妊娠中にも嫌がらせをする義母… 35歳妻が苦しんだ「モンスター義母の壮絶な仕打ち」【前編】

文・塚田牧夫 — 2022.4.15
結婚すると義実家と交流する機会も増えるため、義父母とも上手く付き合っていきたいところ。しかし、なかには義父母と良好な関係が築けず、ストレスを抱えてしまう人も。多香子さん(仮名・35歳)の場合、義母との関係が上手くいかないどころか、義母から酷い仕打ちを受けた経験があるのだそう。今回は、彼女にそのときの状況について詳しくうかがいました。

義母との初対面

「夫の正恭さん(仮名)とは、仕事関係で知り合って交際。2年ほど付き合ったのち、正恭さんに結婚を申し込まれました。

そして、初めて正恭さんの実家に挨拶に行く日。私が緊張していると、正恭さんが“大丈夫だよ”と声をかけてくれました。“母親も気さくな人だから”と言うので、ちょっと安心していたんですね。

ところが、行ってみると気さくな感じはまったくなくて…。お義母さんはムスッとした表情で私たちを迎え入れ、そのときは私の家のことや仕事、学歴などを根掘り葉掘り聞かれました。なんだか品定めされているようで、とても怖かったですね。

お義父さんはというとあまり興味がないのか、途中からテレビを見始めていました。完全に家のことはお義母さんが牛耳っているという印象でしたね」

義弟の妻と比較されて

「その後、正恭さんと私は結婚。マンションを借り、二人で住み始めました。

すると、すぐにお義母さんが訪ねてきたんです。一通り部屋を見て回ったあともお義母さんに帰る様子が見られなかったので、その日は“よかったら一緒に”とお義母さんに夕食をすすめたんですね。

そうしたら、“何を作ってくれるのか楽しみね”なんて言うんです。プレッシャーを感じましたが、すぐにできる生姜焼きなどを作って食べてもらいました。

そしてお義母さんは食べ終わった後、“味が濃いわね”とひと言。加えて、“カズコさんならもっと…”とボソッと呟きました。カズコさん(仮名)というのは、正恭さんの弟の妻のことです。

それからというもの、お義母さんは何かにつけ義弟の妻と私を比較してくるようになりました」

「カズコさん」とは

「お義母さんが初めて家に来た日の夜、正恭さんとその日のことを話していたら、カズコさんのことが話題になったんですね。そこで正恭さんが、“実は彼女について伝えていないことがある”と言いました。

なんでも、カズコさんはお義母さんの親しい友人の娘さんらしく、当初、正恭さんにカズコさんと結婚するようにすすめてきていたのだとか。

しかし、その頃正恭さんは私と交際中だったため、それを断りました。すると、今度は義弟にカズコさんと結婚するようにすすめ、その後、二人は結婚に至ったそうです。

そのこともあり、お義母さんは私とカズコさんを事あるごとに比較し、私に冷たくあたってきているようでした」

妊娠しても労わられることもなく…

「結婚後に初めて迎えたお正月。義父母のところに親戚一同が集まったときのことです。義弟もカズコさんと子どもを連れてきていました。

そのとき私は妊娠していて、ちょうど5か月目に入ったところだったんですね。そんな私のことを少しは労わってくれるかなと思ったんですが、お義母さんの態度は冷たいまま。しかも、お義母さんは私にあれこれと手伝いをするように命じてきました。

一方でカズコさんに対してはというと、“座っていていいのよ”と優しい対応で…。私に対する態度とカズコさんに対する態度がまったく違うので、驚きましたね。

その後も、お義母さんからの嫌がらせのような行動は続きました。頻繁に私たちの家にやってきては自分が作った料理を振る舞い、私にイヤミや文句を言うんです。そういったことが続いたため、“これから生まれてくる子どものことも歓迎してくれないのでは…”と不安でたまりませんでしたね」


多香子さん一家が迎えた「衝撃的な展開」とは… 後編に続きます



“義母から壮絶な仕打ちを受けた妻の告白”をご紹介しました。

義母は息子が自分のすすめた相手と結婚しなかったことを妻の多香子さんのせいにし、彼女に辛くあたっていようです。しかし、だからといって彼女に嫌がらせをするのはお門違いですよね。このような状況に陥ってしまった場合、一人でこの問題を抱え込むのではなく、夫や周囲の人に助けを求めたほうが事態は改善しやすいのかもしれません。

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