫背、反り腰の人などにこの傾向が顕著。
肩の力を抜いて両手は自然に体の横に下ろし、背筋を伸ばして両足を閉じて立つ。お尻を引き締めて両ひざをくっつけて。同様に椅子に浅めに腰かけて、両足、ひざを揃えて座る。立った状態、座った状態ともにひざをつけたまま20秒以上キープできますか?
主に刺激される筋肉:骨盤底筋群、内転筋、腸腰筋、臀筋群、外旋筋
全身のバランス感覚
体幹が使えていない人はバランス感覚も悪くなる。まっすぐ上に伸びる筋肉を意識しながら片脚でつま先立ち。左右の脚でやってみると、体の使い方のクセも見えてくる。
肩の力を抜いて両手は自然と体の横に下ろし、背筋を伸ばして両足を閉じて立つ。片ひざを曲げ、伸ばしている脚をゆっくりつま先立ちにする。つま先立ちの状態で20秒キープ。脚を替えて反対側もチェックしましょう。
主に刺激される筋肉:腹横筋、脊柱起立筋、多裂筋、臀筋群
筋肉が目覚めれば痩せやすい体に変化。
ポーズを実践して、自分の体幹の筋肉が目覚めていない、と実感した人は多いはず。
「楽な体の動かし方に慣れてしまうと老人体型まっしぐら。意識しないと筋肉は使いこなせません。こういう人は体幹が不安定になるので、足腰の関節に過剰な負担がかかり、疲れやすかったり、肩こりや腰痛に悩まされがち。そのままで過ごしていると、全身のアンバランスさが加速していきます」(松宮さん)
自己流の体の動かし方を卒業し筋肉を目覚めさせるには、“意識”すること。どこにどんな筋肉があり、その筋肉はどんな働きをしているのかを意識して刺激していこう。
「逆上がりをいったんマスターすれば自然と体が動くのと一緒。筋肉に使い方を教えて日々意識をしていけば、自然と使えるようになります」
使い切れていなかった体幹の筋肉が稼働すれば、体は動かしやすくなり、痩せやすく、疲れにくい体質に変わっていく。
松宮詩依さん リハビリテーション科専門医、形成美容外科医、「天現寺ソラリアクリニック」院長。複数のピラティスインストラクターの資格も保有。
ブラトップ¥6,400 レギンス¥8,300(共にエミ ヨガ/エミ ニュウマン新宿店 TEL:03・6380・1018) シューズ¥11,000(NIKE/ナージー TEL:0120・298・133)
※『anan』2018年10月24日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・白男川清美 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・田中シェン イラスト・山中玲奈 取材、文・板倉ミキコ
(by anan編集部)
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