子どもにも辛くあたる義母… 妻を苦しめたモンスター義母の「悲惨な結末」【後編】
孫にまで冷たい態度で接する義母
「私は夫の正恭さんと結婚後、第一子を授かったものの、妊娠中もお義母さんからの嫌がらせが絶えることはありませんでした。そんな状況だったため、妊娠中はお義母さんが我が子を可愛がってくれるのか不安で仕方なかったんです。
その後、無事出産を終えしばらくしてから、子どもの顔を見に義弟家族が家に遊びに来てくれました。その際、お義母さんも一緒に来ていたんですね。
お義母さんは一応抱っこをしてくれたものの、やはり可愛がってくれることはなく、冷ややかな目線を我が子に向けていました。一方で、義弟の子どもたちには“可愛いわね”と優しく接していて、おもちゃや洋服などをプレゼントしていたんです。
私だけならまだしも、子どもにまで冷たい態度をとるお義母さんの姿をみて、とても悲しくなりました」
義父の入院により義母の態度に変化が…
「あるとき、お義父さんが怪我をして少しの間、入院することになったんです。そのとき、お義母さんはお義父さんに付きっきりの状態になりました。
実はその頃、お義母さんはよく自分で作った料理を持って、私たちの家に来て私の料理に対するダメ出しをするようになっていたんですね。
しかし、お義父さんのケガが回復するまではその行動が収まっていたので、お義父さんには申し訳ないですが、ちょっと助かったところもありました」
義父の衝撃のひと言
「そして、結婚して2度目のお正月を迎えたとき。また、義父母の家に親戚みんなで集まったんですね。私は“またお義母さんから嫌みや文句をいろいろと言われるんだろうな…”と憂鬱な気分でした。
ところが、行ってみると、いつもよりお義母さんの元気がないんです。普段なら手伝うようにとせっついてくるのに、その日はお義母さんが控えめな様子で動いていました。
そして、宴もたけなわとなったころ、急にお義父さんがみんなに対して“話がある”と言い出しました。お義父さんが自分から発言するのは珍しいことだったので、みんな真剣な顔になったんですね。そこで、衝撃のひと言が…。
お義父さんは、“離婚することになった”と言ったのです」
離婚を突きつけられた義母
「みんな唖然としていました。正恭さんも“何を言っているんだよ”と呆れていましたね。するとお義父さんは、“実はやりたいことがある”と、離婚の理由を話し始めたのです。
お義父さんは以前、貿易会社に勤めていたので、英語が堪能なんですね。その英語力を活かして、海外でボランティアをしたいのだそう。なんでも入院中に今後の人生について色々と考えた結果、そう思ったそうです。
ちなみに、お義母さんは数日前にこの話を告げられたそう。だから元気がなかったんですね。
結局、“離婚までする必要ないのでは”という、息子たちの説得により離婚はせずにすみました。ただ、お義父さんは実際に海外に行き、お義母さんは家で一人で暮らすことに。
お義父さんが海外に行ってからというもの、お義母さんはだいぶ落ち込んでいましたね。また、それ以降はお義母さんが私に対してイヤミや文句を言ってくることもなくなり、大分接しやすくなりました」
“義母に壮絶な仕打ちを受けた妻の告白”をご紹介しました。
もしかしたら義父も、義母の行動に違和感を覚えていたのかもしれません。また、人に辛くあたっていると、やがてそれは何らかの形で自分に返ってくるということかもしれませんね。
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