“妻とは別れる”と言ったのに! 既婚男性に騙された30代女性の「悲しい結末」【後編】

“妻とは別れる”と言ったのに! 既婚男性に騙された30代女性の「悲しい結末」【後編】

文・塚田牧夫 — 2023.4.2
未希さん(仮名・31歳)は、マッチングアプリで4歳年上の剛さん(仮名)と知り合い、交際を始めました。ところがあるとき、剛さんが左手の薬指につけている指輪を外すシーンを見てしまったそう。ショックを受けた彼女でしたが、その後二人の関係はどうなっていったのでしょうか…。

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指輪の真相

指輪の真相

「剛さんが車の中で結婚指輪を外している姿を見てしまったあと、しばらくモヤモヤした感情を抱えていました。真相を知りたいけれど、怖かったんです…。でも、このままではいけないと思い、指輪の件について尋ねました。
剛さんは少し黙ってから、“もっと早く伝えるつもりだったんだけど”と言って、既婚者であることを認めました。さらに、“妻とはうまくいっていない”と言うのです。だからマッチングアプリに登録して、現実逃避したかったのだと…。
そして、“妻とは別れることになると思う”とも言いました。ただ、口から出るのは言い訳ばかりで、謝罪の言葉はまったくありませんでしたね」

指輪を川に向かって投げ捨てて…

「それでも剛さんのことが好きだったので、すぐには関係を断ちきれませんでした。でも、別れなければいけないという思いは常にありました。剛さんはそんな私の思いを察していたのか、あるとき“これを捨てるから俺を信じてほしい”と、ポケットから指輪を取り出したんです。
私は、“そんなことしなくていい”と止めたんですが、剛さんは川のほうに向かって放り投げました。剛さんなりに誠意を見せてくれたんだと思い、“そこまでしてくれるなら…”と、交際を続けることにしたんです」

不倫相手の妻から突然の電話

突然の電話の相手は…

「後日、私のスマホにLINEで電話がかかってきました。イヤな予感…というより、相手が誰かは予測がつきました。出ようかどうか迷いましたが、思い切って通話ボタンを押したんです。
やはり、相手は剛さんの妻。怒鳴られても仕方ないと覚悟をしていましたが、その声はとても冷静で、まずは急に電話をしたことを謝られました。そして、“夫のLINEを見て、だいたいの関係は把握している”と言われました。
私も、これまでの経緯を伝えました。マッチングアプリで知り合い、既婚者だと知らずに交際してしまったと。すると彼女は、“あなたが初めてじゃない”と言うんです。剛さんはこれまでに何度も同じあやまちを犯してきたと…。さすがに彼女も嫌気がさし、“次で最後だから”と伝えていたとのことでした」

指輪は偽物だった…

「剛さんが指輪を捨てていたことを伝えると、“それはたぶん偽物です”と言われました。実は以前も、ほかの女性に同じことをしていたそうです。私はすべてを把握し、ようやく剛さんがろくでもない男性であると理解しました。剛さんには彼の妻から連絡があったことは伝えず、密かに彼女と連絡を取り合いました。
しばらくして、二人は離婚することに。剛さんは、“ようやく離婚を受け入れてもらえた”と言っていましたが、実際は妻のほうから離婚の話を切り出したそう。慰謝料もしっかりともらえることになったそうです。
私が知っているのはここまで。剛さんとはもう関わりたくないと思い、一切連絡を取るのをやめました。本当に無駄な時間を過ごしましたが、今後の教訓になったと思って、今でも婚活を続けています」


いつの間にか不倫に巻き込まれた「女性の絶望」… 前編はこちら

“いつの間にか不倫に巻き込まれていた女性の告白”をご紹介しました。
相手が既婚者だと知らずに出会ったとしても、不倫関係を断ち切れなかったことには変わりありません。しっかりと反省して、いずれは本物の幸せを掴んでほしいものですね。

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