社内不倫を「誰にも知られず終わらせた」と満足していました… 30代婚活女性の告白【前編】
周囲に知られることなく終わった、4年間の社内不倫
絵里さん(仮名)は、4歳年上の既婚者との社内不倫を、4年間にわたって続けていたそう。不倫関係について周囲の誰にも打ち明けず、デートも会社から離れた場所でするなどして、秘密を守るために細心の注意を払っていたと話します。
「4年ほど付き合ったときに、相手の家庭に第二子の妊娠が発覚しました。私と不倫していたくせに…と、不倫相手には少し腹が立ちましたが、いつまでも不倫を続けていても仕方ないとどこかでわかっていたので、いいきっかけだと思ってそのときに別れたんです。
不倫中は誰にもバレないよう、私も不倫相手もかなりの注意をしていたので、そのかいあってか社内はもちろん、友人や知人の誰にも不倫を知られることなく、ひっそりと不倫を終えることができました」
誰かに不倫を知られても、いいことなんてひとつもないと考えていた絵里さん。不倫を終えたあともいつもと変わらない様子で仕事をし、元不倫相手と社内で会っても、これまで通りの態度で接していたと話します。元不倫相手も、関係を終えたあとにも絵里さんに対する態度が変わらなかったため、ギクシャクするようなことは皆無だったそうです。
完璧な終わらせ方だと思っていたのに…
誰と揉めることも一切なく、穏やかに不倫を終えた自分たちに、満足すらしていたと言う絵里さん。婚活も視野に入れ始めた矢先に、社内の男性と恋愛関係がスタートしました。
「不倫を終わらせて半年ほど経ったときに、社内の独身男性から告白をされて、付き合うことにしたんです。年齢的に30代後半になっていた私は、次に恋人をつくるなら結婚を視野に入れようと思っていて。告白をしてきた彼は、条件的にも性格的にも夫にしてもいいなって思える人だったので、結婚前提で付き合うことにしました」
恋人になった男性は、社内でも将来を有望されているひとりで、周囲からは一目置かれる存在だったそう。そんな男性から告白された絵里さんは「不倫を終えて、本当に良かった。元不倫相手よりも高スペックな男性と結婚できそうでラッキー」と思っていたと言います。
交際は順調に進み、付き合って1年も経たないうちに彼の口から結婚の話も出るように。絵里さんは、自分の人生が理想通りに進んでいることに、大きな満足と周囲への優越感を覚えていたのだとか。当時の自分からすると、不倫をしていた過去なんて、すっかり遠い昔のことのように忘れていたと語っていました…。
しかしその後、予想もしなかった形で自らの過去と向き合う事態へと進み、絵里さんの人生計画は大きく狂っていくのです。
誰にも知られずに不倫を終えたことに安堵していても、思いもよらない形で、あとになって代償を払うこともあります。一度でも不倫をすれば、その過去が消えることはありません。不倫に関しては、どんな事情があるにしても、絶対に足を踏み入れるべきではない世界なのは間違いないでしょう。
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