恥!「子どもが産まれました」は間違い!? 使うのに迷う漢字3選
【漢字クイズ】vol. 6
使うのに迷う異字同訓3選!
ある一文を書くのに、2つの漢字が頭に浮かぶ。あれ、どっちがいいんだっけ。そんなことめちゃめちゃありますよね。というわけで、使うのに迷う漢字を集めました。あるある3選、この際ハッキリさせましょう!
「子どもが産まれました」は間違い!?
正解は、
「子どもが生まれました」が一般的です。
「産まれる・産む」は、母の体外に出る、という意味があり、「生まれる・生む」は誕生する、新しく作り出す、という意味があるそう。子どもが母の体外に出るならば「産まれました」でいいじゃないか! そう思う人は多いでしょう。ですが、現代は前者よりも、後者「誕生する」という視点から捉えて「生」を使用するのが一般的だそうです。子どもの誕生をあらわす場合、主語が母や親なら「産」、それ以外の主語は「生」を使うと覚えておけば迷いが少なくなるかもしれませんね。
「生」の例文
東京都生まれ
新記録を生む
傑作を生む
「産」の例文
子どもを産む
卵を産み付ける
「窯で米を炊いた」は間違い!
正解は、
「釜で米を炊いた」です。
最近では、「かま」なんてあまり使わないかもしれませんが、「窯」と「釜」の意味の違いは何なのでしょうか。実は、「窯」は焼き物などを作る装置で、「釜」は炊飯などをするための器具、なんです。煮炊きが「釜」で、焼く限定が「窯」。ですから、少し前に流行った「窯だし」や「窯焼き」シュークリームは焼くので、「窯」を使用しているわけなんですね。ちなみに、うどんは「茹でる」から、「釜」を用いて釜揚げうどん、と言うんですね。
「釜」の例文
釜飯
電気釜
釜揚げしらす
「窯」の例文
炭を焼く窯
窯元に話を聞く
窯だしチーズ
「飛び上がって喜ぶ」は間違い!
正解は、
「跳び上がって喜ぶ」です。
「飛ぶ」は、空中を移動する。速く移動する。広まる。順序どおりでなく先に進む、という意味があります。対して「跳ぶ」は、地面を蹴って高く上がる、のだそう。また、「跳」は訓読みで「はねる」とも読みます。つまり、「跳ぶ」は短時間で着地したり、戻ってくる動作を言い、それ以外は「飛ぶ」を使用すればいい、と覚えておけば使いわけしやすそうですね。
「跳」の例文
溝を跳ぶ
三段跳び
うれしくて跳び回る
「飛」の例文
鳥が空を飛ぶ
海に飛び込む
アメリカに飛ぶ
デマが飛ぶ
以上、使うのに迷う漢字あるある3選をお伝えしました。次回もお楽しみに。
参考資料:「異字同訓」の漢字の使い分け例(報告)(文化庁 文化審議会国語分科会)