同じ境遇の女性と知り合い…

不倫経験者の助言を鵜吞みにしました… W不倫の道を突き進んだ「30代妻の覚悟」【前編】

文・塚田牧夫 — 2024.5.8
不倫が罪深い行為であるというのは、誰しも知っているところでしょう。しかし、相手に多くを求めすぎなければ、良好な関係が築けると思ってしまうケースもあるようです。珠美さん(仮名・35歳)もそんな考えから不倫をスタートさせてしまったようですが、果たして望みは叶ったのか…。詳しく話を伺いました。

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会社の取引相手との不倫

会社の取引相手との不倫

「私は営業の仕事をしていて、上司とともに取引先の会社を訪問したときのことです。ちょうどお昼どきだったため、対応してくれた先方の西田さん(仮名)が打ち合わせ終わりでランチに誘ってくれました。上司は別件が控えていたため、私ひとりで西田さんに同行。そこでプライベートに関する話をしました。
お互いに既婚者で、当時小学4年生の子どもがいるという共通点があり、子どもの習いごとや受験などについて、話をさせてもらったんです。西田さんは穏やかな人柄で、とても良い印象を受けました。“よかったらまたお話ししましょう”とLINEを交換。後日、夜に会う約束をして、食事をしたあと、関係を持ってしまいました」

思い出になろうとした頃に…

「西田さんと話をして、お互いに家庭が大事だという認識は共通していました。だから、関係は一度きり……と思っていました。
連絡を取ることもなく1か月が経過し、私のなかでもあの出来事が思い出となろうとしていたころ、LINEが来たんです。嬉しかったですね。ときめき…という淡い感情だったように思います。会う約束をして、再び関係を持ってしまいました。
私は彼に本気になり、日々、会いたいと思うように。この切ない感情を誰かに分かって欲しいという思いからSNSにアカウントを作り、密かな思いを呟いたのです」

不倫経験者からのアドバイス

同じ境遇の女性と知り合い…

「SNSに不倫の状況を投稿すると、幾つかコメントが付くようになりました。反応は否定的なものばかりでしたが、なかにひとり、共感してくれた方がいました。私はその人にDMを送ってみたんです。相手は女性で、W不倫を継続中であるとのこと。同じような境遇の彼女に、親近感を抱きました。“相手もきっと大切に思ってくれている”といった励まし合うようなやり取りができ、心強く感じました。そこからたびたび相談ごとを持ち掛けるように。
あるとき彼女に、“彼の本心が分からない”と伝えると、“今まで誰にも言ったことのないような悩みごとを打ち明けてみたら?”と言われました。そのときの相手の反応を見てみるようアドバイスを受けました」

悩みごとを打ち明けたときの彼の反応

「西田さんとは1か月に1回程度のペースで会っていましたが、そこである悩みごとを打ち明けてみました。私には姉がいるんですが、とても仲が悪いのです。姉は嫉妬深くてヒステリックで、昔から私への当たりがきつく、悩まされていました。ことあるごとに罵られていて、それが嫌で実家を早くに出たのです。
すると西田さんが、“俺も似ているかも”と言うのです。彼にも兄がいて、不仲だそう。今は二人とも父親の経営する会社で働いていて、関係も改善されたそうですが、以前は喧嘩が絶えなかったと。
親身になって応えてくれる西田さんに、またしても共通点を見出し、きっと何か深い縁があるんだと思いました。そして私は、この関係を続けていく覚悟を決めました」


不倫を続ける覚悟を決めた30代妻を待ち受ける結末とは… 後編はこちら

“W不倫の道を突き進んだ妻の告白”をご紹介しました。
好意を抱いた相手には、何かしらつながりを模索してしまうもの。それは単に、関係を続けるための理由を見出したいからかもしれません。どんな相手であろうと、探せば縁を感じる出来事などいくらでも見つかるでしょう。
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